スケアリー・モンスターズは、第7部『スティール・ボール・ラン』に出てくる、生き物を恐竜に変えて操るスタンドです。本体はフェルディナンド博士と、その能力を受け継いだディエゴ・ブランドーの2人です。
「結局どっちの能力なの?」と混乱しやすいところです。この記事では、2人の違いとできること・できないこと、元ネタのアルバム、登場する巻と話数をまとめました。
アニメは2026年9月1日時点で1st STAGEの1話だけが配信済みで、スケアリー・モンスターズはまだ出てきません。原作でいうと第6〜7巻の場面になります。
この記事はフェルディナンド博士とディエゴ・ブランドーの結末に触れます(ネタバレを含みます)。
スケアリー・モンスターズの基本情報
まずは本体・初登場・ステータスを一覧で。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登場する部 | 第7部『スティール・ボール・ラン』(全24巻・全95話) |
| 本体 | フェルディナンド博士 → ディエゴ・ブランドー(アニメの声は石川界人) |
| 初登場(原作) | 第7部第6巻(通巻86)第28話「スケアリー モンスターズ その①」 |
| 初登場(アニメ) | 未登場(2026年9月1日時点) |
| 能力の種類 | 生き物を恐竜に変えて使役する。スタンド像はない |
| ステータス | 破壊力B・スピードB・射程距離D・持続力A・精密動作性C・成長性B |
| 元ネタ | デヴィッド・ボウイのアルバム『スケアリー・モンスターズ』(1980年) |
ステータスは『JOJOVELLER』(2013年)の値です。人型のスタンド像を持たないので、スタンド同士が殴り合う場面は出てきません。
スケアリー・モンスターズの能力
発動すると、触れた生き物がおもに二足歩行の肉食恐竜へ変わります。恐竜になった側は、動体視力や嗅覚、パワー、俊敏さが大きく上がるのが特徴です。
代わりに、動いていないものを認識できなくなります。原作では、この穴が突かれます。
2人の使い方の違いを先に並べました。
| 本体 | 恐竜化できる相手 | 主な使い方 | 第7部の巻 |
|---|---|---|---|
| フェルディナンド博士 | 自分以外の生き物 | 恐竜を使役し、その体内に隠れる | 第6〜7巻 |
| ディエゴ・ブランドー | 最初は自分だけ、のちに他の生き物も | 自分が恐竜になって戦う。索敵や擬態にも使う | 第7〜19巻 |
同じスタンドでも、博士は恐竜を差し向ける側、ディエゴは自分が恐竜になる側です。
フェルディナンド博士のスケアリー・モンスターズ
フェルディナンド博士は、地質学と古代生物学の学者です。ファニー・ヴァレンタイン大統領がジャイロたちに送り込んだ刺客で、第3ステージ(第7部第6〜7巻)の敵です。
能力を得たのは2年前、アリゾナの「悪魔の手のひら」を探索していたときでした。自分以外の生き物を恐竜化させ、支配下に置きます。
恐竜化した生き物に傷をつけられた者も、徐々に恐竜へ変わっていきます。傷を受けた側が次の恐竜になるので、放っておくほど数が増える仕組みです。
博士自身は恐竜の体内に潜んで身を隠せます。この隠れ場所を破ったのが、ジャイロ・ツェペリのスタンド「スキャン」でした。
敗れた博士は、自分が恐竜化させていた野生のクーガーの群れに食い殺されます。
ディエゴ・ブランドーのスケアリー・モンスターズ
ディエゴは、もともと博士に恐竜化させられて利用されていた側です。立場が変わるのは第7部第7巻で、博士が死んだときに聖なる遺体の眼球を手に入れます。
この遺体を得たことで、スケアリー・モンスターズはディエゴ自身の能力になりました。同じ場面は、集英社の第7巻の紹介文にも書かれています。
ついに第2の遺体「眼球」を発見したジャイロとジョニィ。しかし、その直後、スタンド能力で恐竜化したディオに遺体を奪われてしまった
最初にできたのは、自分を恐竜化することだけでした。物語が進むと、ほかの生き物も恐竜に変えられるようになります。
小動物を恐竜化して周囲を探る、ランプの置物や風景に擬態させるといった応用も増えます。ディエゴの姿のまま皮膚や爪だけを強化して戦うのも、このスタンドの使い方です。
ディエゴが手に入れた左眼球は、第7部第18巻で大統領に奪われます。それでも大統領の弱点をつかんで追跡を再開し、第19巻(通巻99)で最期を迎えます。
最期の場面は、第19巻の最終話にあたる第76話「D4C その⑨」。次の第20巻の紹介文も「大統領をあと一歩の所まで追いつめるも、無惨な最期を遂げたDio」の一文から始まります。
並行世界のディエゴのスタンドはTHE WORLD
終盤に現れるもう1人のディエゴのスタンドは、スケアリー・モンスターズではありません。大統領が別の世界から連れてきた人物で、スタンドはTHE WORLDです。
THE WORLDは、自分以外の時間を5秒だけ止めます。登場は第7部第23〜24巻。第1部のDIOとも、ここまで読んできた基本世界のディエゴとも別人です。
できること・できないこと
