ワンダー・オブ・Uの能力は厄災|できないこと・元ネタ・最後と声優

ワンダー・オブ・Uは、第8部『ジョジョリオン』の敵・透龍のスタンドです。自分を追いかけた人に「厄災」の形で事故や不運が降りかかる能力で、スタンド自身は最後まで一度も殴ってきません。

「TG大学病院の明負悟院長」として動いていたのもこのスタンドです。本体とスタンドが別々の人に見えるのが、一番ややこしいところ。この記事では、厄災の条件・できないこと・同じ名前の曲・声優・登場する巻を巻数つきでまとめました。

この記事は第8部の結末(院長の正体と透龍の最後)に触れます(ネタバレを含みます)。

ワンダー・オブ・Uの基本情報

まずは本体・登場巻・同じ名前の曲を一覧で。

項目内容
本体透龍(とおる)。TG大学病院でアルバイトをする医学生で、正体は岩人間
登場する部第8部『ジョジョリオン』
初登場(原作)第21巻「ザ・ワンダー・オブ・ユー」(第83〜86話)
初登場(アニメ)なし
能力の種類遠隔操作型。「明負悟院長」という1人の人物として振る舞う
ステータス原作にも公式の資料本にも記載なし
同じ名前の曲「The Wonder of You」(エルヴィス・プレスリー)

表の「初登場」は、巻の題にスタンド名が入った第21巻のこと。スタンドの気配が最初に描かれるのは、次の第22巻(第87〜90話)です。

本体から離れて動くタイプの決まりは、スタンドの基本ルールの記事にまとめています。

ワンダー・オブ・Uの能力|追跡・追撃した者に「厄災」が降る

厄災が降るのは、院長(明負悟、および透龍)に敵意か追跡の意図を持ったと認識された相手です。偶然の事故や不幸に見える出来事が積み重なり、最後は死に追い込まれます。

術中に陥った者は、どんなに離れていても幻覚の院長が見えるようになり、執拗に攻撃を受け続けます。

スタンドビジョンは、両腕から刃が伸びた人型。標的の背後に現れ、振り返れば消えてしまいます。

荒木飛呂彦は第27巻の著者コメントで、厄災についてこう述べています。

最強で最恐だと思った。厄災は不条理で襲って来るけれども、実は「理」でがんじがらめに繋がっていて、万人のもとに平等にやって来る

語られているのは優劣ではなく、「誰のもとにも同じように来る」という厄災の性質です。

厄災が止まる条件|追うのをやめれば中断する

追うのをやめた相手に、このスタンドは厄災を続けられません。逃げ切るのではなく、追う意思を捨てるのが条件です。

定助たちが「追わせる」側に回る第24巻の作戦も、ここから生まれました。倒すより手を引くほうが安全という、珍しい相手です。

「明負悟院長」の正体はスタンドそのもの

読者の前に現れる89歳の名誉院長は、生身の人間ではありません。本物の明負悟はすでに消され、戸籍を乗っ取られています。

院長としての人格と意思があるので、スタンド使いではない人の目にも1人の老人として映ります。第22巻のサブタイトルも「TG大学病院院長-明負悟」です。

「厄災の力」だと心で理解すると、院長の姿がスタンドとして見えます。「院長を倒す」というのは、透龍のスタンドを倒すという意味です。

従える2匹の岩昆虫

従えているのは、ドゥードゥードゥー・デ・ダーダーダーとオブラティ・オブラダの2匹です。

前者は地表と同化して動き、毒針で刺した生物が関節を伸ばすと、体の穴から石綿を噴き出します。後者はスタンプ状の小動物で、貼り付いて吸血し、数十体に増殖します。

実験室に放たれるのは第25巻。追跡と妨害はこの2匹の役目です。

ワンダー・オブ・Uができること・できないこと

根拠の巻を添えて、7項目に分けました。

項目できる・できない根拠(第8部の巻)
敵意か追跡の意図を持った相手を厄災に巻き込むできる第21〜27巻
離れた相手に幻覚の院長を見せ続けるできる第21〜27巻
スタンド使いでない人の前に院長として現れるできる第22巻
岩昆虫を放って追跡・妨害させるできる第25巻
スタンド自身が殴る・掴むできない第21〜27巻
追うのをやめた相手に厄災を続けるできない第21〜27巻
爆発的に回転するゴー・ビヨンドを止めるできない第26〜27巻

「なぜ普通に殴り合いにならないのか」の答えは、下3行の「できない」にあります。

作中で起きた厄災の例

厄災を受けた5人と、その巻をまとめました。

誰が起きたこと原作の巻
東方定助院長のスタンド能力でダメージを負う第23巻
東方常敏院長のスタンドの術にはまり、厄災で死亡第24巻
豆銑礼しゃぼん玉攻撃が厄災となって誤爆し、致命傷第25巻
虹村京康穂の電話を定助に届けた代償に死亡第26巻
東方花都透龍にとどめを刺した代償に厄災を受け死亡第27巻

