川尻早人は、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する11歳の小学生です。スタンドは持っていません。父親になりすました吉良吉影の正体に気づき、仗助たちと一緒に吉良を追い詰めて、最後まで生き残ります。
スタンドがないのにバイツァ・ダストを仕掛けられ、一度殺されたのに生きている早人。「結局スタンド使いなの?」と混乱しやすいところです。声優(TVアニメは佐藤利奈)、登場する巻と話、吉良を倒したあとのことまで、巻数つきでまとめました。
吉良吉影の最期(第47巻)と第4部の結末に触れるので、ネタバレに注意してください。
川尻早人のプロフィール(年齢・家族・性格)
早人は川尻浩作と川尻しのぶの息子で、11歳の小学生です。物語の舞台は、1999年のM県S市杜王町。
名前の読みから初登場の巻まで、一覧にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前(読み) | 川尻早人(かわじり はやと) |
| 登場する部 | 第4部『ダイヤモンドは砕けない』 |
| 年齢 | 11歳(1999年の時点) |
| 誕生日 | 記載なし |
| 身長・体重 | 記載なし |
| 血液型 | 記載なし |
| 住まい | 杜王町の川尻家 |
| 家族 | 父・川尻浩作(会社員)/母・川尻しのぶ |
| 立場 | 小学生(スタンドを持たない一般人) |
| スタンド | なし |
| 初登場 | 第40巻 第370話「吉良吉影の新しい事情 その①」 |
誕生日・身長・体重・血液型は、公式ポータルサイトのキャラクター紹介に記載がありません。数字を書いたページを見かけたら、巻数や公式の出典が添えられているかを確かめてみてください。
登場したばかりの早人は、両親の盗撮や盗聴を趣味にする暗い少年でした。母のしのぶは、そんな早人を何を考えているか分からない子だと言っていました。
盗撮を始めたのは、両親の愛が欲しかったから。自分は本当に望まれて生まれた子なのかと考えた末の「記録と観察」でした。
その記録の中で、早人は父の不審な行動に気づきます。父は「川尻浩作」という自分の名前を何度も練習していて、靴のサイズも前と違っていました(第42巻)。
父が別人だと分かってからの早人は、恐怖と危機感を抱えながら、感情をはっきり表に出す子に変わっていきます。
川尻早人にスタンドはない(バイツァ・ダストとの関係)
早人は、自分のスタンドを持たない一般人です。それでも吉良のまわりのスタンドとは何度も関わり、最終決戦では仗助たちと一緒に吉良を追い詰めました。
どのスタンドとどう関わったのかを、出来事の順に整理しました。
| 関わったスタンド | 何が起きたか | 原作の巻 |
|---|---|---|
| ストレイ・キャット(猫草) | 猫草の一件で、父が偽者だと確信する | 第42巻 |
| キラークイーン | 殺人の録画を突きつけ、殺される | 第44巻 |
| バイツァ・ダスト | 仕掛けられ、同じ朝をくり返す | 第45巻 |
| ストレイ・キャット(猫草) | 空気弾で吉良を狙うが、失敗する | 第45巻 |
| キラークイーン(第一の爆弾) | 爆弾にされた億泰に触り、解除する | 第46巻 |
どの場面でも、早人自身がスタンド能力を持っているわけではありません。空気弾を作るのは、吉良の父・吉廣の「矢」でスタンド使いになった猫草のほうです。
猫草は、川尻家の地下室で死んでいた猫を庭に埋めたところから生えてきた植物です(第42巻/アニメ第30話)。
バイツァ・ダストは、キラークイーン第3の爆弾です。仕掛けられた早人から吉良のことが漏れると、その相手が爆殺され、時間が巻き戻ります(第45巻)。
早人はこの能力を、「時間をぶっ飛ばす爆弾」と言い表しています。秘密を守りながら邪魔者を次々に消せるため、吉良本人はこれを「無敵」の能力だと話しています。
くり返しを覚えているのは、仕掛けられた早人だけ。爆殺と巻き戻しの仕組みは、バイツァ・ダストの意味と能力で詳しく説明しています。
一度殺された早人はなぜ生きているのか
バイツァ・ダストが時間を巻き戻し、早人が殺された出来事ごと消したからです。
