エコーズは、第4部『ダイヤモンドは砕けない』の語り手・広瀬康一のスタンドです。ACT1は音の貼り付け、ACT2は「しっぽ文字」、ACT3は殴ったものを重くする「3 FREEZE」。
3段階に脱皮するたびに中身が入れ替わるので、「エコーズの能力」で調べると音の話と重さの話が混ざって出てきます。ここがややこしいところです。
この記事では、3つのACTの違いと射程、できること・できないこと、元ネタの曲、登場する巻とアニメの話数をまとめました。
第4部の各スタンド戦と吉良吉影との戦い、第5部序盤の展開に触れます(ネタバレを含みます)。
エコーズの基本情報
本体・登場する部・初登場を先に一覧にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | 広瀬康一(第4部の語り手) |
| 登場する部 | 第4部『ダイヤモンドは砕けない』と第5部『黄金の風』序盤 |
| 初登場(原作) | 第30巻。虹村形兆の「矢」で射抜かれ、卵の状態で現れる |
| 初登場(アニメ) | 第4部第4話 |
| 形態 | ACT1・ACT2・ACT3の3段階 |
| 能力の種類 | ACT1・ACT2は遠隔操作型、ACT3は近距離で肉弾戦ができる人型 |
| 元ネタ | ピンク・フロイドの楽曲「エコーズ」 |
本体はもともと、スタンドの素質がない一般の高校生です。矢で射抜かれたときは致命傷でした。
仗助のクレイジー・ダイヤモンドの能力で傷を治され、結果的にスタンド使いになりました。
エコーズのステータス|ACTごとの破壊力・射程距離
ステータスは形態ごとに別で、ACT3だけ射程が一気に短くなります。破壊力・スピードと射程距離は次のとおりです。
| 形態 | 破壊力・スピード | 射程距離 |
|---|---|---|
| ACT1 | E・E | B(約50メートル) |
| ACT2 | C・D | B(約50メートル) |
| ACT3 | B・B | C(約5メートル) |
持続力B・精密動作性C・成長性Aの3項目は、ACT1からACT3まで同じ値です。数値の出どころは画集『JOJO A-GO!GO!』(集英社)です。
射程距離の読み方は、スタンド(幽波紋)の基本ルールにまとめてあります。
ページによって破壊力の数字が食い違うのは、第5部『黄金の風』での登場時に「A」になっているためです。ACT3がブラック・サバスと戦う第5部のアニメEpisodio 04では、第4部と同じ数値が表示されます。
どちらかが間違いではなく、第4部の表記と第5部の表記が2つあると覚えておくと戸惑いません。
エコーズの能力|ACT1〜ACT3の違い
3つのACTは名前が同じだけで、ACT1とACT2は文字を貼り付ける能力、ACT3は殴って重くする能力です。
脱皮した直後は前の能力が使えず、康一が狼狽する場面もありました。のちに各形態を用途に応じて任意で切り替えられるようになります。
3段階の中身と、生まれた場面は次のとおりです。
| 形態 | できること | 生まれた場面(原作の巻) |
|---|---|---|
| ACT1 | 文字(擬音)を貼り付け、その音を繰り返し響かせる | 小林玉美戦(第31巻) |
| ACT2 | 切り離した尻尾の「しっぽ文字」で擬音どおりの効果を出す | 山岸由花子戦(第32巻) |
| ACT3 | 殴った物質を重くする「3 FREEZE」 | シアーハートアタック戦(第38〜39巻) |
脱皮のきっかけは、康一の精神的な成長です。窮地を自分で乗り越えるたびに、エコーズも次の段階へ進みます。
ACT1|音を文字にして貼り付け、繰り返し鳴らす
卵から孵った姿で、長い尻尾と車輪が合わさった形をしています。パワーもスピードもほとんどなく、物理的な攻撃力はありません。
それでも貼り付けた擬音を響かせ続ければ、相手の精神にダメージを与えられます。射程が長いので、偵察にも使われる形態です。
康一の気持ちを文章にしたものを貼り付ければ、相手の心に直に訴えられます。ただし由花子のように思い込みの激しい相手には通用しません。
殻を破るのは小林玉美戦(第31巻/アニメ第4部第6話)。巻の題も「広瀬康一(エコーズ)」です。
「ACT1」という呼び名が付いたのは、ACT2が登場したあとでした。デザインのイメージはエイリアンの幼生(『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』)。
ACT2|しっぽ文字で擬音どおりの効果を出す
ACT1が進化した、やや小型の姿です。射程は約50メートルのまま変わらず、スピードが格段に上がります。
尻尾を切り離して変形させたものが「しっぽ文字」です。触れた者は、その文字どおりの擬音の効果を体感します。貼り付ける先は人でも物体でもかまいません。
しっぽが変形したものなので、壊されると本体にダメージが及びます。
生まれるのは山岸由花子戦。原作は第32巻「山岸由花子は恋をする」、アニメは第4部第8〜9話にあたります。
由花子が崖から転落しかけた場面では、康一が仕掛けておいたエコーズの能力が命を救いました(第32巻)。
デザインのイメージは立ち上がったアライグマ。ACT2の姿は、シアーハートアタック戦を最後に登場しなくなります。
ACT3|3 FREEZEで殴ったものを重くする
ACT2が進化した、子どものような人間型のスタンドです。自意識を持ち、会話もできます。康一には従順で丁寧な言葉づかいですが口が悪く、「S・H・I・T」が口癖です。
