エニグマは、ジョジョ第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する宮本輝之輔のスタンドです。物でも人でも、紙の中に閉じ込めてしまう能力です。
人を紙にするときだけは、怖がったときに出る癖「恐怖のサイン」を見抜き、相手にもう一度出させる必要があります。
アニメの話の題には「エニグマ」の名前が出てこないので、「何話?」で迷いやすいところ。出てくるのは、原作の第43〜44巻とアニメの第4部第32〜33話です。
ここでは、できること・できないことと元ネタの音楽プロジェクトも、一気に確かめられるようにまとめました。
この記事はエニグマ戦の決着と、本体のその後まで触れます(ネタバレを含みます)。
エニグマの基本情報
まずは本体と登場場面、ステータスを表で確かめてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | 宮本輝之輔(劇中の呼び名は「エニグマの少年」) |
| 登場する部 | 第4部『ダイヤモンドは砕けない』 |
| 初登場(原作) | 第43巻(第404話「エニグマの少年 その①」) |
| アニメでの戦い | 第4部第32〜33話「7月15日(木) その2・その3」 |
| ステータス | 破壊力E・スピードE・射程距離C・持続力A・精密動作性C・成長性C |
| 姿 | 人型 |
| 英語版での名前 | Misterioso(ミステリオーゾ) |
| 元ネタ | 音楽プロジェクト「エニグマ」(Enigma) |
ステータスは、画集『JOJO A-GO!GO!』(集英社、2000年)に載っているものです。
英語名の「Misterioso」は、ゲーム『オールスターバトル』とテレビアニメの北米版での呼び名です。英語版で見かけたら、エニグマのことだと覚えておくと迷いません。
エニグマの能力は物も人も紙に閉じ込めること
物や人を閉じ込めた紙は折りたたまれていて、開くと中身が出てきます(第43巻)。紙にする条件は、相手が物か人かで違います。
物は条件なしで紙にできる
物なら、エニグマはその場で紙にできます。作中では、ラーメンや拳銃、運転手ごとのタクシーまで紙から出てきました(第43巻)。
紙の中では時間が経たないので、ラーメンは温かいまま麺も伸びません。紙から出された運転手は、中にいた間のことを覚えていませんでした(第43巻)。
紙を破ると、中身も同じように壊れます。アニメ第4部第33話では、輝之輔がラーメンの紙を破り、器ごと粉々にしてみせました。
この性質があるから、紙にされた人はそのまま人質になります。輝之輔も朋子や康一を人質に使い、仗助を揺さぶりました(第43巻)。
人を紙にするには「恐怖のサイン」を見抜く
人を紙にする手順は、「怖がらせて癖を見抜く」「その癖をもう一度出させる」の2段階です(第43巻)。癖を見抜いただけでは、まだ紙にはできません。
輝之輔が先に相手を怖がらせにかかるのは、このためです。朋子には家に忍び込んで怯えさせ、仗助には紙から拳銃を出して撃ちました(第43巻)。
アニメ第4部第33話では、クレイジー・ダイヤモンドで銃弾を止めた仗助に「噛めよ東方仗助。下唇を。」と迫ります。仗助の癖を、輝之輔はこの時点で見抜いていました。
作中で明かされた恐怖のサインは、次のとおりです。
| 人物 | 恐怖のサイン | 原作の巻 |
|---|---|---|
| 東方朋子 | 唾を飲み込む | 第43巻 |
| 東方仗助 | 下唇を噛む | 第43巻 |
| 噴上裕也 | アゴを指でいじる | 第43〜44巻 |
| 宮本輝之輔(本体) | 片目をつぶる(もっと怖いときは両目) | 第44巻 |
一番下の行は本体の輝之輔自身の癖で、決着の場面で仗助に言い当てられます(第44巻)。
裏を返せば、怖がる癖を見せないかぎり人は紙にされません。最初に紙にされた康一も、恐怖のサインを見せて捕まった一人です。
本体も紙になって隠れる・飛ぶ
輝之輔は、自分自身も紙の中に出入りできます。紙に入ったまま身を潜めたり、風に乗って飛び回ったりして動きます(第43巻)。
アニメ第4部第33話でも、クレイジー・ダイヤモンドの拳が届く直前に紙になって消えました。本体を殴って止めようとしても、紙に逃げ込まれると拳が当たりません。
エニグマのできること・できないこと
あらゆる物体を閉じ込められますが、スタンド自身に攻撃力はありません。原作とアニメの場面から、できることとできないことを分けると次のとおりです。
| 項目 | できる・できない | 根拠(巻・話) |
|---|---|---|
| 物を条件なしで紙にする(ラーメン・拳銃・タクシー) | できる | 第43巻 |
| 人を紙にする | 条件つき(恐怖のサインを出させる) | 第43巻 |
| 紙の中の物をそのまま保つ | できる | 第43巻 |
| 紙を破って中身を壊す | できる | 第43巻/アニメ第4部第33話 |
| 本体が紙に入って隠れる・飛ぶ | できる | 第43巻 |
| 炎・サソリ・薬品・電流・シュレッダーを紙に仕込む | できる | 第44巻/アニメ第4部第33話 |
| スタンドが直接殴って傷つける | できない | 第43巻/アニメ第4部第33話 |
| 紙を本体以外に開けさせない | できない(誰でも開けられる) | 第43〜44巻/アニメ第4部第33話 |