早人は第44巻で、吉良の殺人をビデオに撮ったと本人に告げ、逆上した吉良に殺されます。吉良は事故に見せかけましたが、露伴たちはすでに早人の存在に気づいていました。明日にも川尻家を調べに来る、という状況です(アニメ第35話)。
追い詰められた吉良を、その直後に「矢」が貫きます。こうして目覚めたのがバイツァ・ダストでした(第45巻/アニメ第35話)。
吉良はこの能力で、早人を殺した事実まで消しています。第44巻で死んだはずの早人が第45巻で普通に朝を迎えるのは、この巻き戻しのためです。
ただし、バイツァ・ダストで爆殺された人の死は、巻き戻しのあとも同じ時刻にくり返されます(第45巻)。
川尻早人の声優は佐藤利奈(ゲームは佐藤ゆうこ)
TVアニメ『ダイヤモンドは砕けない』(2016年)で早人を演じたのは、佐藤利奈です。ゲームでは担当が違うので、作品ごとに分けて表にしました。
| 作品 | 担当 |
|---|---|
| TVアニメ『ダイヤモンドは砕けない』(2016年) | 佐藤利奈 |
| ゲーム『オールスターバトル』『アイズオブヘブン』 | 佐藤ゆうこ |
| 実写映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年) | キャストに早人の役なし |
ゲームとアニメで早人の声が違って聞こえるのは、演じている人が別だからです。TVアニメのあとに発表されたゲームでは、TVアニメに準じた声優が起用されています。
TVアニメは2016年4月2日から12月24日まで放送されました。放送中の9月16日には、TVアニメの公式Xが早人役を佐藤利奈と紹介しています。同じ投稿では、母のしのぶ役が嶋村侑だと明かされています。
公式ポータルサイトのキャラクター紹介にある早人のCVも、佐藤利奈です。
実写映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』は、2017年8月4日に公開されました。発表されたキャストの中に、早人の役はありません。
映画のほかの配役は、ジョジョ4部の実写映画キャスト一覧にまとめています。
川尻早人が登場する巻と話
原作の初登場は第40巻です。早人が前面に出てくるのは、猫草の一件がある第42巻の終わり(第396〜397話)から。主な出来事を、原作の巻とアニメの話数で整理しました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| 初登場 | 第40巻 | あらすじに記載なし |
| 猫草の一件で、父が偽者だと確信する | 第42巻 | 第30話 |
| 殺人の録画を突きつけ、殺される | 第44巻 | 第34〜35話 |
| バイツァ・ダストを仕掛けられ、同じ朝をくり返す | 第45巻 | 第35〜36話 |
| 猫草の空気弾で吉良を狙うが、失敗する | 第45巻 | 第36〜37話 |
| 吉良の名乗りを仗助に目撃させる | 第45巻 | 第37話 |
| 仗助と組んで市街戦を戦う | 第45〜46巻 | 第37〜38話 |
| 吉良の死後、母と父を待つと涙する | 第47巻 | 第39話 |
第40巻では、吉良が川尻浩作として新しい暮らしを始めます。早人は、その川尻家の息子として姿を見せます。
第44巻の題は「ぼくのパパはパパじゃない」で、第410〜411話の題と同じです。父と対決する場面は、この巻から始まります。
早人が中心になる話を探すなら、第42巻の終わり(第396話)か第44巻から読み始めるのが早道です。
アニメで早人の物語を追うなら、猫草の一件を描く第30話からが目安です。公式サイトのあらすじでは、次の第31話で早人の名前が初めて出てきます。
くり返す朝の中で早人がしたこと
最初の朝、早人に接触した岸辺露伴がバイツァ・ダストで爆死します(第45巻)。
早人は、吉良を倒せるのは露伴のような「能力を持つ者」だけだと考えます。そこで、露伴を死なせずに吉良のことを伝えようとしました(アニメ第36話)。
ところが、一度起きた死の結果は変わりません。早人が露伴に会わなくても、露伴は爆発してしまいます(アニメ第36話)。
