ジョジョのメタリカの能力|強さ・できないこと・元ネタ・登場巻

メタリカは、ジョジョ第5部『黄金の風』で暗殺者チームのリーダー、リゾット・ネエロが使うスタンドです。磁力で鉄分を操る能力で、5〜10mの射程にいる相手の血の鉄分を、体の内側でカミソリやハサミに変えて攻撃します。

スタンドそのものは小さな群れで、リゾットの体の中に潜んでいます。「何がどう攻撃しているの?」と戸惑いやすいところなので、できること・できないことを巻数つきで整理しました。ドッピオを追い詰めながら敗れた戦いの流れで、強さも確かめられます。

リゾットの最期(第59巻)とドッピオの正体にも触れるので、未読の人は注意してください(ネタバレを含みます)。

メタリカの基本情報

本体はリゾット・ネエロ。ギャング組織「パッショーネ」の暗殺者チームを率いる、失敗知らずの暗殺者です(公式ポータルサイトの人物紹介)。

リゾットの声優やステータスも含めて、基本の設定を表にまとめました。

項目内容
本体リゾット・ネエロ(暗殺者チームのリーダー)
登場する部第5部『黄金の風』
能力の初登場(原作)第58巻「ぼくの名はドッピオ その②」(第543話)
アニメで戦う話第5部第27話「キング・クリムゾンvsメタリカ」(決着は第28話)
形小さな群れの群体型
ステータス破壊力C/スピードC/持続力A/精密動作性C/成長性C
射程距離5〜10m
本体の声優藤真秀(TVアニメ)
北米版の名前Metallic(メタリック)
同じ名前のバンドメタリカ(アメリカ、1981年結成)

ステータスはAからEの5段階で、Cは「人間と同じ」を表す評価です。メタリカは破壊力もスピードも人並みで、Aは持続力だけです。

実際の戦いでボスをどこまで追い詰めたかは、後半の「メタリカは強い?」で場面ごとに追えます。

体はごく小さな群れで、リゾットの体内に潜む珍しいタイプです。「ロォォド」という鳴き声を上げます。

群れで1体と数えるスタンドの決まりごとは、スタンドの基本ルールで整理しています。

メタリカの能力|磁力で体の中の鉄分を刃物に変える

メタリカの攻撃は、スタンドが相手に殴りかかる形ではありません。磁力で相手の体の中にある鉄を動かし、内側から傷つけます。

原作で作った物は、相手の血からはカミソリの刃・ハサミ・針、地面の砂鉄からは刃物。自分の血の鉄分では、切られた足をつなぐ留め具も作りました(第59巻)。

「メタリカの技」を知りたい人は、何から何を作ったかを押さえておくと、場面ごとの攻め方が追いやすくなります。

相手の血の鉄分からカミソリやハサミを作る

リゾットがこの攻撃を最初に見せるのは第58巻。駆け寄ってきたドッピオが、突然口からカミソリの刃を吐き出します。

このカミソリは、射程距離の中にいる相手の血液から鉄分を集め、体の中で作り変えたものです。そこから先も、口の中に針(第58巻)、のどにハサミ(第59巻)と、作る物を変えながら攻め続けます。

鉄分を奪われた相手は酸素が足りなくなる

血の中の鉄分が減ると、息をしても酸素を体に取り込めなくなります。体の内側から裂かれた出血に加えて、相手は酸素欠乏症で動けなくなるのです。

リゾットは第59巻で、この仕組みをドッピオに語っています。相手の鉄分が尽きて倒れるのを、そのまま待つこともできます。

砂鉄で姿を消し、刃物も作る

メタリカが操れる鉄は、相手の血だけではありません。体に砂鉄をまとうと周りの景色に溶け込み、姿が見えなくなります。リゾットが初めてこれを使うのは第58巻です。

地面などに含まれる砂鉄も、刃物に作り変えられます。第59巻では、砂鉄から作った刃物をドッピオに次々と浴びせました。

効くのは5〜10m以内、本体に近い順

メタリカの効果は目に見えませんが、現れ方には決まりがあります。標的までの直線上に、リゾットに近い順で現れるのです。発動のときには、わずかな磁力も出ます。

「能力の条件は?」と聞かれたら、答えは「リゾットから5〜10mの射程距離の中にいること」。同じ第5部のグリーン・ディとの違いは、後半の表で比べています。

メタリカにできること・できないこと

原作に描かれた使い方を、根拠の巻と一緒に表にしました。「描写なし」は、原作の戦いに出てこないものです。

項目できるか根拠
相手の血の鉄分を刃物に変えるできる第58〜59巻
地面の砂鉄から刃物を作って浴びせるできる第59巻
砂鉄をまとって姿を消すできる第58巻
切られた自分の足を鉄でつなぐできる第59巻
鉄分を奪って相手を酸欠にするできる第59巻
射程(5〜10m)の外の相手の血を操るできない(射程距離内だけ)原作のステータス
姿を消してエアロスミスのレーダーから隠れるできない(察知されて撃たれた)第59巻/アニメ第28話
スタンドそのものが動き回って殴る描写なし第58〜59巻

