タスクは、『ジョジョの奇妙な冒険』第7部『スティール・ボール・ラン』の主人公ジョニィ・ジョースターのスタンドです。自分の爪を回転させて弾丸のように撃つ能力で、物語が進むにつれてACT1からACT4まで4段階に進化していきます。「どのACTがいつ生まれたのか」「何ができて何ができないのか」は、読んでいて混乱しやすいところ。この記事では、それぞれのきっかけと巻数、元ネタの曲まで一気に確かめられるようにまとめました。
この記事は第7部の結末と、第8部『ジョジョリオン』で語られるジョニィのその後に触れます(ネタバレを含みます)。
タスクの基本情報
タスクが生まれるのは第7部第4巻で、そこから最終決戦の第22巻まで姿を変え続けます。原作の連載は2004年から2011年、通巻でいうと第81〜104巻です。まずは本体・初登場・ステータスを一覧で。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登場する部 | 第7部『スティール・ボール・ラン』(全24巻・全95話) |
| 本体 | ジョニィ・ジョースター(19歳、ケンタッキー州出身。アニメの声は坂田将吾) |
| 初登場(原作) | 第7部第4巻(通巻84)第18〜19話「悪魔の手のひら」 |
| 初登場(アニメ) | 未登場(2026年8月30日時点) |
| ステータス ACT1 | 破壊力E・スピードE・射程距離E・持続力B・精密動作性E・成長性A |
| ステータス ACT2 | 破壊力D・スピードD・射程距離D・持続力C・精密動作性C・成長性A |
| ステータス ACT3 | 破壊力D・スピードD・射程距離D・持続力D・精密動作性C・成長性A |
| ステータス ACT4 | 破壊力A・スピードB・射程距離C・持続力A・精密動作性B・成長性E |
| 元ネタ | フリートウッド・マックのアルバム『Tusk』(1979年) |
ステータスは『JOJOVELLER』(2013年)の値です。見比べると、ACT1からACT3までは成長性がAのままで、ACT4だけEに落ちています。要するにACT4が最終形態で、その先の段階は原作にありません。
タスクの能力
タスクが撃つ回転する爪は「爪弾」と呼ばれます。ACT1からACT4まで4段階ありますが、違いは「どんな回転を爪に乗せるか」「何を回転に巻き込めるか」の2点だけ。まずは表で全体をつかんでください。
| ACT | 発現のきっかけ | できること | 限界 | 初登場(第7部) |
|---|---|---|---|---|
| ACT1 | 「悪魔の手のひら」で遺体の左腕が宿る | 爪を回転させて撃つ。弾数に制限なし | 破壊力E・射程距離E | 第4巻 第18〜19話 |
| ACT2 | LESSON4「敬意を払え」で黄金長方形の回転を得る | 弾痕が回り続け、外れても目標を追う | 10発で再生待ち | 第11巻 第43〜44話 |
| ACT3 | 自分を撃ち、肉体を回転に巻き込む | 弾痕から体を出し入れする | 弾痕に入れるのはジョニィだけ | 第15巻 第56〜59話 |
| ACT4 | LESSON5 と LESSON1。馬の脚力による「騎兵の回転」 | 無限の回転で重力を支配し、異次元の壁を突き破る | 馬がないと撃てない | 第22巻 第85〜87話 |
ACT1〜ACT3はジョニィひとりで撃てます。ACT4だけは馬に乗っていないと発動しない、というのが一番大きな違いです。ここからは、生まれた場面と使い方をACTごとに追っていきます。
タスクACT1
最初のACT1が発現するのは、第2ステージのアリゾナ砂漠にある「悪魔の手のひら」です(第7部第4巻)。ここはスタンドを引き出す場所で、ジョニィは聖人の遺体の左腕に取り憑かれます。この段階の爪弾は撃った直後から高速で再生するので、ほかのACTと違って弾数に制限がありません。