原作で描かれている限界には、止まっているものを認識できない点と、スタンド像を持たない点があります。
2人の違いも含めて、根拠になる第7部の巻を添えて並べました。
| 項目 | フェルディナンド博士 | ディエゴ | 第7部の巻 |
|---|---|---|---|
| 自分を恐竜に変える | できない | できる | 第6〜7巻 |
| ほかの生き物を恐竜に変える | できる | 最初はできない、のちにできる | 第6〜19巻 |
| 恐竜が傷つけた相手を恐竜にする | できる | 描写なし | 第6〜7巻 |
| 恐竜化した相手の身体能力を上げる | できる | できる | 第6〜7巻 |
| 止まっているものを認識する | できない | できない | 第6〜7巻 |
| 風景や置物に擬態させる | 描写なし | できる | — |
| スタンド像で直接殴る | できない | できない | 第6〜19巻 |
弱点は「動かないものが見えない」の一点です。じっとしていればやり過ごせる、と覚えておくと恐竜に追われる場面の読み方が変わります。
スケアリー・モンスターズの元ネタ
元ネタは、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の13枚目のアルバム『スケアリー・モンスターズ』(1980年)。原題は Scary Monsters (and Super Creeps) で、RCAレコードから発売されました。
全英アルバムチャートで1位、Billboard 200では12位を記録しています。表題曲のシングルが出たのは1981年1月2日です。
荒木飛呂彦は『JOJOVELLER』(集英社、2013年)のスタンド解説でこの能力に触れています。『ジュラシック・パーク』からの連想を、新しいディオのイメージに合わせたという内容です。
名前の由来はボウイのアルバム、能力の発想は映画と、2つに分かれています。
登場する巻と話数
スケアリー・モンスターズが物語に関わるのは、第7部第6巻から第19巻までです。出来事ごとの巻と話に、アニメの配信状況を添えました(2026年9月1日時点)。
| 出来事 | 第7部の巻(通巻) | 話 | アニメ |
|---|---|---|---|
| 初登場(3rd STAGE) | 第6巻(86) | 第28〜30話「スケアリー モンスターズ その①〜③」 | 未配信 |
| 博士との決着。ディエゴが遺体を得る | 第7巻(87) | 第31話「スケアリー モンスターズ その④」 | 未配信 |
| 大統領がディエゴの左眼球を奪う | 第18巻(98) | — | 未配信 |
| ディエゴの最期 | 第19巻(99) | 第76話「D4C その⑨」 | 未配信 |
| 並行世界のディエゴ(THE WORLD)との決戦 | 第23〜24巻(103〜104) | 第90〜93話「ハイ・ヴォルテージ」 | 未配信 |
戦いのところだけを読み返したい人は、第6巻から第7巻を開いてみてください。恐竜化の始まりから博士との決着までが、この2冊に収まります。
アニメで待っている人へ。2026年9月1日時点で配信済みなのは、1st STAGEの1話だけです。
2nd & 3rd STAGE(全11話)は、2026年9月25日からNetflixで配信されます。毎週金曜の世界独占先行配信です(アニメ公式サイト)。
原作で3rd STAGEにあたるのは第6〜7巻。どの話がどこまでを描くかは、公式から発表されていません(2026年9月1日時点)。
アニメ公式サイトのキャラクター一覧10人に、フェルディナンド博士の記載はありません(2026年9月1日時点)。ディエゴ・ブランドーの声は石川界人が担当します。
関連するスタンド・人物
スケアリー・モンスターズを追いかけるときに、名前が混ざりやすい4組です。
- ディエゴ・ブランドー: 愛称はDio。第1部のDIOとは別の世界に生きる別人です。
- フェルディナンド博士: スケアリー・モンスターズのもとの持ち主。第7部第7巻で敗れ、能力はディエゴへ渡ります。
- ジョニィ・ジョースターとタスク: 恐竜化したディエゴと争う側です。タスクのACT1〜4の能力とジョニィのプロフィールと結末にまとめています。
- ファニー・ヴァレンタイン: ディエゴの最期をもたらした大統領で、スタンドはD4Cとラブトレインです。
参考
- 『スティール・ボール・ラン』第6〜7巻・第18〜19巻(集英社、2005〜2009年)
- アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』公式サイト
- 集英社コミック公式 S-MANGA『STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン』7
- Wikipedia「ディオ・ブランドー」
- Wikipedia「スティール・ボール・ラン」


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