輝之輔は自分のスタンドを「チンケな能力」と呼び、人を殺すパワーはないと話しています。紙は開けば誰でも中身を出せることも、本人が噴上に明かしました(アニメ第4部第33話)。
この「誰でも開けられる」点が、決着で仗助と康一の封印が解ける場面につながります(第44巻)。
エニグマの元ネタは音楽プロジェクト「Enigma」
Enigma(エニグマ)は、1990年に Michael Cretu が始めたドイツの音楽プロジェクトです。スタンド名は、この Enigma から取られています。
由来が書かれているのは、集英社の『ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けない vol17 ハーヴェスト編』。106〜107ページの記事「The origin of STANDS!」part.4です。
第5部アニメの2番目のエンディング曲「Modern Crusaders」(第22〜39話)も、Enigma の曲です。2000年のアルバム『The Screen Behind the Mirror』に入っています。
第5部のエンディングで Enigma の名前を見て、「スタンドと関係あるの?」と思った人へ。スタンドと曲は別物ですが、名前の出どころは同じ音楽プロジェクトです。
第5部のエンディング曲は、アニメの主題歌(OP・ED)一覧にまとめています。
エニグマが登場する巻と話数
エニグマが出てくるのは、原作では第43〜44巻の「エニグマの少年」その①〜⑥(第404〜409話)。アニメでは第4部第32〜33話です。
アニメで探すときに注意したいのが、話の題です。原作の4つのエピソードを、アニメでは時系列順に組み直して描いています。
組み直されたのは「鉄塔に住もう」「エニグマの少年」「ぼくのパパはパパじゃない」「チープ・トリック」の4編。アニメの題は「7月15日(木) その1〜その4」(第31〜34話)で、どれにも「エニグマ」は出てきません。
出来事ごとの巻と話は、次のとおりです。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| エニグマの少年が動き出す(戦いの始まり) | 第43巻 | 第4部第32話 |
| 仗助と噴上の前に現れ、仗助を紙に封印する | 第43巻 | 第4部第33話 |
| タクシーの罠で噴上を追い込む | 第44巻 | 第4部第33話 |
| 本にされて決着 | 第44巻 | 第4部第33話 |
アニメで仗助の封印から決着までを見たいなら、第33話を開いてみてください。原作は第43巻の題そのものが「エニグマは謎だ!」で、決着はその次の第44巻に入っています。
戦いの決着|本にされて町立図書館へ
決着がつくのは第44巻です(アニメ第4部第33話)。タクシーを追った噴上は、炎やサソリ、薬品を仕込んだ紙の罠をハイウェイ・スターで開けていきます。
最後はシュレッダーに吸い込まれる仗助と康一の紙を前に、噴上もアゴに触れて紙にされました。
紙にされる瞬間、噴上は2人の紙を救い出していました。ここで仗助と康一の封印が解けます。
輝之輔は紙にした噴上を人質にしようとしますが、康一に止められます。使ったのはエコーズACT3の「重くする」攻撃です(第44巻/アニメ第4部第33話)。
命乞いする輝之輔に、仗助は怖がるときに片目をつぶる癖を言い当てます。これまで他人の癖を見抜いてきた輝之輔が、今度は自分の癖を見抜かれる側に回りました。
ラッシュを叩き込まれた輝之輔は、シュレッダーの紙屑と融合させられて本になりました。壊した物を直しながら別の物と融合させるのは、クレイジー・ダイヤモンドの能力の使い方のひとつです。
本は杜王町立図書館に寄贈され、「この本を読んでいると時折声が聞こえる」という杜王町の都市伝説になりました。
戦いのあと、エニグマが出したタクシーに全員で乗って帰る場面は、アニメオリジナルです。
本体・宮本輝之輔と関連する人物
本体の宮本輝之輔は、吉良吉廣の「弓と矢」でスタンド使いになった少年です。他人が怖がる姿を観察することに喜びを感じ、その欲求のために能力を使っていました。
原作を読み返しても「宮本輝之輔」の名前は出てこないので、ここは戸惑うところです。劇中の呼び名は「エニグマの少年」で、本名はのちに関連書籍で明かされました。
アニメでは、第4部第33話の決着の場面で本名が字幕に出ます。
声優は、テレビアニメが河西健吾です。ゲームは『オールスターバトル』と『アイズオブヘブン』が成瀬誠、『オールスターバトルR』では河西健吾が担当しています。
エニグマ戦に関わる人物と、それぞれの役回りをまとめました。
| 人物 | エニグマ戦での役回り | 原作の巻 |
|---|---|---|
| 鋼田一豊大 | 康一がすでに始末されたと仗助らに伝える | 第43巻 |
| 広瀬康一 | 最初に紙にされ、決着では輝之輔を止める | 第43〜44巻 |
| 東方朋子 | 紙にされ、人質に使われる | 第43巻 |
| 東方仗助 | 一度は紙に封印され、最後に決着をつける | 第43〜44巻 |
| 噴上裕也 | においで輝之輔を追い、2人を救い出す | 第43〜44巻 |
噴上はもともと身の安全を気にする性格で、最初は康一の捜索だけを手伝うつもりでした。人質を助けようとする仗助の姿を見て、自分から戦いに加わります(第43〜44巻)。
仗助と康一のほかの戦いは、東方仗助と広瀬康一の記事で巻数つきで追えます。

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