ちなみに「タスク」の名が話の題に付くのは、発現から少しあとの第5巻(通巻85)第25〜27話「牙(タスク)」です。
タスクACT2
ACT2が生まれるのは、第5ステージのサンドマン戦(第7部第10〜11巻)です。きっかけはジャイロの LESSON4「敬意を払え」。大自然の中に黄金長方形を見つけたジョニィは、爪の回転に「黄金比の回転」を乗せられるようになります。
着弾した弾痕は十数秒回り続け、狙いが外れても目標を追って破壊します。弾数は両手の10発が上限なので、撃ち尽くしたら爪の再生を待つしかありません。「外しても当たる代わりに、連射に限りがある」のがACT2です。
タスクACT3
ACT3を身につけるのは、第7ステージのアクセル・RO戦(第7部第15巻)です。ここが少しややこしいのですが、ACT3で撃つのは自分自身。爪弾で自分の肉体を回転の無限小の部分に巻き込み、ACT2から引き継いだ移動する弾痕から出し入れできるようになります。
腕だけを切り離して離れた場所から動かしたり、体をばらばらにして攻撃をかわしたりできるのは、この仕組みのおかげです。ただし弾痕に入れるのはジョニィだけで、ほかの物が触れると回転のエネルギーで粉砕されます。
タスクACT4
最終形態のACT4が生まれるのは、第8ステージのヴァレンタイン大統領戦です(第7部第22巻)。きっかけはジャイロの LESSON5 と LESSON1 で、馬の脚力を使う「騎兵の回転」が土台にあります。騎兵の無限の回転エネルギーは重力を支配し、異次元の壁も突き破ります。
注意したいのが、発動には馬の脚力が要ることで、ジョニィひとりでは撃てません。いったん撃ち込まれた無限の回転は、逆方向の無限の回転エネルギーで相殺しない限り止まりません。大統領戦では、この回転が大統領と D4C(ダーティー・ディーズ・ダン・ダート・チープ)の重力を破壊しました。大統領を守るラブトレインを突破できたのは、この騎兵の回転だけです。
できること・できないこと
タスクにもできないことがあります。原作で描かれている限界は「ACT4を馬なしで撃つ」「撃たれた側が自力で止める」「時を止める相手を倒す」の3つ。できることと合わせて、根拠になる第7部の巻を添えて表にしました。
| 項目 | できる・できない | 根拠(第7部の巻) |
|---|---|---|
| ACT1 で爪を何発でも撃つ | できる(撃ったそばから再生) | 第4〜5巻 |
| ACT2 で外れた弾痕が目標を追う | できる | 第10〜11巻 |
| ACT3 で弾痕から自分の体を出す | できる | 第15巻 |
| ACT4 を馬なしで撃つ | できない(馬の脚力が必須) | 第22巻 |
| ACT4 で D4C ラブトレインを突破する | できる | 第22巻 |
| ACT4 の回転を撃たれた側が自力で止める | できない(逆回転の相殺だけ) | 第22〜23巻 |
| ACT4 で並行世界のディエゴを倒す | できない(倒したのはルーシー) | 第23〜24巻 |
大統領には決定打になったACT4も、万能ではありません。時を止める並行世界のディエゴは片脚を犠牲にしてしのぎ、逆にジョニィを追い詰めました。ACT4の弱点は「馬がないと撃てない」「時を止める相手には決め手にならない」の2つ、と覚えておくと第23〜24巻の展開が分かりやすくなります。
タスクの元ネタ
元ネタは、ロックバンドのフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の2枚組アルバム『Tusk』(1979年)。邦題は『牙(タスク)』で、原作の話の題「牙(タスク)」(第7部第5巻)とそのまま同じ表記です。米国では1979年10月12日、英国では10月19日に、Warner Bros. Records から発売されました。表題曲「Tusk」も1979年9月にシングルとして発売され、全米8位・全英6位を記録しています。
登場する巻と話数
