ジョジョ第3部『スターダストクルセイダース』のスタンドは、名前のあるものだけで33体です。22体はタロットの大アルカナ、9体はエジプト9栄神のカードが名前のもと。残るクリームとティナー・サックスは、どちらのカードにもよりません。
「どこからタロットじゃなくなるの?」と迷ったら、境目はエジプトに上陸する第20巻です。この記事では本体と初登場の巻・話を一覧表にまとめ、カードが途中で変わった理由の手がかりも確かめます。
表にはDIOの館での終盤の戦いまで並ぶので、未読の人はネタバレに気をつけてください。
ジョジョ3部のスタンド一覧(初めて出てくる順)
スタンドを暗示のカードの種類ごとに3つの表に分け、表の中は初めて出てくる順に並べました。ホリィのスタンドとDIOの念写のスタンドは、33体とは別に3つ目の表に入れています。
「初登場」は、そのスタンドの姿か能力が初めて描かれる話です。話数は、第1部から数えた通し番号で書いています。
好きなスタンドの能力をくわしく知りたいなら、名前のリンクから解説記事に飛んでみてください。
タロットの大アルカナ22枚のスタンド
大アルカナ22枚には、1枚に1体ずつスタンドがあります。1列目のカッコは、そのカードの番号と名前です。
承太郎のスタンドは第13巻 第121話で、アヴドゥルが引かせたタロットの「星」から名前がつきます。
| スタンド名(暗示のカード) | 本体 | 初登場(巻・話) |
|---|---|---|
| スタープラチナ(17 星) | 空条承太郎 | 第12巻 第114話 |
| マジシャンズレッド(1 魔術師) | モハメド・アヴドゥル | 第13巻 第115話 |
| ハーミットパープル(9 隠者) | ジョセフ・ジョースター | 第13巻 第117話 |
| ハイエロファントグリーン(5 法皇) | 花京院典明 | 第13巻 第118話 |
| タワー・オブ・グレー(16 塔) | グレーフライ | 第13巻 第122話 |
| シルバーチャリオッツ(7 戦車) | ジャン=ピエール・ポルナレフ | 第14巻 第124話 |
| ダークブルームーン(18 月) | 偽キャプテン・テニール | 第14巻 第127話 |
| ストレングス(8 力) | フォーエバー | 第14巻 第130話 |
| エボニーデビル(15 悪魔) | 呪いのデーボ | 第15巻 第133話 |
| イエローテンパランス(14 節制) | ラバーソール | 第15巻 第136話 |
| ハングドマン(12 吊られた男) | J・ガイル | 第15巻 第140話 |
| エンペラー(4 皇帝) | ホル・ホース | 第15巻 第141話 |
| エンプレス(3 女帝) | ネーナ | 第16巻 第146話 |
| ホウィール・オブ・フォーチュン(10 運命の車輪) | ズィー・ズィー | 第16巻 第150話 |
| ジャスティス(11 正義) | エンヤ婆 | 第17巻 第154話 |
| ラバーズ(6 恋人) | 鋼入りのダン | 第17巻 第161話 |
| サン(19 太陽) | アラビア・ファッツ | 第18巻 第166話 |
| デス・サーティーン(13 死神) | マニッシュ・ボーイ | 第18巻 第168話 |
| ジャッジメント(20 審判) | カメオ | 第19巻 第174話 |
| ハイプリエステス(2 女教皇) | ミドラー | 第19巻 第179話 |
| ザ・フール(0 愚者) | イギー | 第20巻 第183話 |
| ザ・ワールド(21 世界) | DIO | 第27巻 第248話(能力だけなら第22巻 第210話) |
第19巻のハイプリエステス(第179話)までで、0番と21番を除く20枚が出そろいます。残る0番はエジプトで一行に加わるイギー、21番はDIOのカードです。
ザ・ワールドだけは、姿の出る第248話を表の「初登場」として載せています。能力だけが先に描かれるのは5冊前の第22巻で、カッコに入れた第210話がその場面です。
エジプトに入ってから新しく出てくるタロットのスタンドは、ザ・フールとザ・ワールドの2つだけ。ホル・ホースのエンペラーは、第23〜24巻でボインゴと組んでもう一度現れます(第217〜221話)。
