ディアボロは、『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』のラスボスで、ギャング組織パッショーネのボスです。スタンドは時を消し飛ばすキング・クリムゾン。気弱な少年ヴィネガー・ドッピオは別人ではなく、同じ体に宿るもう一つの人格です。
「ドッピオとディアボロは結局どっちが本物なの?」「最後は死んだの、死んでないの?」は、第5部でいちばん引っかかるところ。プロフィール・声優・登場する巻と話数・結末を、根拠の巻数つきでまとめました。
この記事は第5部の結末に触れます(ネタバレを含みます)。
ディアボロのプロフィール(年齢・出身・スタンド)
年齢は、作中の2001年の時点で33歳です。TVアニメ版だけは生年が1965年に変わっていて、同じ2001年でも35歳として描かれます。
原作と公式サイトで確かめられる項目を、表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ディアボロ(Diavolo) |
| 別名 | ヴィネガー・ドッピオ/「ボス」 |
| 登場する部 | 第5部『黄金の風』(原作は通し第47〜63巻) |
| 年齢 | 33歳(2001年の作中)/アニメ版は35歳 |
| 生年 | 1967年(アニメ版は1965年) |
| 誕生日 | 原作・公式に記載なし |
| 身長・体重 | 原作・公式に記載なし |
| 血液型 | 原作・公式に記載なし |
| 出身 | イタリアの女子刑務所で生まれ、サルディニア島で19歳まで育つ |
| 立場 | ギャング組織パッショーネのボス |
| スタンド | キング・クリムゾン(補助能力エピタフ) |
| 初登場 | 原作は通し第61巻/アニメ第5部第33話 |
目を引くのは、誕生日・身長・血液型が3つとも「記載なし」で並ぶところ。原作の人物紹介にも、公式ポータルのキャラクターページにも数字が出てきません。
ほかのページで見かける「190cm以上」という身長も、原作と公式サイトには出どころがありません。数字が見つからないのは探し方の問題ではなく、もともと公表されていないからです。
出生の事情が明かされるのは、第61巻『ほんの少し昔の物語』です。イタリアの女子刑務所で、2年前から収監されていた女性から生まれました。
父親については、母親が「2年以上前に病死している」と証言しています。刑務所では育てられず、母の故郷サルディニア島の神父の養子となって19歳まで暮らしました。
第5部が通しで何巻にあたるかは、ジョジョは何巻まで? 第5部まで通し63巻、第6部から1巻に戻るにまとめています。
ディアボロの名前の意味|「悪魔」とコマの「ディアボロ」の違い
Diavolo は、イタリア語で「悪魔」を指す言葉です。作中ではいくつもの偽名を使い分けていて、本名がディアボロだと明かされます。
トリッシュの母ドナテラ・ウナと交際していたころの偽名は「ソリッド・ナーゾ」でした(第61巻)。
「ディアボロ」で検索すると出てくる、糸の上で回すコマは別物です。ジャグリングと大道芸の道具はつづりが Diabolo で、空中独楽・輪鼓・中国ゴマとも呼ばれます。
違いは v と b の1文字だけ。キャラクターを調べたいときは Diavolo のほう、と覚えておくと検索が混ざりません。
もう一つの人格の名前にある doppio も、イタリア語で「2倍」を指す言葉です。イタリア語版の原作では、ヴィネガー・ドッピオが「Aceto Doppio(アチェート・ドッピオ)」に改名されています。
英語表記は Diavolo です。ゲーム『オールスターバトル』の北米版では、スタンド名が「Emperor Crimson」に変わっています。
ディアボロのスタンド|キング・クリムゾンとエピタフ
主能力は、これから起きる十数秒の時間をまるごと消し飛ばすことです。消えた時間の中を動けるのはディアボロだけで、その間の攻撃はすべてすり抜けます(第56巻/アニメ第5部第21話)。
頭に付いたもう一つの顔が、補助能力のエピタフです。十数秒先の未来を映像で見せ、その的中率は100%です。
相手の次の動きを予知し、その時間ごと消す。この2つはセットで使われます。