タスクの4段階は第7部第4巻から第22巻まで、レースのほぼ全体にまたがります。出来事ごとの巻と話に、アニメがどこまで来ているかを添えて、1つの表に並べました。
| 出来事 | 第7部の巻(通巻) | 話(各部の話数) | アニメ(2026年8月30日時点) |
|---|---|---|---|
| 遺体の左腕が宿り、タスクが発現 | 第4巻(84) | 第18〜19話「悪魔の手のひら」 | 未配信(2nd & 3rd STAGE の範囲) |
| ACT2 初使用(サンドマン戦) | 第11巻(91) | 第43〜44話「サイレント・ウェイ」 | 未配信 |
| ACT3 初使用(アクセル・RO戦) | 第15巻(95) | 第56〜59話(「ゲティスバーグの夢」まで) | 未配信 |
| ACT4 発現(大統領戦) | 第22巻(102) | 第85〜87話「ボール・ブレイカー」 | 未配信 |
| 大統領の最期。ジョニィが自分の足で立つ | 第22〜23巻(102〜103) | 第88〜89話「ブレイク・マイ・ハート ブレイク・ユア・ハート」 | 未配信 |
| 並行世界のディエゴ戦 | 第23〜24巻(103〜104) | 第90〜93話「ハイ・ヴォルテージ」 | 未配信 |
| レース終了。ジョニィはジャイロの遺体を故郷へ送るため船に乗る | 第24巻(104) | 第94〜95話「星条旗の世界」 | 未配信 |
| ジョニィのその後が語られる | 『ジョジョリオン』第5巻(109) | 第22話「杜王町『1901年』」 | アニメ化なし |
アニメで「タスクはいつ出てくるのか」と待っている人へ。配信済みの1st STAGE(2026年3月19日、1話)が描くのは、第1ステージのゴールまでです。その範囲にタスクはまだ出てきません。
2nd & 3rd STAGE(全11話)は、2026年9月25日から Netflix で毎週金曜に配信されます(アニメ公式サイト)。タスクが生まれる第2ステージは、この範囲に含まれます。
ジョニィのその後が語られるのは、第7部ではなく『ジョジョリオン』第5巻です。第7部を読み終えて「ジョニィはどうなったの?」と気になった人は、そこを読んでみてください。1892年に東方憲助の娘・理那と結婚し、不治の病にかかった理那を聖人の遺体の力で治しますが、病は「等価交換」で息子のジョージに移ります。ジョニィは連鎖を断つために病を引き受け、1901年に杜王町で死にます(『ジョジョリオン』第5巻)。
関連するスタンド・人物
タスクの進化と結末を追うときに出てくる5人です(巻数はすべて第7部)。誰がどの巻で何をしたかを、ひとりずつ短く。
- ジョニィ・ジョースター: タスクの本体。大統領に勝ったとき、自分の足で立って歩けるようになります(第23巻)。
- ジャイロ・ツェペリ: 回転の師で、LESSON1〜5 をジョニィに授けます。大統領戦で敗れて命を落とします(第21〜22巻)。
- ファニー・ヴァレンタイン: D4C の本体。ACT4 に撃たれたあと、爪弾と銃弾の決闘で頭を撃ち抜かれます(第22〜23巻)。D4Cとラブトレインの能力はD4Cの解説記事にまとめています。
- 並行世界のディエゴ・ブランドー: THE WORLD で5秒間時を止め、ジョニィを追い詰めます(第23〜24巻)。
- ルーシー・スティール: 基本世界のディエゴの首を持ち込み、並行世界のディエゴを崩壊させます(第24巻)。
参考
- 『スティール・ボール・ラン』第4〜5巻・第10〜11巻・第15巻・第21〜24巻(集英社、2004〜2011年)
- アニメ『スティール・ボール・ラン』公式 ジョニィ・ジョースター
- Wikipedia「ジョニィ・ジョースター」
- Wikipedia「スティール・ボール・ラン」
- Wikipedia「Tusk (album)」

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