「エジプト編なのにタロット?」と引っかかったら、この3体のどれかです。
名前には、カード名に色を足したものがあります。スタープラチナは「星の白金」、マジシャンズレッドは「魔術師の赤」、タワー・オブ・グレーは「灰の塔」です。
ストレングス(力)やジャスティス(正義)は、カード名そのままの名前です。漢字の名前で覚えていても、色を外せばカードの名前にたどり着けます。
番号の順に並べ替えた表は、ジョジョのスタンド元ネタ一覧にまとめています。
エジプト9栄神のスタンド
エジプトに上陸した第20巻から、新しく出てくる刺客のカードが「エジプト9栄神」に変わります。1列目のカッコは、作中のカードに振られた番号です。
| スタンド名(9栄神の番号) | 本体 | 初登場(巻・話) |
|---|---|---|
| ゲブ神(3) | ンドゥール | 第20巻 第184話 |
| クヌム神(6) | オインゴ | 第20巻 第189話 |
| トト神(7) | ボインゴ | 第20巻 第189話 |
| アヌビス神(8) | 刀に宿る(本体は故人の刀鍛冶) | 第21巻 第193話 |
| バステト女神(4) | マライア | 第21巻 第199話 |
| セト神(5) | アレッシー | 第22巻 第205話 |
| オシリス神(1) | ダニエル・J・ダービー | 第23巻 第211話 |
| ホルス神(2) | ペット・ショップ | 第24巻 第222話 |
| アトゥム神(9) | テレンス・T・ダービー | 第24巻 第228話 |
カードの番号と、出てくる順は一致しません。最初の刺客ゲブ神は3番で、1番のオシリス神は7番目に登場します。
9体が初めて出てくるのは、第20〜24巻の5冊です。ただし、最後に出てくるアトゥム神との勝負は第25巻まで続き、決着は第237話です。
兄弟で9栄神のスタンドを持つ刺客が2組います。オインゴのクヌム神とボインゴのトト神は、同じ第189話で一緒に出てきます。
もう1組はダービー兄弟で、弟のテレンスは兄ダニエルの10歳年下です。兄のオシリス神が1番、弟のアトゥム神が9番で、番号の最初と最後を分け合っています。
アヌビス神は刀に宿るスタンドで、刀を抜いた人を新しい本体として操ります。もとの本体は500年前の刀鍛冶キャラバン・サライですが、この名前は作中に出てきません。
どちらのカードにもよらないスタンド
残る4つは、暗示のカードを持たないスタンドです。どれも原作の中では名前が出てきません。
| スタンド名 | 本体 | 初登場(巻・話) |
|---|---|---|
| 名前なし(ホリィのスタンド) | 空条ホリィ | 第13巻 第121話 |
| 名前なし(DIOの念写のスタンド) | DIO | 第13巻 第122話 |
| ティナー・サックス | ケニーG | 第24巻 第227話 |
| クリーム | ヴァニラ・アイス | 第26巻 第238話 |
ティナー・サックスはDIOの館に巨大な迷路の幻覚を作り、クリームは飲み込んだものを暗黒空間で消し去ります。この2体の名前は、画集『JoJo6251 荒木飛呂彦の世界』(集英社、1993年)で明かされました。
名前の由来は、クリームがイギリスのバンドのクリーム(Cream)、ティナー・サックスが楽器のテナーサックス。『集英社ジャンプリミックス』第3部のvol.9(170ページ)とvol.8(84ページ)に載っています。
ちなみに、この2体に暗示のカードが付くのは第3部の対戦型格闘ゲーム版で、原作にはありません。
ホリィのスタンドはシダ植物に似た姿で、本人の意思では操れず、ホリィを高熱で倒れさせます。原作では、能力も明かされません。
DIOの念写のスタンドはハーミットパープルによく似ていて、第3部のごく初期だけ使われます。
『JOJO A-GO!GO!』(集英社)では、ザ・ワールドとは別のスタンドだと説明されています。ジョナサンの肉体が出したもので、DIOひとりにスタンドが2つあるように見えるのはこのためです。
3部の途中でタロットからエジプト9栄神に変わったのはなぜ?
