ホワイトスネイクの能力はDISC1つ|幻覚も操りもその応用

ホワイトスネイクは、第6部『ストーンオーシャン』の黒幕エンリコ・プッチ神父のスタンドです。人の頭から「記憶」と「スタンド能力」をCDのようなDISCにして抜き取る、射程20mの遠隔操作型。

幻覚を見せたり、命令を書き込んで人を操ったり、視覚だけを奪ったりもします。能力が多すぎて分かりにくいところですが、これは全部DISCの応用です。

C-MOONとメイド・イン・ヘブンへ変わる第6部の終盤まで触れるので、ネタバレを含みます。

この記事では、できること・できないことを根拠の巻つきで整理して、元ネタのバンドと登場する巻・話数までまとめました。

ホワイトスネイクの基本情報

本体は、徐倫たちが収容された刑務所で働く神父、エンリコ・プッチです。まずは初登場とステータスを一覧で。

項目内容
登場する部第6部『ストーンオーシャン』(単行本 全17巻)
本体エンリコ・プッチ(グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の教誨師)
初登場(原作)第6部第3巻
初登場(アニメ)第5話「プリズナー・オブ・ラヴ」
能力の種類遠隔操作型。半径20m以内で動く
ステータススピード D・持続力 A(ほかの4項目は「?」)
同名のバンドイギリスのロックバンド Whitesnake
北米版の名前Pale Snake

ステータスに「?」が多いのは、単行本第6部第3巻に載った初登場時点の表記だからです。

破壊力の「?」を補うのが、『JOJOVELLER』(集英社、2013年)の説明です。未知数ながら、近距離戦では推定A相当とされています。

「破壊力A」という表記を見かけたら、単行本の数字ではなく資料集の側の推定だと覚えておくと迷いません。

声を担当する人は、作品ごとに違います。

作品担当者
TVアニメ『ストーンオーシャン』関智一
ゲーム『オールスターバトル』桐本琢也
ゲーム『アイズオブヘブン』増谷康紀
ゲーム『オールスターバトルR』『ラストサバイバー』関智一

TVアニメでは、本体のプッチ神父と同じ関智一が声を当てています。C-MOONに変わったあとも同じ声です。

ゲームでは担当が分かれ、『オールスターバトルR』と『ラストサバイバー』の2作だけがアニメと同じ関智一です。

ホワイトスネイクの能力|DISCを抜き取って挿し込む

能力はひとつだけ、DISCを作ることです。人間の頭からCDのような円盤を取り出し、別の人の頭へ挿し込めます。

スタンドDISCと記憶DISC

取り出せるDISCは2種類です。スタンド使いからは「スタンドDISC」と「記憶DISC」の2枚、スタンド使いでない人からは記憶DISC1枚が出てきます。

挿し込まれた側が手にするのは、そのDISCの記憶やスタンド能力です。2枚とも抜かれた人は死に、記憶DISCが戻らなければ生きる意思を失って衰弱します。

徐倫の目の前でこれを受けるのが空条承太郎です。第6部第3巻で2枚とも抜かれ、仮死状態になります。

のちにスタンドDISCだけが戻って肉体は蘇生しますが、記憶DISCがないままなので衰弱は止まりません。

徐倫の物語が「父を助けに行く」方向へ動き出すのは、この2枚が奪われたからです。読み返すときは、この2枚の行方を追うと流れをつかみやすくなります。

DISCの作り方は2通り

DISCを取り出すには、時間をかけて溶かすやり方と、近づいて直接抜くやり方があります。

1つ目は、長い時間をかけて相手の心と肉体を溶かすやり方。時間がかかるぶん、密室に閉じ込めて遠くから幻覚を見せる、といった段取りが要ります。

2つ目は、ホワイトスネイクを近づけて頭部から直接抜くやり方です。こちらは速いかわりに、スタンドを相手の目の前へ出すことになります。

奪える量も一定ではありません。長く触れれば記憶もスタンド能力も丸ごと、短い接触なら一部だけです。

射程は半径20m、しかも会話する

プッチは、ホワイトスネイクを自分から離して動かせます。この遠隔操作が届くのは、半径20mまでです。

スタンド像は人型で、塩基配列が描かれた包帯のようなラインが全身に走っています。しかも、自分から言葉を話します。

ホワイトスネイクが目の前に現れたなら、本体のプッチも半径20mの中にいる計算です。遠い安全地帯から一方的に攻める使い方はできません。

「能力が多すぎる」と言われる理由

別々の能力に見えるものが、どれもDISC1つから出ているからです。

「スタンドは1人1能力」という基本から外れているように見えますが、外れてはいません。ホワイトスネイクの1能力が「DISCの出し入れ」なだけです。

DISCは人間の脳や意識に幅広く作用します。幻覚も、記憶の閲覧も、記憶の書き換えも、その作用の使い分けにすぎません。

プッチはDISCに命令を書き込み、挿し込んだ相手を操ることもします。

能力が増えているのではなく、DISCの使い道が増えているだけ。数え方を変えれば、ホワイトスネイクの能力は最初から最後まで1つです。

できること・できないこと

できることの幅は広い一方で、限界もはっきりしています。まずはできることから。

できること補足
スタンドDISCの抜き取りと挿入挿した相手にそのスタンド能力を与える
記憶DISCの抜き取りと挿入スタンド使いでない人からも1枚取れる
視覚など感覚だけを奪う小型のDISCとして取り出す
幻覚を見せる承太郎と徐倫を夢の中に閉じ込めた(第6部第3巻)
DISCに命令を書き込む挿された人が命令どおりに動く
市販の音楽CDを挿し込む挿された人がCDの内容どおりの声を出す
半径20m以内の遠隔操作と会話本体から離れて動き、言葉を話す