ステータスは破壊力A・スピードA・射程距離E・持続力Eです(第56巻108ページ)。射程距離がEなので、近づかないと相手を殴れません。
デザインの元になったのは、映画『トータル・リコール』に出てくる二重人格者です。腹にもう一つの顔を持つ人物だと、荒木飛呂彦が述べています(『JOJOVELLER』2013年)。
能力の詳しい中身は、エピタフとキング・クリムゾン|十数秒を消す能力と未来予知にまとめています。「止める」「消す」「戻す」の違いが気になるなら、キング・クリムゾンの能力|時を消す・止める・戻すの違いで比べられます。
ヴィネガー・ドッピオの正体|ディアボロとの二重人格
ドッピオは、ディアボロと同じ肉体に宿るもう一つの魂です。別人ではなく、1つの体に2つの人格が入っています。
ドッピオ自身は、自分をボスから直接指令を受ける忠実な腹心だと信じています。二重人格だとは気づいていません。
2人の違いを、項目ごとに整理しました。
| 項目 | ディアボロ | ヴィネガー・ドッピオ |
|---|---|---|
| 立場 | パッショーネのボス | 自分を腹心だと信じる部下 |
| 二重人格の自覚 | ドッピオの行動を常に把握 | 知らない |
| 使えるスタンド | キング・クリムゾンのすべて | エピタフの予知と両腕だけ |
| 人格の入れ替え | 自分の意思で切り替える | 自分では切り替えられない |
| 連絡の取り方 | 一方的に電話をかける | かけ返せない |
| 声優(TVアニメ) | 小西克幸 | 斉藤壮馬 |
要するに、主導権は最初から最後までディアボロの側にあります。ドッピオは、正体を隠したまま表に出るための顔として使われました。
人格が替わるときは体格まで変わります。ただしアバッキオを殺した場面のように、ドッピオの姿のまま人格だけが替わった例もあります(第59巻)。
電話はディアボロからの一方通行で、ドッピオの側からはかけられません。かかってくる直前には、ドッピオが「とおるるるるるん」と着信音のような音を口走ります。
受話器になるのは、耳に当てられるものなら何でも。動物でもおもちゃでも食べ物でも電話として使います。
アニメ第21話では、ドッピオの役名が「電話の声」と表記されていました。姿を見せるのは、第26話「ほんの少し昔の物語 〜ぼくの名はドッピオ〜」からです。
ディアボロとドッピオの声優
TVアニメ『黄金の風』の声優は、ディアボロが小西克幸、ドッピオが斉藤壮馬です。ゲームを含めた担当を、作品ごとにまとめました。
| 作品 | ディアボロ | ヴィネガー・ドッピオ |
|---|---|---|
| TVアニメ『黄金の風』(2018〜2019年) | 小西克幸 | 斉藤壮馬 |
| ゲーム『黄金の旋風』 | 宮本充 | 宮本充 |
| ゲーム『オールスターバトル』 | 森川智之 | 石田彰 |
| ゲーム『アイズオブヘブン』 | 森川智之 | 石田彰 |
1人が二役を務めたのは『黄金の旋風』の宮本充だけで、ほかの作品は2人に分かれています。
『オールスターバトル R』のディアボロは、アニメと同じ小西克幸です(バンダイナムコ公式のキャラクターページ)。
TVアニメ公式サイトのキャスト欄を見ても、「ディアボロ」という名前は出てきません。表記は「ボス:小西克幸」で、ドッピオの記載もありません。
キャスト欄で名前を探した人は、公式ポータルのキャラクターページを開いてみてください。そちらには「ディアボロ CV:小西克幸」と書かれています。
ディアボロが登場する巻と話数
「初登場は何巻か」の答えは、何を数えるかで3つに分かれます。能力が明かされる第56巻、ドッピオが名乗る第58巻、素顔が出る第61巻です。
主な出来事を、原作の巻とアニメの話でそろえました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| キング・クリムゾンの能力が明かされる | 第56巻 | 第21話 |
| ドッピオが名乗る | 第58巻 | 第26話 |
| リゾット・ネエロとの戦い | 第58〜59巻 | 第27話 |
| アバッキオを殺害する | 第59巻 | 第28話 |
