キラークイーンは、第4部『ダイヤモンドは砕けない』の殺人鬼・吉良吉影のスタンドです。触れたものを爆弾に変える能力で、その種類は第1の爆弾・シアーハートアタック・バイツァ・ダストの3つです。
よく検索される「キラークイーンの第3の能力」は、このうちのバイツァ・ダストのこと。3つが何をして何ができないのかは混乱しやすいので、原作の巻とアニメの話数つきでまとめました。
この記事は吉良吉影の正体と最期に触れます(ネタバレを含みます)。
キラークイーンの基本情報
まずは本体・初登場・ステータスを一覧で。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登場する部 | 第4部『ダイヤモンドは砕けない』(第29〜47巻・アニメ全39話) |
| 本体 | 吉良吉影(アニメの声は森川智之) |
| 初登場(原作) | 吉良吉影は第36巻『岸辺露伴の冒険 その⑤』、キラークイーンは第37巻 |
| 初登場(アニメ) | キラークイーンは第22話「吉良吉影は静かに暮らしたい その2」 |
| 能力の種類 | 触れたものを爆弾に変える。爆弾は3種類 |
| ステータス | 破壊力A・スピードB・射程距離D・持続力B・精密動作性B・成長性A |
| 元ネタ | クイーンの「キラー・クイーン」(1974年) |
アニメの吉良は第1話から顔を伏せた形で出ていて、名前と顔が分かるのは第21話です。
ステータスは、公式の資料集『JOJOVELLER』(集英社、2013年)などに載っている値です。
目を引くのは射程距離のD。手で触れて爆弾にする能力なので、吉良自身が相手のそばまで行かないと何も始まりません。
キラークイーンの能力は3つの爆弾
3つの爆弾は、最初から全部がそろっていたわけではありません。原作では戦いが進むにつれて1つずつ増えます。
違いを先に表でまとめました。
| 爆弾 | 何をするか | 主な巻 |
|---|---|---|
| 第1の爆弾 | 触れたものを爆弾に変える | 第37巻(重ちー戦) |
| シアーハートアタック | 体温を追って自動で襲う戦車型の爆弾 | 第38〜39巻(承太郎・康一戦) |
| バイツァ・ダスト | 正体を知った人を爆弾に変え、時間を約1時間戻す | 第45巻(発現) |
「第3の能力」と呼ばれるバイツァ・ダストだけは、発現が第45巻。第4部の終盤に入ってから増えた能力です。
第1の爆弾(触れたものを爆弾に変える)
キラークイーンが手で触れたものは、何でも爆弾に変わります。変えられるのは一度に1つだけで、次を作るには起爆するか能力を解除しなければなりません。
起爆の仕方は2通りあります。吉良が指のスイッチを押す点火型と、何かが触れた瞬間に爆発する接触型です。
爆発の規模は抑えられ、周りに影響を出さない爆破もできます。死体や遺留品は痕跡なく消せます。
最初に使われたのは第37巻。パン屋の紙袋を取り違えた重ちーが、吉良の秘密を知って襲われる場面です(アニメ第22話)。
短い射程を補うのが、ストレイ・キャットとの連携です。第42巻で吉良の家に現れた猫は、矢に射抜かれたあと事故で死んだと判断され、庭に埋められました。
埋めた場所から生えた猫草が、空気を操るスタンド・ストレイ・キャットです(アニメ第30話)。撃ち出す空気弾を第1の爆弾に変えれば、遠くを爆破できます。
使われるのは第46巻の市街戦。集英社の紹介文にも「吉良の放つ『空気爆弾』が迫る」とあります(アニメ第37〜38話)。
「なぜ猫なのか」の答えは、この飛び道具にあります。
第2の爆弾 シアーハートアタック
キラークイーンの左手から切り離される、戦車の形をした爆弾です。体温を感知して自動で追いかけ、熱いものに触れると爆発します。
ステータスは破壊力A・スピードC・射程距離A・持続力A・精密動作性E・成長性A。射程距離がAなので、吉良本人は遠くに隠れたままでいられます。
弱点は動きの単純さです。人間の体温より高い熱源があると、狙っていた相手を放ってそちらへ向かいます。
承太郎と康一が追い詰められるのは第38〜39巻(アニメ第23〜24話)。集英社の第39巻の紹介文にも「吉良のスタンド、『キラークイーン』に倒れる承太郎…」とあります。
硬さで物理攻撃が通らないため、壊して止めることはできません。康一のエコーズACT3は重さを与えて動きを鈍らせ、承太郎たちはそれで難を逃れました(アニメ第24話)。
壊せないまま決着がついたのは、吉良本人が姿を現したあと。吉良は承太郎の反撃に敗れます。
第3の爆弾 バイツァ・ダスト(キラークイーンの第3の能力)
追い詰められた吉良に「矢」がふたたび刺さって発現したのが、この爆弾です(第45巻/アニメ第35話)。
ステータスは破壊力B・スピードB・射程距離A・持続力A・精密動作性D・成長性Aです。
はたらきは2つあります。1つは、吉良の正体を知ったスタンド使いでない人間を爆弾に変えること。
その人から吉良の情報が漏れると、知らされた相手が爆死します。巻き込まれるのは近づいた人ではなく、情報を知った人です。
もう1つが時間の巻き戻しです。爆発と同時に時間がおよそ1時間戻り、同じ日の朝がやり直されます。
仕掛けられたのは川尻早人。第45巻では早人に接触した岸辺露伴が爆死し、早人は同じ朝を何度も繰り返します(アニメ第36話)。
繰り返しを解除できるのは吉良本人だけ。仕掛けられた側は自殺することもできません。
繰り返しのあいだの記憶は早人に残り、露伴へ危険を伝えようと動きます(アニメ第36話)。
時を戻すスタンドの違いが気になる人は、キング・クリムゾンの能力(時を消す・止める・戻す)も読んでみてください。
