吉良吉影の手と爪・自己紹介の巻・声優|ジョジョリオンの吉良は別人

吉良吉影は、第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する連続殺人鬼です。スタンドはキラークイーン。表向きはデパート勤めのサラリーマンとして、杜王町で静かに暮らしています。

ややこしいのが、第8部『ジョジョリオン』にも吉良吉影がいること。こちらは同姓同名の別人です。プロフィール・手と爪・自己紹介の場面・声優・登場する巻・最期まで、根拠の巻数つきでまとめました。

この記事は第4部の正体と最期、第8部の吉良の死に触れます(ネタバレを含みます)。

吉良吉影のプロフィール(年齢・身長・誕生日)

1966年1月30日生まれで、第4部の舞台となる1999年の時点で33歳。身長175cm、体重65kg、血液型はA型です。

ほかの項目も一覧にしました。

項目内容
名前(読み)吉良吉影(きら よしかげ)
登場する部第4部『ダイヤモンドは砕けない』(通し第29〜47巻)
生年月日1966年1月30日
年齢1999年の時点で33歳
身長・体重175cm・65kg
血液型A型
学歴D学院大学文学部卒
職業デパート「カメユーチェーン」の社員
住所杜王町浄禅寺1-128(免許証の記載)
家族父・吉良吉廣
スタンドキラークイーン
初登場(原作)第36巻「岸辺露伴の冒険 その⑤」

誕生日の月日まで分かる人物は多くありません。吉良吉影はその1人で、誕生日が分かるキャラクターの一覧にも入っています。

アニメでは第1話から登場しています。ただし顔は映らず、切り取った手首を愛でる男として描かれるだけ。名前と顔がそろうのは第21話「吉良吉影は静かに暮らしたい その1」です。

自己紹介の場面は原作第37巻・アニメ第21話

舞台は昼どきの町なか。女子社員の誘いを断ってパン屋でサンドイッチを買い、公園でひとり昼食をとる場面です(アニメ第21話)。

ここで吉良が語るのは、自分の身のうえと、争いを好まず「静かに暮らしたい」という望みです。

原作では第37巻、第342〜346話「吉良吉影は静かに暮らしたい その①〜⑤」に入っています。自己紹介の言葉を探している人は、この2か所を開いてみてください。

吉良吉影の手へのこだわりと爪の記録

吉良の人物像は、手への執着と爪の記録という2つの習慣に表れます。

手の綺麗な女性を狙い、手首を持ち歩く

手への好みを自覚したのは、子どものころだと語られます。モナリザの肖像画に描かれた手を見たときでした。

狙うのは手の綺麗な女性で、殺した相手の手首を切り取り、「彼女」として持ち歩きます。話しかけ、食べ物を持たせ、腕時計を買い与えることもありました。

最初の犯行は1983年8月13日、17歳のときです。杉本鈴美とその両親、飼い犬のアーノルドを殺害しました。

この事件で生き残ったのが、当時4歳の岸辺露伴です。捜査は迷宮入りし、吉良は捕まらないまま大人になります。

キラークイーンで遺体を消していたため、被害者の多くは行方不明者として扱われていました。

物語が動き出すきっかけも手でした。手首を隠した紙袋を、矢安宮重清(重ちー)に取り違えられてしまいます(第37巻)。

爪は年30cm以上伸びる年が「絶好調」

吉良には、切った爪を小瓶にためて伸び率をノートに記録する習慣があります。殺人の欲求が高まると、爪は音を立てて目に見える速さで伸びます。

ノートには、1年に30cm以上伸びる時期を「絶好調」と記していました。爪の伸び方は、吉良にとって殺しの体調を占う目安でした。

この習慣が仗助たちに知られるのは、第39巻「アトム・ハート・ファーザー」。アニメでは第25話で、机の引き出しから爪とそのデータが見つかります。

爪をためる設定の元ネタは、荒木飛呂彦自身の行動です(『ユリイカ』2007年11月臨時増刊号)。捨てるペン先を小瓶にため、2月8日の針供養の日にまとめて処分していました。

スタンドはキラークイーン

キラークイーンは、触れたものを爆弾に変えるスタンドです。爆弾は3種類あります。

1つめは、そのまま「第1の爆弾」と呼ばれます。2つめが自動で標的を追うシアーハートアタック、3つめが時間を巻き戻すバイツァ・ダストです。

この3つで、吉良は証拠も追手も消してきました。

射程距離が短く、吉良は自分で相手のそばまで出向きます。目立ちたくない本人にとっては、そこが弱みでした。

くわしい違いは、キラークイーンの3つの爆弾とできないことにまとめています。

姓の「吉良」は、英語の「KILLER(殺人者)」から取られたものです。出どころは『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けない』vol.27の巻末インタビュー。

クイーンの曲名が元になっているのは、次の3つです。スタンド名のキラークイーン、2つめの爆弾シアーハートアタック、3つめの爆弾バイツァ・ダスト。

吉良吉影の声優(アニメ・ゲーム・実写)

TVアニメ『ダイヤモンドは砕けない』(2016年)の吉良吉影は森川智之です。ゲームは、作品によって担当が分かれます。

媒体ごとにまとめました。

作品担当
TVアニメ『ダイヤモンドは砕けない』(2016年)森川智之
ゲーム『オールスターバトル R』の吉良吉影森川智之
ゲーム『オールスターバトル R』の川尻浩作森川智之
ゲーム『オールスターバトル』『アイズオブヘブン』小山力也
実写映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年)配役の記載なし