| 素顔と生い立ちが明かされる | 第61巻 | 第33話 |
| 魂が入れ替わる | 第62巻 | 第34〜35話 |
| ジョルノとの決着 | 第63巻 | 第38話 |
ボスの出番だけを追いたいなら、第56巻から読み始めると話がつながります。
ディアボロの姿が出てくるより先に、キング・クリムゾンの力だけが働く場面もあります。教会の大鐘楼で、トリッシュがエレベーターから消えるところです(アニメ第5部第20話「ボスからの最終指令」)。
アバッキオが殺されるのは第59巻、アニメでは第28話「今にも落ちて来そうな空の下で」です。絶命寸前に遺した素顔と指紋の「型」が、第61巻での対面につながります。
ディアボロの結末|終わりのない死とは
倒されはしますが、死んではいません。ジョルノのゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに敗れ、終わりのない死へ落ちます。決着が描かれるのは第63巻、アニメでは第38話です。
レクイエムは、攻撃してくる相手の動作や意志の力をゼロにする能力です。予知も時飛ばしも通じず、キング・クリムゾンは何もできないまま敗れます。
トリッシュはディアボロの生存を感じており、死そのものは免れています。与えられたのは、「死」という真実にさえ永遠にたどり着けない「終わりのない終わり」でした。
繰り返されるのは、あっけない死ばかりです。麻薬中毒者に刺され、意識があるのに死者として司法解剖され、犬に驚いて車に轢かれます。
心配して近づいてきた少女にさえ怯えて叫び出すところまでが、第63巻で描かれます。「倒したのに死んでいない」と引っかかるのは、死ぬ場面そのものが何度も描かれるからです。
別人格のドッピオは、もっと早く退場します。シルバー・チャリオッツ・レクイエムで魂が入れ替わり、ドッピオの魂はブチャラティの肉体に移りました(第62巻)。
移った先の体はミスタの銃撃で動けなくなり、ブチャラティの肉体の死に巻き込まれる形でドッピオは絶命します。ディアボロの魂だけがミスタの肉体に隠れて、最後の対決まで残りました。
レクイエムの能力そのものは、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力|2つの効果と登場巻で説明しています。
関連する人物
ディアボロと直接ぶつかったのは、次の5人です。関係をつかんでおくと、結末までの流れが追いやすくなります。
ジョルノ・ジョバァーナは、ディアボロを倒した第5部の主人公です。声優やプロフィールはジョルノ・ジョバァーナの声優は小野賢章|本名・誕生日・身長・結末にまとめています。
トリッシュ・ウナは、ディアボロとドナテラ・ウナの間に生まれた娘です。ディアボロが恐れたのは、血のつながりから正体をたどられることでした。ブチャラティたちが引き渡す直前、スタンドの力で腕を切断して連れ去ります(アニメ第5部第20話)。
ブローノ・ブチャラティは、この腕の切断でボスの狙いを悟り、反旗を翻した幹部です。キング・クリムゾンに致命傷を負わされますが、ジョルノに助けられて逃げ延びました(第56巻)。
ジャン=ピエール・ポルナレフは、矢の行方を追ってディアボロの正体にたどり着いた第3部からの生き残りです。返り討ちに遭って崖から落とされながらも、生きていました(第61巻)。
リゾット・ネエロは、暗殺チームのリーダーです。サルディニア島へ向かったドッピオと遭遇して戦い、メタリカで重傷を負わせます。しかしナランチャのエアロスミスを利用したディアボロに倒されました(第58〜59巻)。
参考
- 『ジョジョの奇妙な冒険』第56巻・第58〜59巻・第61〜63巻(集英社)
- TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』公式サイト STORY
- 公式ポータル ディアボロ(CV:小西克幸)
- 公式ポータル ヴィネガー・ドッピオ(CV:斉藤壮馬)
- Wikipedia「ディアボロ (ジョジョの奇妙な冒険)」


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