ジョジョのスティッキィ・フィンガーズ|ジッパーで切る・つなぐ能力

スティッキィ・フィンガーズは、ジョジョ第5部『黄金の風』のブローノ・ブチャラティのスタンドです。殴った物にジッパーを取り付け、開けば切り離したり中に隠れたりでき、閉じればくっつけられます。

使い道が多いぶん、「結局何ができて、あの場面は何巻なのか」が分かりにくいところもあります。この記事では、できること・できないことを巻数とアニメの話数つきで表にし、作者が語った元ネタのアルバムまでまとめました。

この記事は第5部の終盤(ブチャラティの最期)に触れます(ネタバレを含みます)。

スティッキィ・フィンガーズの基本情報

まずは本体・ステータス・元ネタを表でつかんでください。

項目内容
本体ブローノ・ブチャラティ
登場する部第5部『黄金の風』
北米版の名前Zipper Man(ジッパー・マン)
初登場(原作)単行本第47巻「ブチャラティが来る」
アニメで戦う場面第5部第2話「ブチャラティが来る」
ステータス破壊力A・スピードA・射程距離E(2m)・持続力D・精密動作性C・成長性D
アニメ版の違い射程距離がC
元ネタローリング・ストーンズのアルバム『スティッキー・フィンガーズ』(1971年)
本体の声優中村悠一(TVアニメ)