できること・できないこと
3つの爆弾でできること・できないことを、根拠つきで8点にまとめました。
| 項目 | できる・できない | 根拠 |
|---|---|---|
| 触れたものを爆弾に変える | できる | 第37巻/アニメ第22話 |
| 爆弾を同時に2つ以上作る | できない | 一度に1つだけ |
| 離れた相手をいきなり爆弾にする | できない | 射程距離D |
| 空気弾を爆弾にして遠くを爆破する | できる | 第46巻/アニメ第37〜38話 |
| 死体や遺留品を痕跡なく消す | できる | 第37巻ほか |
| 狙った相手だけを自動追尾させる | できない | より高い熱源へ向かう(第38〜39巻) |
| シアーハートアタックを壊して止める | できない | エコーズACT3でも動きが鈍るだけ(アニメ第24話) |
| 吉良以外がバイツァ・ダストを解除する | できない | 第45巻/アニメ第36話 |
吉良の望みは杜王町で静かに暮らすことでした(アニメ第21〜22話「吉良吉影は静かに暮らしたい」)。痕跡を残さず消せる第1の爆弾は、その暮らしを守るために使われます。
キラークイーンのジョジョ立ちはどの場面か
ジョジョ立ちは、腰を大きくひねった独特のポーズを指す呼び名。イタリアの彫刻芸術から着想を得た描き方です。
吉良とキラークイーンがそろって描かれる主な場面は、次の3つです。
| 場面 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| 重ちーの前でキラークイーンを出す | 第37巻 | 第22話 |
| シアーハートアタック戦で吉良が姿を現す | 第39巻 | 第24話 |
| 仗助たちとの最後の戦い | 第46〜47巻 | 第37〜39話 |
このうち第39巻の場面は、集英社の紹介文にも取り上げられています。「康一のスタンド、『エコーズ』の威力で、遂に吉良本人が姿を現す」という一文です。
アニメで同じところを見たいなら、第24話を開いてみてください。
元ネタはクイーンの「キラー・クイーン」
3つの爆弾の名前は、すべてイギリスのロックバンド、クイーンの曲から来ています。
| スタンドの名前 | 元ネタの曲 | 発表 |
|---|---|---|
| キラークイーン | 「キラー・クイーン」 | 1974年10月11日(イギリス) |
| シアーハートアタック | 「シアー・ハート・アタック」 | 1977年(『世界に捧ぐ』収録) |
| バイツァ・ダスト | 「地獄へ道づれ」 | 1980年8月22日 |
「キラー・クイーン(Killer Queen)」は、アルバム『シアー・ハート・アタック』からの第1弾シングルです。作詞作曲はフレディ・マーキュリーで、全英2位・全米12位を記録しました。
ややこしいのがシアーハートアタック(Sheer Heart Attack)です。同じ名前のアルバムが1974年11月8日にイギリスで発売されています。
ただし同名の曲は、そのアルバムに入っていません。収録されたのは3年後の『世界に捧ぐ』(1977年)です。
バイツァ・ダストの元ネタは「地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)」。ジョン・ディーコンが作り、アルバム『ザ・ゲーム』に入って全米1位になった曲です。
本体の姓「吉良」も、英語のKILLERから付けられた名前です。
登場する巻と話数
キラークイーンが動く場面を、原作の巻とアニメの話で一覧にしました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| 吉良吉影の初登場 | 第36巻 | 第21話(顔と名前が出る回) |
| 重ちーがキラークイーンに襲われる | 第37巻 | 第22話 |
| シアーハートアタック戦の決着 | 第39巻 | 第24話 |
| ストレイ・キャットが現れる | 第42巻 | 第30話 |
| バイツァ・ダストの発現 | 第45巻 | 第35話 |
| 露伴の爆死と同じ朝の繰り返し | 第45巻 | 第36話 |
| 仗助たちとの市街戦 | 第46巻 | 第37〜38話 |
| 吉良吉影の最期 | 第47巻 | 第39話 |
吉良は第40巻でエステティシャンの力で顔を変えます。第44巻では川尻家の父親になりすましています(集英社の各巻の紹介文)。
最期は第47巻。仗助たちに追い詰められたあと、幽霊少女・鈴美の導きで暗黒の世界へ葬られました。
アニメの第4部は全39話で、キラークイーンが暴れ始めるのは第22話から。部ごとの話数はジョジョアニメは全何話かの一覧で確かめられます。
関連するスタンド・人物
キラークイーンとあわせて名前が挙がるのが、次の4つです。
- 吉良吉影: 本体。1966年1月30日生まれで、誕生日が分かる11人の一覧にも入っています。
- ストレイ・キャット: 第42巻で吉良の家に現れた猫が庭に埋められたあと、その場所から生えた猫草のスタンド。空気を操って空気弾を撃ちます。
- エコーズACT3: 広瀬康一のスタンド。重さを与えてシアーハートアタックの動きを鈍らせ、機能不全にしました(アニメ第24話)。
- クレイジー・ダイヤモンド: 東方仗助のスタンド。第46〜47巻の戦いの相手です。
フィギュアを探している人は、ジョジョのフィギュアのシリーズ一覧でシリーズごとの違いを確かめられます。


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