C-MOON(シー・ムーン)は、第6部『ストーンオーシャン』でプッチ神父のホワイトスネイクが進化したスタンドです。本体のプッチの周囲3kmで重力の向きを変え、拳で殴った物を内と外が入れ替わるように裏返します(第16巻)。
読んでいて引っかかりやすいのが、「重力の能力なのに、なぜ殴ると裏返るの?」という点。破壊力ゼロなのに一撃で致命傷になる理由も、同じところにあります。
この記事では、できること・できないことを話数つきの表にし、同じ名前の曲と登場する巻・話数もまとめました。
第6部の終盤、メイド・イン・ヘブンへの進化まで触れるので、ネタバレを含みます。
C-MOONの基本情報
プッチ神父のスタンドは物語の中で3つの姿をとり、C-MOONはその2つ目です。読み方から初登場の話まで、まずは表で確かめてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | シー・ムーン |
| 本体 | エンリコ・プッチ(プッチ神父) |
| 登場する部 | 第6部『ストーンオーシャン』 |
| 初登場(原作) | 第6部第16巻 第140話「新月の重力 その②」 |
| 初登場(アニメ) | 第33話「新月の重力」 |
| 能力の種類 | 遠隔操作型 |
| ステータス | 破壊力 ゼロ・スピード B・持続力 ?・精密動作性 ?(第16巻) |
| 進化の流れ | ホワイトスネイク → C-MOON(第16巻) → メイド・イン・ヘブン(第17巻) |
| アニメの声 | 関智一(本体のプッチと同じ) |
| ゲームの声 | 『オールスターバトル』桐本琢也/『アイズオブヘブン』増谷康紀 |
| 同じ名前の曲 | ウイングス「C Moon」(1972年) |
破壊力が「ゼロ」でも一撃が致命傷になる理由は、次の節で説明する「裏返し」にあります。
姿はホワイトスネイクと緑色の赤ん坊、両方の特徴を受け継いでいます。体のあちこちから、矢印のような物が突き出ているのが目印です。
アニメ公式サイトの第34話のあらすじも、この2つが「合わさったようなスタンド」と紹介しています。荒木飛呂彦は『JOJOVELLER』(2013年)で、『スター・ウォーズ』のダース・モールに似ていると述べています。
本体のプッチ神父の目的や結末を知りたいなら、プッチ神父のスタンドと目的の記事へ。
C-MOONの能力は重力の向きを変えること
能力は大きく分けて2つ。プッチを中心に周りの重力の向きを変えることと、殴った物を裏返すことです(第6部第16巻)。
一見別々の力に見えますが、裏返しも重力の力で起きています。進化の条件や、使えなくなった力もあわせて見ていきましょう。
周囲3kmの重力がプッチから離れる向きになる
プッチの周囲3kmにある物は、プッチを「上」にして落ちるようになります(第16巻)。下にある物は下へ、横にある物は横へと、どれもプッチから離れる向きに落ちていきます。
ここが混乱しやすいところで、「重力の逆転」といっても地球の上下が丸ごと入れ替わるわけではありません。落ちる向きの基準がプッチになる、と押さえると分かりやすくなります。
アニメ第33話では、ケープ・カナベラルに近づいた徐倫たちが、横向きの重力で引き戻されます。プッチ自身は足元の面に引き寄せられるので、壁の上を歩けます(第140話)。
殴った物を裏返す(ガードが効かない)
C-MOONの拳が当たると、当たった所の引力が逆になり、物の内と外が裏返ります(第16巻)。スタンド像そのものは、力を持っていません。
それでも一撃が致命傷になるのは、重力の力でダメージを与えるからです。拳を受け止めても裏返しは起きるので、ガードが意味をなしません。
最初に裏返されたのは、徐倫の右手でした(第140話/アニメ第33話)。同じ所をもう一度殴られると、裏返った物は元に戻ります。
徐倫はこれを利用し、C-MOONにもう一度殴らせて体を戻しました(第141話/アニメ第34話)。ただし胸を狙われると、心臓が裏返って脳への血の流れが逆になります(第144話/アニメ第34話)。
要するに、C-MOONの危なさは拳の重さではなく、触れられること自体にあります。
ホワイトスネイクから進化する条件
進化の条件は、緑色の赤ん坊との融合と、重力の影響を受けにくいケープ・カナベラルへの到着の2つです。
融合は第6部第11巻の第95話(アニメ第22話)です。プッチは14の言葉を唱え、緑色の赤ん坊と一つになりました。
ケープ・カナベラルが舞台になるのは、第16巻の第138話「ケープ・カナベラルにて」から。アニメ公式サイトの第33話のあらすじは、ここを「地球上でも『引力』が弱い場所」と紹介しています。
ここで注意したいのが、融合してすぐ進化するわけではないこと。引力の弱い土地に着いて、はじめてC-MOONになります。
14の言葉の中身は、天国へ行く方法の6つの条件と14の言葉の記事で一覧にしています。
DISCは使えず、時間の加速も使いこなせない
C-MOONになると、ホワイトスネイクのDISCの能力は使えなくなります。このスタンドは進化のたびに前の能力を失い、姿も変わっていくからです(第16〜17巻)。
記憶やスタンドをDISCにして抜き取るのは、進化前のホワイトスネイクの能力です。
時間を加速させる能力として使いこなすのは、次のメイド・イン・ヘブンです(第17巻)。C-MOONまでの段階で出てくるのは、その前触れだけでした。
前触れが描かれるのは、融合のあとの第12巻第102話です。プッチの周りで女性の爪が急に伸び、腕時計が速く進み、卵からひよこがかえります。