破壊力とスピードはAですが、射程距離はEの2mしかありません。スティッキィ・フィンガーズが動けるのは、ブチャラティのすぐそばだけです。

射程が短いスタンドほど力が強い、という原則はスタンドの射程距離とパワーの関係で確かめられます。

まぎらわしいのが名前の表記です。スタンド名は小さい「ィ」の「スティッキィ」。元ネタのアルバムの邦題は、長音の『スティッキー・フィンガーズ』です。

姿は、ブチャラティのスーツと同じジッパーが体に付いた人型。ラッシュの掛け声は「アリアリアリアリ」で、決め台詞の「アリーヴェデルチ(さよならだ)」へと続きます。

スティッキィ・フィンガーズの能力|殴った物にジッパーを付ける

仕組みは、付けたジッパーを開けるか閉じるかだけ。開けば切り離し、閉じればくっつけ、開いた中には空間が生まれます。

混乱しやすいのは、そこから広がる使い道の多さです。「切る」「つなぐ」「隠れる」「動く」の4つに分けて、場面ごとに巻と話を添えて見ていきます。

開いて切り離す・穴を開ける

ジッパーを開けば、物も人の体も切り離せます。切り離された相手が、そのまま生きていることもあります。

カプリ島へ向かう船で倒したズッケェロは、首から上を切り離されたまま捕らえられました(第49巻)。その後も生きていて、ミスタから拷問を受けています。

列車の戦いでは、車両に穴を開けてプロシュートごと外へ飛び出しました。時速150kmで走る列車からの道連れです(第53巻/アニメ第16話)。

とどめを刺すのにも使えます。ペッシはラッシュで全身をバラバラにされ、そのまま死亡しました(第53巻/アニメ第16話)。

閉じてつなぐ・相手を固定する

開いたジッパーを閉じれば、離れた物どうしがつながります。人の体に使えば、止血や縫合の代わりになります。

第52巻に出てくるアバッキオの手も、切れたところをジッパーでつないだものです。

ボスとの戦いでは、背後から拳で体を貫かれます(第56巻/アニメ第21話)。その瞬間にジッパーを閉じ、キング・クリムゾンの腕を自分の体に固定しました。

セッコとの戦いの決着もジッパーです。手とノドをジッパーでつながれたセッコは、自分でノドを液状化させて自滅しました(第61巻/アニメ第32話)。

開いた中に隠れる・空間をつなぐ

開いたジッパーの中は、ただの切れ目ではなく空間になっています。他人の体にジッパーを付けて、その中に隠れることもできます(第48巻/アニメ第2話)。

空間どうしをつなげる使い方もあります。開いたジッパーに腕を落とし込み、相手の背後のジッパーから拳だけを出す不意打ちです。

開け閉めで移動する・腕を伸ばす

ジッパーの開け閉めは、移動の手段にもなります。大鐘楼では、ジッパーを使ってエレベーターの縦穴を降りていきました(第56巻/アニメ第20話)。

セッコとの一騎討ちでは地面に潜り、ジッパーで土を切り開きながら地下を進みます(第60〜61巻/アニメ第31〜32話)。

射程の短さを補う技もあります。自分の腕に拳を打ち込み、腕全体をグルグル巻きのバネのようなジッパーに変える方法です。

伸びた腕なら、2mの射程の外にいる敵にも高速でパンチを打ち込めます。

できること・できないこと

使い道は多くても、ジッパーを付けるにはまず殴れる距離まで近づく必要があります。原作で描かれた使い方を、根拠の巻と話つきで表にしました。

項目できる/できない根拠(巻・話)
殴った物にジッパーを付けて開け閉めするできる第47〜48巻/アニメ第2話
他人の体の中に隠れるできる第48巻/アニメ第2話
体を切り離しても相手を生かしておくできる第49巻
切れた体をつなぎ直すできる第52巻
敵の体をバラバラにするできる第53巻/アニメ第16話
貫いてきた相手の腕を固定するできる第56巻/アニメ第21話
ジッパーでエレベーターの縦穴を降りるできる第56巻/アニメ第20話
地面を開いて地下を進むできる第60〜61巻/アニメ第31〜32話
本体から2mより遠くへ離れて動くできない単行本のパラメータ(射程距離E)

「できる」の行は、原作の巻の順です。気になる使い方があれば、その行の巻を開くと場面を確かめられます。

注意したいのが、ブチャラティ自身の体です。ボスに敗れて致命傷を負ったあと(第56巻)、肉体は死んでいて魂だけが生きている状態で動き続けます。

動ける理由は、ジョルノが傷を治したときに与えた生命力でした。ブチャラティ本人が、第60巻でジョルノにそう明かしています。

第56巻から第63巻までのブチャラティを読むときは、この状態を頭に入れておくと流れがつかみやすくなります。

スティッキィ・フィンガーズの元ネタはローリング・ストーンズのアルバム

アルバムの邦題は『スティッキー・フィンガーズ』。英語では The Rolling Stones の『Sticky Fingers』と書きます。

発売は1971年4月23日で、全英・全米ともに1位になりました。ジャケットはクレイグ・ブラウンのデザインで、撮影はアンディ・ウォーホルです。

スタンドとのつながりは、オリジナルのLP版のジャケットにあります。開け閉めできる本物のジッパーが付いた作りでした。

荒木飛呂彦はインタビュー(『Comnavi』Vol.3、1998年)で、このジッパーが能力のモチーフだと明かしています。名前だけでなく、ジッパーを開け閉めする能力そのものがジャケットから来ているわけです。

登場する巻と話数

ブチャラティとスティッキィ・フィンガーズの主な場面を、原作の巻とアニメの話で整理しました。

出来事原作の巻アニメの話
ジョルノと戦う第47〜48巻第2話
船上でズッケェロと戦う第49巻第6話
ポルポの遺産を納めて幹部になる第50巻第9話
列車でプロシュートとペッシと戦う第52〜53巻第15〜16話
大鐘楼でボスと戦う第56巻第20〜21話
地下でセッコと戦う第60〜61巻第30〜32話
チャリオッツ・レクイエムを破壊する第63巻第37話

巻は通し巻数で、アニメの話数は第5部の中での数え方です。能力の使い方をアニメで確かめたいなら、ジョルノと戦う第2話と列車の戦いの第16話から見てください。

表の3行目のポルポの遺産は、原作とアニメで金額の表し方が違うので戸惑いやすいところです。原作では6億円相当の宝飾品で、第50巻には「6億円の隠し場所」という題の話もあります。

アニメ第9話のあらすじでは、同じ遺産が「100億リラ」になっています。単行本は通貨の単位を円で、アニメはリラで書いているためです。

第5部が単行本の何巻から何巻までかは、ジョジョは何巻まで? 第5部まで通し63巻、第6部から1巻に戻るに一覧があります。

ブチャラティの最期の流れは、ジョジョ死亡キャラ一覧と生き残りに根拠の巻つきでまとめています。

関連するスタンド・人物

本体のブローノ・ブチャラティは、ギャング組織パッショーネの一員で、チームのリーダーを務める20歳です。

最初に戦った相手は、ジョルノ・ジョバァーナのゴールド・エクスペリエンスです(第47〜48巻)。この戦いのあと、ブチャラティはボスを倒して組織を乗っ取るというジョルノの夢に賛同します。

ソフト・マシーン(本体はマリオ・ズッケェロ)は、第49巻の船上の相手です。ジッパー攻撃をまったく避けられず、正面からの格闘戦が苦手だとブチャラティに見破られました。

第56巻で戦うのは、ボスのスタンドのキング・クリムゾンです。時を飛ばす能力の仕組みは、リンク先の記事で順に確かめられます。

オアシス(本体はセッコ)は、地下で一騎討ちをした相手です(第60〜61巻)。地下を泳げる能力と鋭い聴力で、ブチャラティを苦しめました。

参考

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