追う・攻撃する・正体に近づく、のどれかをした人だけが厄災を受けています。

ワンダー・オブ・Uの最後|ゴー・ビヨンドで決着

決着をつけたのは、東方定助の新しい能力「ゴー・ビヨンド」です。爆発的に回転する見えないしゃぼん玉で、厄災の条理をも超えて進みます。

存在に気づいたのは、病室で厄災に敗れた豆銑礼でした(第25巻)。死の間際の助言が、定助に回転の力を伝えます。

このとき透龍は病院ではなく東方邸にいて、新ロカカカの鉢植えを持ち去ろうとしていました。

離れた相手にしゃぼん玉が届いたのは、広瀬康穂のペイズリー・パークがスマートフォンを仲介したからです(第26巻)。直撃を受けた透龍は、東方花都のとどめで死亡します(第27巻)。

透龍の死後も残った院長は、駆けつけた定助のゴー・ビヨンドで消滅しました(第27巻)。

「院長は倒せないまま終わったのか」と迷う人が多いところ。決着が2回に分かれているだけで、透龍も院長も倒されています。

最終決戦の順番と生存者はジョジョリオンの結末の記事で確かめられます。

D4C -ラブトレイン-との違い

どちらも本体が直接殴りかからず、最後は回転の力で破られました。第7部のD4C(いともたやすく行われるえげつない行為)の最終形態と比べてみます。

項目D4C -ラブトレイン-(第7部)ワンダー・オブ・U(第8部)
本体ファニー・ヴァレンタイン透龍
起きること本体へ向かう害悪がよそへ飛ぶ追う者に厄災が降る
きっかけルーシーが聖なる遺体と一体化(第20巻)相手が敵意か追跡の意図を持つこと
破られ方タスクACT4の回転(第22巻)ゴー・ビヨンドの回転(第26〜27巻)

守る向きは逆で、ラブトレインは害を外へ払い、ワンダー・オブ・Uは追う者へ不運を送り込みます。

ラブトレインの仕組みはD4Cとラブトレインの記事に書いています。

ワンダー・オブ・Uと同じ名前の曲

スタンド名と同じ「The Wonder of You」という曲があります。歌っているのはエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)です。作中の透龍も、音楽プレイヤーとイヤホンでこの曲を聴いています。

作詞作曲はベイカー・ナイト(Baker Knight)。1959年のレイ・ピーターソン版がBillboard Hot 100 の25位に入りました。

プレスリー版は1970年2月19日にラスベガスで録音されたライブ音源です。同年4月20日に発売され、全英シングルチャートで6週連続1位になりました。

「ワンダー・オブ・U」と「U」で書くのはなぜ

読みは「ワンダー・オブ・ユー」で、「U」は「You」を1文字に置き換えた書き方です。

荒木飛呂彦は、プリンス(Prince)の「2 U」「4 U」という表記に触れています。そのうえで「D4C」「ワンダー・オブ・U」の書き方をこう述べました(Billboard JAPAN、2021年)。

遊びもありますけど、イメージとしてバンッと目に入ってくるデザインというか、文字のデザインみたいな、そういうイメージもあります

意味を縮めた略ではなく、文字のデザインとして選ばれた表記です。

ワンダー・オブ・Uの声優は菅生隆之

第8部は2026年9月時点でアニメ化されていません。声が付いているのは、ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』だけです。

役担当者
ワンダー・オブ・U菅生隆之
透龍島﨑信長

透龍の声を探しているなら、島﨑信長のほうです。

参戦は有料ダウンロードコンテンツ第7弾で、配信日は2023年12月8日。操作できるのは「ワンダー・オブ・U」だけで、透龍は一部の演出にのみ登場します。

ワンダー・オブ・Uが登場する巻と話数

登場するのは第8部『ジョジョリオン』の第21巻から第27巻までです。

出来事原作の巻収録話
顔写真のない「謎の院長」を探し始める第21巻「ザ・ワンダー・オブ・ユー」第83〜86話
定助と豆銑が待ち伏せ、スタンドの気配に触れる第22巻「TG大学病院院長-明負悟」第87〜90話
病院の定助になおも厄災が襲う第23巻「胸いっぱいの愛を」第91〜94話
定助が「追わせる」作戦に出る第24巻「動かないしかない」第95〜98話
実験室に岩昆虫が放たれる第25巻「究極のジレンマ」第99〜102話
ゴー・ビヨンドが透龍に届く第26巻「ゴー・ビヨンド」第103〜106話
残った院長にとどめが刺される第27巻「全ての呪いが解けるとき」第107〜110話

厄災の始まりから決着までは7巻分。通して追うなら、第21巻から読んでみてください。

巻の数え方は第6部から1巻に戻るので、通し巻数と混ざりやすいところ。ジョジョは何巻までかの一覧にまとめています。

関連するスタンド・人物

  • 東方定助: 厄災を破った第8部の主人公。プロフィールは東方定助の記事へ
  • ソフト&ウェット: 定助のスタンド。しゃぼん玉の余波がゴー・ビヨンド
  • ペイズリー・パーク: 広瀬康穂のスタンド。ゴー・ビヨンドを中継(第26巻)

参考

コメント

タイトルとURLをコピーしました