仗助・承太郎・康一・億泰も、この朝のくり返しの中でまとめて爆殺されます(第45巻)。早人は猫草の空気弾で吉良を倒そうともしますが、この作戦は失敗に終わりました(アニメ第36〜37話)。
逆転の鍵は、くり返しの朝で知ったことでした。早人は仗助を早く起こしておき、吉良が自分で本名を口にする場面を目撃させます(第45巻)。
正体を見られた吉良は、キラークイーンで身を守る必要に迫られます。露伴が死ぬ前の時点でバイツァ・ダストを解除し、それまでの爆死もなかったことになりました。
第45巻を読み返すときは、くり返しのたびに早人が何を知ったかを追うと、最後の作戦の意味が分かりやすくなります。
市街戦での早人
早人は、吉良に爆弾に変えられた億泰に捨て身で触り、その爆弾を解除します(第46巻)。爆弾にされた億泰がどうなったかは、虹村億泰の生死と登場巻で億泰の側から追えます。
追い詰められた仗助と早人は、接近戦に持ち込むために近くの民家へ逃げ込みます(アニメ第38話)。早人の行動力には、一緒に戦った仗助も驚かされます。
この市街戦で、吉良の父・吉廣は早人のポケットに隠れ、携帯電話で吉良を手助けしていました。気づいた仗助が空気弾を誘い込み、吉廣は吉良の誤爆で写真ごと消滅します(第46巻/アニメ第38話)。
吉良を倒したあと早人はどうなった(結末と生死)
早人は最後まで生き残ります。ここからは、吉良吉影の最期と第4部の結末に触れます。
吉良の最期は第47巻、アニメでは第39話「さよなら杜王町-黄金の心」です。追い詰められた吉良は、救急車の後輪に頭を轢かれて死亡します。
顔は川尻浩作のものでしたが、遺体は吉良吉影として処理されました。詳しい流れは、吉良吉影のプロフィールと最期にまとめています。
本物の浩作の遺体は、吉良の爆破で消されています。浩作本人は、のちに行方不明として扱われました。
早人は、本物の父が殺されたことを知っています。父とはもともと会話も少なく、仲のよい親子ではありませんでした。
吉良の死後、早人は夫の帰りを待つ母の姿に心を打たれます。自分も一緒に父を待ち続けようと、涙を流しました(第47巻/アニメ第39話)。
母のしのぶも、失踪扱いになった夫の帰りを、この先も待ち続けると語られます。夫が入れ替わってから変わったしのぶは、最後には早人の成長にも気づくようになりました。
「早人はその後どうなったの?」の答えは、生き残って、母と一緒に父の帰りを待ち続ける、というところまでです。
「黄金の精神」と川尻早人
「黄金の精神」は、第4部の最終話でジョセフが町を離れるとき、杜王町の若者たちを称えた言葉です(第47巻)。
仗助ら杜王町の人々には、悪に屈さない正義の心が宿っています。ジョセフはそれが受け継がれていくことを確信して、承太郎とアメリカへ帰っていきます。
注意したいのが、話の題との言い方の違いです。第4部の最終話(第439話)とアニメ第39話は、どちらも題が「黄金の精神」ではなく「黄金の心」で終わります。
2つの言葉の出どころを表にすると、違いがはっきりします。
| 言葉 | 出てくるところ | 使われ方 |
|---|---|---|
| 黄金の心 | 最終話(第47巻 第439話/アニメ第39話) | 話の題の一部 |
| 黄金の精神 | 最終話の場面(第47巻) | ジョセフが杜王町の若者たちを称える言葉 |
ジョセフの言葉を確かめたいなら、開くのは第47巻の最終話です。スタンドなしで早人が吉良と戦う場面は第44〜46巻にあるので、続けて読むと一つの流れでたどれます。
関連する人物
早人と関わりの深い人物と、それぞれの関係を整理しました。
- 川尻浩作:早人の父。吉良吉影に殺され、顔と右手の指紋を奪われました
- 川尻しのぶ:早人の母。入れ替わったあとの夫に、ときめきを感じるようになります
- 吉良吉影:父になりすました殺人鬼で、キラークイーンの本体です
- 吉良吉廣:吉良の父。「矢」で猫草などのスタンド使いを生み、市街戦では早人のポケットに隠れていました
- 東方仗助:第45〜46巻で早人と組み、吉良と戦います。詳しくは東方仗助のスタンド・声優・結末へ
- 岸辺露伴:早人に接触して爆死しますが、バイツァ・ダストの解除でその死はなかったことになります(第45巻)

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