戦い方としては、相手に近づいて直接抜くか、幻覚で足止めして時間をかけるかの2択になります。

原作ではっきり示されている限界は、次の6つです。

できないこと原作での扱い
適性のない人にスタンドDISCを定着させる心の力なので弾き出される
抜いた記憶DISCの中身を本人が思い出す体外にある限り思い出せない
DISCを物理的に壊す柔らかく弾力があり壊れない
挿したDISCを頭に固定し続ける頭部に衝撃を受けると飛び出すことがある
一瞬の接触で全部を奪う短い接触では一部しか抜けない
本体から20mを超えて動く射程の外へは出られない

抜くときは相手に近づく時間が、挿すときは相手の適性が壁になります。

奪ったスタンドDISCは、ほかの人に配ることもできます。プッチはサンダー・マックイイーンやミラションにDISCを与え、徐倫たちへの刺客に仕立てました。

配れば無敵、とはいきません。心の力であるスタンドのDISCは、適性がないと弾き出されるからです。

承太郎から奪ったスタープラチナのDISCも、強力すぎて誰にも扱えないとされています。

ホワイトスネイクの元ネタ

スタンド名と同じ「Whitesnake」という名前の、イギリスのロックバンドがあります。

結成は1978年、イングランドのミドルズブラです。中心にいたのは、元ディープ・パープルのボーカル、デイヴィッド・カヴァデール。

バンド名は、カヴァデールが1977年に出したソロアルバム『Whitesnake』の同名曲から取られました。

北米版では、スタンド名が「Pale Snake」に変えられました。C-MOONの名前も「Full Moon」です。

英語圏のページで「Pale Snake」と出てきても、別のスタンドではありません。

荒木飛呂彦は『JOJOVELLER』(集英社、2013年)で、デザインのイメージは死刑執行人だと述べています。

登場する巻と話数

ホワイトスネイクの姿が出てくるのは、第6部第3巻から第16巻までです。主な場面を、原作の巻とアニメの話数で整理しました。

出来事原作の巻アニメの話
「面会人に会うな」と警告される第6部第2巻第3話「面会人 その①」
承太郎と徐倫を夢に落とし、承太郎からDISCを奪う第6部第3巻第5話「プリズナー・オブ・ラヴ」
フー・ファイターズが本体をプッチ神父だと知る第6部第10巻第21話「AWAKEN -目醒め-」
C-MOONが発現し、ホワイトスネイクではなくなる第6部第16巻第34話「C-MOON その①」

第6部第2巻の警告の場面では、まだホワイトスネイク自体は姿を見せません。

作中の人物が本体を突き止めるのは、第6部第10巻・第21話です。ヨーヨーマッを操るDアンG(これで1人の名前)を襲ったフー・ファイターズが、プッチ神父と出会う場面です。

どこまで見るか迷っているなら、ジョジョ6部は何話まで見るべきかもあわせて読んでみてください。

C-MOON・メイド・イン・ヘブンへの進化

ホワイトスネイクがC-MOONへ変わる条件は2つあります。「緑色の赤ん坊」との融合と、重力の影響を受けにくいケープ・カナベラルへの到達です。

進化したC-MOONは、ホワイトスネイクと緑色の赤んぼうが「合わさったようなスタンド」。アニメ『ストーンオーシャン』第34話の公式あらすじの言葉です。

C-MOONの能力は、重力の逆転です。本体のプッチの周囲3kmにある物体は、プッチを上にして落ちるようになります。

そのあとメイド・イン・ヘブンへ進化し、時間の加速で宇宙を一巡させます。その先の仕組みはメイド・イン・ヘブンと一巡後の世界にまとめました。

プッチが「天国へ行く方法」の中身を知ったのは、承太郎から抜いた記憶DISCを読んだからです。DIOが残したこの理論の条件は、天国へ行く方法の6つの条件で整理しています。

ホワイトスネイクのDISCがなければ、プッチは天国へ行く方法にたどり着けませんでした。

関連するスタンド・人物

本体はエンリコ・プッチ。第6部の最初から最後まで、徐倫たちの前に立ちはだかる相手です。

奪われた側の代表が、承太郎のスタンドスタープラチナ。徐倫の目の前でDISCに変えられた1枚です。

徐倫の仲間フー・ファイターズ(F・F)も、ホワイトスネイクを語るうえで欠かせません。本体を突き止めた経緯は、登場する巻の節に書いたとおりです。

参考

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