得意なのは、見えない位置から相手の体の内側を攻めること。弱点になったのは、姿を消しても息までは隠せず、エアロスミスに見つかったことです。

メタリカは強い?ドッピオとの戦いの流れ

原作でメタリカが戦ったのは、ボスの別人格ドッピオとの1戦だけです。アニメ第5部第28話のあらすじにも、「リゾットの猛攻により窮地に陥ったドッピオ」とあります。

ジョジョの戦いでは、ステータスの高さより、相手の能力を読んで攻略できるかが重く見られます。どちらが何を読んだのかを、場面ごとに巻と合わせて表にしました。

場面何が起きたか巻
出会いサルディニア島でドッピオに口からカミソリを吐かせる第58巻
姿を消す砂鉄をまとい、見えない位置から攻める第58巻
ドッピオの反撃エピタフで先を読まれ、片足を切り飛ばされる第59巻
立て直し足を鉄でつなぎ、砂鉄の刃物を浴びせて鉄分を奪う第59巻
正体に気づくドッピオの様子の変化から、その正体を悟る第59巻
決着エアロスミスの銃撃で致命傷を負い、死亡第59巻

ドッピオが先を読むのに使ったのは、ボスから与えられた能力の一部「エピタフ」です(アニメ第5部第27話のあらすじ)。仕組みはエピタフとキング・クリムゾンで整理しています。

リゾットに致命傷を与えたのは、キング・クリムゾンの拳ではありません。崖の下にいたナランチャのエアロスミスの銃撃を、ドッピオが誘い込んだものです(同第28話のあらすじ)。

エアロスミスは、生き物が息で吐く二酸化炭素を探すレーダーを持っています。第28話では、ブチャラティとナランチャが「エアロスミスが察知した敵」を確かめに崖の上へ向かいます。

死の間際の反撃もキング・クリムゾンの能力にはかなわず、リゾットは死亡します(第59巻)。最後まであきらめなかったリゾットには、ディアボロも敬意を表しました。

強さを事実で答えるなら、メタリカは未来を読むボスを窮地まで追い込んだスタンドです。それでも最後は、ブチャラティチームのエアロスミスの銃撃で敗れました。

メタリカと同じ名前のバンド

メタリカ(Metallica)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンドの名前でもあります。ロサンゼルス出身で、1981年に結成されました。

1991年には、バンド名と同じ題のアルバム『メタリカ』も発表しています。

第4部以降のスタンド名は、洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名から取られていることが多くなります。

北米版では最後の「a」が省かれ、Metallic(メタリック)という名前に変わりました。英語版を読むときは、この名前を目印にすると見つけやすくなります。

デザインのイメージは細胞・赤血球・ニョロニョロ

荒木飛呂彦は、『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』(2013年)のコメントでデザインに触れています。挙げたイメージは、細胞と赤血球、それに『ムーミン』に出てくるニョロニョロです。

細胞も赤血球も、体や血の中にあるもの。体内に潜み、血の鉄分を操るメタリカの設定と重なります。

登場する巻と話数

ドッピオとの戦いは、原作では第58〜59巻、アニメでは第5部第26〜28話にあたります。

出来事原作の巻アニメ第5部
サルディニア島でドッピオと出会う第58巻第26話「ほんの少し昔の物語 ~ぼくの名はドッピオ~」
キング・クリムゾンと戦う第58〜59巻第27話「キング・クリムゾンvsメタリカ」
エアロスミスに撃たれ、致命傷を負う第59巻第28話「今にも落ちて来そうな空の下で」

アニメで追うなら、この3話で出会いから決着までがつながります。第59巻の巻名『今にも落ちて来そうな空の下で』は、アニメ第28話の題と同じです。

原作のリゾットは、暗殺者チームの仲間が全員死んだあと、最後の一人として登場します。TVアニメでは登場が前倒しされ、チームのリーダーとしての場面が増えています。

関連するスタンド・人物

リゾットの戦いに関わった相手と、同じ群体型のスタンドです。気になるものから続けて読んでみてください。

  • キング・クリムゾン(ディアボロ): 原作でメタリカが戦った唯一の相手。本体はディアボロで、ドッピオはその別人格
  • エアロスミス(ナランチャ・ギルガ): リゾットに致命傷を負わせた戦闘機のスタンド。本体はナランチャ・ギルガ
  • セックス・ピストルズ(グイード・ミスタ): 同じ第5部の群体型。セックス・ピストルズの能力で解説しています

グリーン・ディとの違い

能力の条件を並べて見ておきたいのが、同じ第5部のグリーン・ディです。本体はチョコラータで、カビを広げるスタンドです。

スタンド(本体)効く条件
メタリカ(リゾット・ネエロ)射程5〜10mの中で、本体に近い順に効く
グリーン・ディ(チョコラータ)今いる位置より低い所へ降りると、カビが急に増える

メタリカは「距離」、グリーン・ディは「高さ」が条件、と覚えておくと混ざりません。グリーン・ディのカビは、高い所へ移動し続ければ増えるのを止められます。

アニメでは、第5部第30〜32話「グリーン・ディとオアシス その①〜③」でこの能力が描かれます。

参考

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