「ゲームの声は小山力也」と覚えている人は、どの作品の話かを確かめてください。『オールスターバトル R』の公式ページでは、吉良吉影も川尻浩作も森川智之です。

顔を作り替えたあとの「川尻浩作」は、ゲームでは別のキャラクターとして登録され、性能も違います。

実写映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』は2017年8月4日公開、監督は三池崇史です。キャスト一覧に吉良吉影の配役はなく、作中ではシアーハートアタックが乱入して虹村形兆を襲います。

第8部『ジョジョリオン』はアニメ化されていません。公式ポータルのアニメ一覧は、第1部から第7部までとOVA『岸辺露伴は動かない』だけです(2026年9月20日確認)。

吉良吉影が登場する巻と話

吉良が動き出すのは第36巻からで、決着の第47巻までは12巻ぶんあります。主な出来事を巻と話数で整理しました。

出来事原作の巻アニメの話
初登場第36巻第21話(顔を伏せた姿は第1話)
重ちーと紙袋を取り違える第37巻第21話
重ちーをキラークイーンで倒す第37巻第22話
シアーハートアタックが承太郎と康一を襲う第38巻第23話
康一の前に姿を現す第39巻第24話
家を調べられ、爪のノートが見つかる第39巻第25話
川尻浩作として暮らし始める第40巻第27話
猫を埋めた庭から植物が生える第42巻第30話
早人にビデオで隠し撮りされる第44巻第31話
バイツァ・ダストが発現する第45巻第35話

市街戦と決着(第46〜47巻)は、次の節でまとめています。

アニメは原作と順番が入れ替わっています。原作では「吉良吉影は静かに暮らしたい」が第37巻の先頭です。アニメは第20話に山岸由花子の話を置いてから、第21話で吉良に入ります。

原作とアニメを行き来する人は、この入れ替わりを覚えておくと迷いません。

各部の話数は部ごとのアニメの話数一覧で確かめられます。

吉良吉影の結末と生死(最期は第47巻)

朝の住宅地で始まった市街戦(第46巻/アニメ第37〜38話)から、決着まで一気に進みます。吉良の最期は第47巻、アニメでは第39話「さよなら杜王町-黄金の心」です。

追い詰められた吉良は、救急隊員の女性にバイツァ・ダストを仕掛けようとします。これを康一のエコーズACT3と承太郎のスタープラチナ・ザ・ワールドが止めました。

吹き飛ばされた吉良は、救急車の後輪に頭を轢かれて死亡します。集英社の第47巻の内容紹介は、その後をこう書いています。

仗助たちに追いつめられた吉良は幽霊少女、鈴美の導きで暗黒の世界へ葬り去られた

魂がたどり着いた先は「ふり向いてはいけない小道」。待っていたのは、17歳のときに殺した杉本鈴美と愛犬のアーノルドでした。

鈴美を振り向かせて消そうとした吉良は、逆に自分が振り向かされます。スタンドごと引きずり込まれ、そこで姿を消しました。

顔は川尻浩作のものでしたが、歯型までは入れ替えていません。そのため遺体は吉良吉影として処理され、成り代わられていた川尻浩作が行方不明として扱われます。

決着をつけた東方仗助については、東方仗助のスタンド・声優・結末を読んでみてください。

死後を描いた外伝『デッドマンズQ』

主人公は、第4部で死んだ吉良その人です。

掲載は『オールマン』1999年12号から14号で、全3話が載りました。単行本は『死刑執行中脱獄進行中 荒木飛呂彦短編集』(集英社、1999年11月24日発売)に収録。2011年9月16日には集英社コミック文庫版も出ています。

この吉良は幽霊で、覚えているのは自分の名前だけ。スタンドは持たず、顔も第4部の吉良とは違います。

第8部『ジョジョリオン』の吉良吉影は同名の別人

生まれ変わりでも復活でもありません。名前とスタンド名が同じだけで、生まれた年も家族も立場も重なりません。

2人の違いを1つの表にまとめました。

項目第4部の吉良吉影第8部の吉良吉影
生まれ1966年1982年
年齢1999年に33歳2011年に29歳
職業デパートの社員船医
家族父・吉良吉廣父・吉良吉輝、母・吉良・ホリー・ジョースター、妹・虹村京
初登場第36巻『ジョジョリオン』第2巻
スタンドキラークイーン(3つの爆弾)キラークイーン(星マークのしゃぼん玉)
立ち位置第4部の最後の敵物語の始まりですでに死亡

別人とはいえ、共通点も用意されています。どちらもモナリザを好み、切った爪を瓶に保存する習慣があります。

第8部の吉良は、ジョニィ・ジョースターの子孫です。2011年8月、「壁の目」の下に埋まった死体として見つかりました(『ジョジョリオン』第2巻)。

生前は、奇病に侵された母を救うためにロカカカの果実を手に入れようとしていました。その経緯と吉良の死が語られるのは『ジョジョリオン』第13巻です。

死んだ吉良の肉体と一部融合した空条仗世文が、第8部の主人公・東方定助です(ウルトラジャンプ公式)。作中でこの正体が突き止められるのは第14巻です。

融合の経緯と第8部の結末は、ジョジョリオンの結末と東方定助の正体にまとめています。

関連する人物

吉良の周りにいるのは、家族・成り代わられた一家・追う側、そして第8部の吉良の家族です。

吉良吉廣は吉良の父です。死後は写真の中の幽霊となり、スタンド「アトム・ハート・ファーザー」で息子をかばいます(第39巻/アニメ第25話)。

川尻浩作は、顔と右手の指紋を奪われた男です。妻のしのぶと息子の早人がいて、吉良を追い詰める鍵を握るのがこの早人でした。

空条承太郎・東方仗助・広瀬康一は、吉良を追った側の3人です。

吉良・ホリー・ジョースターは、第8部の吉良の母でジョセフ・ジョースターの娘です。

参考

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