作者が語っているのは、第3部を描き始めたときの見込みまでです。「22人くらいで終わるだろう」と考えて始めた物語が、タロットの22枚を超えて続きました。
ここは答えが1つに決まっていないところ。手がかりになる作者の2つの発言と、原作の2つの場面を表にしました。
| 描写・発言 | 出典 | それが示すこと |
|---|---|---|
| 22人くらい(タロットの枚数)で終わるだろうと思って描き始めた(作者) | 文庫版第7巻 349ページ | 描き始めは、カードの枚数で収まる見込みだった |
| スタンドとタロットを結びつけたのは、スタンドの個性を作りたかったから(作者) | 画集『JoJo6251 荒木飛呂彦の世界』(1993年) | カードは、スタンドに個性を持たせるための仕掛け |
| 女教皇で、0番と21番以外の20枚が出そろう | 原作 第19巻 第179話 | エジプト上陸の時点で、残るカードは愚者と世界の2枚 |
| ンドゥールが、9栄神を「タロットカードの起源」の神々のカードとして明かす | 原作 第20巻 第188話 | 作中では、9栄神をタロットの起源にあたるカードとして出している |
表のどの行も、カードを替えた理由そのものは述べていません。22枚のほかに出てきたのは、9栄神の9体と、カードのない2体です。
文庫版第7巻は、第3部が始まる第8巻の1つ前の巻です。作者の言葉を読みたいときは、第3部の巻ではなく第7巻を開いてください。
9栄神は作品だけの設定
エジプト神話には「ヘリオポリス九柱神」という分類がありますが、作中の「エジプト9栄神」とは顔ぶれの違う別のものです。9栄神のカードは現実のタロットにはなく、作品の中だけに出てきます。
タロットの起源がエジプトだという話も、現実には諸説あってはっきりしていません。ンドゥールの説明は物語の中の設定で、現実のタロットの歴史とは分けて読むと混乱しません。
ジョジョのタロットカードは何枚?
暗示のカードは、タロットの大アルカナ22枚と、作中だけの9栄神のカード9枚で、合わせて31枚です。
| カード | 枚数 | 当てはまるスタンド |
|---|---|---|
| タロットの大アルカナ | 22枚(0〜21番) | 一行の6体、ザ・ワールド、刺客15体 |
| エジプト9栄神のカード | 9枚(1〜9番) | エジプト上陸後の刺客9体 |
| カードなし | — | クリーム、ティナー・サックス、名前のない2つ |
一行の6体は、承太郎・アヴドゥル・ジョセフ・花京院・ポルナレフ・イギーのスタンドです。主人公側も、DIOも、エジプト上陸前の刺客も、同じ22枚から名前を取っています。
アトゥム神のカードだけ作中に出てこない
9栄神のカードは、刺客が初めて出てくる場面に描かれます。その中でアトゥム神のカードだけは、原作にもアニメにも描かれていません。
テレンス・T・ダービーの章でカードが見つからなくても、見落としではありません。デザインは画集『JoJo6251 荒木飛呂彦の世界』に載っていて、OVAの特典のカードセットにも入っています。
単行本の版でカードの絵が違うのはなぜ?
途中の重版で、カードの絵が描き直されたからです。連載時と初期の単行本のカードは、著作権のある実在のタロットによく似た絵柄でした。
重版後の単行本と文庫版では、作中の「トト神」の漫画のような絵柄に変わっています。古い単行本のカードが文庫版と違っていても、誤植ではありません。
一覧の見方と注意
表を読むときに迷いやすい点が4つあります。
話数は第1部からの通し番号
第3部の話数は第114〜265話。第3部だけで数え直すと、全152話になります。
単行本は第12〜28巻ですが、第12巻に入っている第3部は最初の第114話だけ。第13巻から読み始めると、承太郎が初めて出てくる1話を飛ばしてしまいます。
カードの番号と名前
表のタロットの番号は、ウェイト版タロットの番号です。8番が力、11番が正義で、0番の愚者はもともと番号のないカードです。
カッコの名前は、スタンドの漢字の名前に合わせています。タロットのカード名としては、5番は「教皇」、10番は「運命の輪」とも書かれます。
タロットの解説書と見比べるなら、名前ではなくウェイト版の番号で照らし合わせると迷いません。
名前が途中で変わったスタンド
ハイエロファントグリーンは、花京院がDIOに操られていた最初の戦いでは「ハイエロファントエメラルド」でした。洗脳が解けたあとは「ハイエロファントグリーン」になり、文庫版とアニメ版もこの名前に統一されています。
古い単行本で「エメラルド」の名前を見かけても、同じスタンドです。
アニメの話数は別の記事で
この記事の表に載せたのは、原作の巻と話だけです。アニメのどの話で戦うかは、ジョジョ3部は何話まで?の表で確かめられます。
関連する記事
参考
- 『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第7巻(集英社文庫)
- 画集『JoJo6251 荒木飛呂彦の世界』(集英社、1993年)
- Wikipedia「スターダストクルセイダース」
- Wikipedia「スタンド (ジョジョの奇妙な冒険)」
- Wikipedia(英語版)「Stardust Crusaders」

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