第12巻の不思議な出来事は、第17巻で完成する力の先取り。そう覚えておくと、離れた2つの巻がつながって読めます。
メイド・イン・ヘブンへ進化するまで
2度目の進化に必要なのは、「重力を最も軽減できる位置」に着くことでした。
第17巻第147話で、プッチはドアの枠にはまったまま宙に浮きます。新月を待たなくても、高く上がれば進化できると気づいたのです(アニメ第35話)。
次の第148話で、承太郎が時を止めて銛を投げます。プッチは止まった時の中で一瞬だけ目を動かし、致命傷を避けました。
そのあと展示のスペースシャトルを浮かせて高く上がり、メイド・イン・ヘブンへの進化を迎えます。加速の仕組みは、メイド・イン・ヘブンの能力で詳しく扱っています。
C-MOONのできること・できないこと
できることは、どれも重力の向きと裏返しの応用です。逆に裏返せないのは、メビウスの輪のように表と裏のない物でした。
原作で描かれた場面を、根拠の話数つきで表にしました。
| 項目 | できる・できない | 根拠(第6部) |
|---|---|---|
| 周囲3kmの物をプッチから離れる向きに落とす | できる | 第16巻第140話/アニメ第33話 |
| プッチが壁の上に立つ | できる | 第16巻第140話 |
| 殴った物の内と外を裏返す | できる | 第16巻第140話/アニメ第33話 |
| 同じ所をもう一度殴って元に戻す | できる | 第16巻第141話/アニメ第34話 |
| 心臓を裏返し、血の流れを逆にする | できる | 第16巻第144話/アニメ第34話 |
| 物の中(ドアの枠)に入って宙に浮く | できる | 第17巻第147話/アニメ第35話 |
| プッチが止まった時の中で目を動かす | できた(一瞬だけ) | 第17巻第148話/アニメ第35話 |
| スタンド像のパワーで物を壊す | できない(ダメージは重力で与える) | 第16巻のステータス |
| 表裏のない物(メビウスの輪)を裏返す | できない | 第16巻第146話/アニメ第35話 |
| ホワイトスネイクのようにDISCを抜き取る | できない(進化で失う) | 第16巻 |
| 時間を加速させる | 使いこなせない(前触れだけ) | 第12巻第102話/第17巻 |
表裏のない物は裏返せない、という例外を突いたのが第146話の徐倫です。
徐倫が見つけた弱点はメビウスの輪
徐倫は殴られた所を糸にほどき、メビウスの輪の形にしました(第16巻第146話/アニメ第35話)。メビウスの輪には表と裏の区別がないので、裏返しようがありません。
ガードの効かない攻撃を、体の形を変えることでしのいだわけです。糸の能力そのものは、ストーン・フリーの糸の能力にまとめています。
C-MOONと同じ名前の曲(ウイングス「C Moon」)
第4部以降のスタンド名は、洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名から取られたものが多くなります。「C Moon」は、ポール・マッカートニーのバンド、ウイングス(Wings)の曲です。
1972年12月1日に、「ハイ・ハイ・ハイ」との両A面シングルで発売されました。日本での題は「C・ムーン」で、イギリスのチャートでは5位まで上がりました。
題は、Cと半月(moon)を並べて「クール」を表したもの、とマッカートニー本人が説明しています。同じ名前でも、スタンド名の「C-MOON」とは書き方が少し違います。
C-MOONが登場する巻と話数
C-MOONの初登場は、第6部第16巻の第140話です。戦いは第17巻の第148話まで続き、アニメでは第33〜36話にあたります。
融合から最後の登場まで、原作とアニメの対応を表にしました。
| 出来事 | 原作(第6部) | アニメ |
|---|---|---|
| 緑色の赤ん坊と融合する | 第11巻第95話 | 第22話 |
| 時間の加速の前触れが起きる | 第12巻第102話「脱獄へ…」 | 第24話「脱獄へ・・・」 |
| 舞台がケープ・カナベラルに移る | 第16巻第138話「ケープ・カナベラルにて」 | 第33話「新月の重力」 |
| 姿を見せ、徐倫の右手を裏返す(初登場) | 第16巻第140話「新月の重力 その②」 | 第33話「新月の重力」 |
| 徐倫・アナスイと戦う | 第16巻第141〜146話「C-MOON その①〜⑥」 | 第34〜35話「C-MOON その①〜②」 |
| 時止めをかわし、メイド・イン・ヘブンへ進化する(最後の登場) | 第17巻第147〜148話「C-MOON その⑦〜⑧」 | 第35〜36話 |
単行本ではほぼ第16巻の1冊に収まり、第17巻に入るのは最後の2話だけです。第16巻の発売は2003年4月4日、第17巻は2003年7月4日でした。
題に「C-MOON」が入るのは第141話(アニメ第34話)から。姿を見せる第140話(アニメ第33話)も、見落とさないようにしてください。
関連するスタンド・人物
本体、進化の前後の姿、C-MOONと戦った人物です。
- エンリコ・プッチ — 本体の神父
- ホワイトスネイク — 進化前の姿
- メイド・イン・ヘブン — 進化後の姿(第17巻)
- 空条徐倫(ストーン・フリー) — メビウスの輪で裏返しを防いだ
- 空条承太郎(スタープラチナ) — 第148話で時を止めた
- ナルシソ・アナスイ(ダイバー・ダウン) — 徐倫とともに戦う(第16巻)

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