射程は約5メートルと短くなりますが、体の強度とパワーが増して肉弾戦ができます。
「3 FREEZE(スリー・フリーズ)」は、殴った物質を重くする能力です。重さは康一が対象に近づくほど増し、30センチくらいまで寄れば、スタンドさえ地面にめり込んでほとんど動けなくなります。
弱点は2つです。一度に一つの物しか重くできず、射程の外に出ると重さが消えるどころか能力そのものが解除されます。
ACT3が生まれるのはシアーハートアタック戦(第38〜39巻/アニメ第4部第23〜24話)。第24話のあらすじの出だしも、進化したACT3でシアーハートアタックを重くする場面です。
集英社の第39巻の紹介文には、「康一のスタンド、『エコーズ』の威力で、遂に吉良本人が姿を現す」と書かれています。
相手側から見た同じ戦いは、キラークイーンの3つの爆弾の記事で追えます。
できること・できないこと
形態ごとにできることが違うので、根拠と合わせて1つの表にしました。
| 項目 | できる・できない | 根拠・補足 |
|---|---|---|
| 音を貼り付けて繰り返し鳴らす | できる(ACT1) | 第31巻/アニメ第4部第6話 |
| 貼り付けた文字で相手の心に直に訴える | できる(ACT1) | 第32巻 |
| 思い込みの激しい相手の心を動かす | できない | 由花子には通用しない(第32巻) |
| しっぽ文字で擬音どおりの効果を出す | できる(ACT2) | 第32巻 |
| しっぽ文字を壊されても本体は無事 | できない | 本体にダメージが及ぶ(第32巻) |
| 殴ったものを重くして動けなくする | できる(ACT3) | 第38〜39巻/アニメ第4部第24話 |
| 一度に2つ以上のものを重くする | できない | 重くできるのは一度に一つ |
| 射程5メートルの外で重さを保つ | できない | 能力そのものが解除される |
| 進化したあとに前のACTを使う | できる | 用途に応じて切り替えられる |
重くする力でも、シアーハートアタックを壊して止めることはできません。動きを鈍らせて機能不全にしたところまでが、描かれた範囲です(第39巻)。
それでもこの一撃が、隠れていた吉良本人を表に引き出しました。アニメで同じ場面を見たいなら、第4部第24話を開いてみてください。
エコーズの元ネタはピンク・フロイドの「エコーズ」
スタンド名の由来は、イギリスのバンド、ピンク・フロイドの楽曲「エコーズ」です。
記載があるのは、集英社の『ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol14 ラブ・デラックス編』です。誌面の記事「The origin of STANDS!」に載っています。
曲の「エコーズ」は、アルバム『おせっかい』(Meddle、1971年11月11日)の最終トラックです。23分30秒近い大作で、2001年に出たベスト・アルバムの題にも選ばれました。アルバムは全英3位・全米70位を記録しています。
第4部のスタンド名は、洋楽のバンド名や曲名から採られたものが多くあります。仗助のクレイジー・ダイヤモンドも、同じピンク・フロイドの曲が由来です。
「ACT3だけの元ネタ」を探している人もいますが、集英社の資料が挙げているのは「エコーズ」1曲だけです。ACTごとの由来や「3 FREEZE」という名前の出どころは、その記載に含まれていません。
北米版で「Reverb」(リバーブ)に変わるのは、ゲーム『オールスターバトル』以降とテレビアニメです。
登場する巻と話数
原作の巻とアニメの話数で追えるように、節目の場面を表にしました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| 康一が虹村形兆の「矢」で射抜かれる | 第30巻 | 第4部第4話 |
| 卵が殻を破りACT1が生まれる | 第31巻 | 第4部第6話 |
| ACT2になる(山岸由花子戦) | 第32巻 | 第4部第8〜9話 |
| ACT3になる(シアーハートアタック戦) | 第38〜39巻 | 第4部第23〜24話 |
| 第5部でジョルノと出会う | 第47巻 | 第5部Episodio 01 |
| ブラック・サバス戦でジョルノと共闘 | 第48〜49巻 | 第5部Episodio 04 |
アニメの第4部は全39話で、3つのACTがそろうのは第24話までです。部ごとの話数はジョジョアニメは全何話かの一覧で確かめられます。
第47巻には、第4部の最後の3話と第5部の始まりが同時に入っています。エコーズを追って読むなら、ここで部をまたぐ点に注意してください。
第5部は第4部の2年後で、康一が承太郎から頼まれたのはジョルノの体細胞の採取です。エコーズの能力が適していたことが、依頼の理由の1つでした。
共闘した相手のスタンドは、ゴールド・エクスペリエンスの能力の記事にあります。
関連するスタンド・人物
エコーズと合わせて名前が挙がるのは、次の3つです。
- 広瀬康一: 本体。第4部の語り手で、設定上の身長は157cm。1984年3月28日生まれ
- ラブ・デラックス: 山岸由花子のスタンド。ACT2が生まれた戦いの相手
- キラークイーン: 吉良吉影のスタンド。爆弾シアーハートアタックがACT3の相手

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