ハイエロファントグリーン(法皇の緑)の能力|強さ・元ネタ・登場巻

ハイエロファントグリーンは、第3部『スターダストクルセイダース』に登場する花京院典明のスタンドです。漢字では「法皇の緑」と書きます。

体を紐状にほどいて本体から100メートル以上離れ、宝石のような弾「エメラルドスプラッシュ」を撃つのが能力の中心です。

「結局強いの?」「ストーン・フリーと似てない?」「偽物の花京院はなぜ出せたの?」と、気になる点が多いスタンドです。できること・できないこと、戦った相手と結果、元ネタのタロット、登場する巻と話数を、巻数つきでまとめました。

この記事は第3部のDIO戦で花京院がどうなるかに触れます(ネタバレを含みます)。

ハイエロファントグリーンの基本情報

本体は花京院典明で、原作の初登場は第13巻です。名前の表記やステータスを表にまとめました。

項目内容
本体花京院典明(17歳の高校生)
TVアニメの声平川大輔
登場する部第3部『スターダストクルセイダース』
漢字・英語表記法皇の緑/Hierophant Green
初登場(原作)第13巻
初登場(アニメ)第3部第2話「裁くのは誰だ!?」(2014年4月12日)
能力の種類遠隔操作型
ステータス破壊力C/スピードB/射程距離A/持続力B/精密動作性C/成長性D
元ネタタロット大アルカナ5番「教皇」

ステータスは、画集『JOJO A-GO!GO!』に載っている値です。サイトによって値が違って見えたら、この表を基準にしてください。

ハイエロファントグリーンの能力

能力は、紐状にほどいて伸びる・人やスタンドに潜り込む・エメラルドスプラッシュ・結界の4つです。

タイプは遠隔操作型で、本体から離れて動ける代わりにパワーは弱めです。射程とパワーの関係は、スタンドの基本ルールをまとめた記事で詳しく扱っています。

承太郎の最初の本格的な敵が花京院なのには、理由があります。荒木飛呂彦は、近距離型と遠距離型の違いを見せるためだったと述べています(北米版第3部第5巻、2017年)。

体を紐状にほどいて100メートル以上離れる

ふだんは人の形ですが、ほどいたときの形は紐というより帯に近いものです。スタンドそのものが長く伸びるので、本体から100メートル以上離れても動けます。

花京院は安全な場所にいたまま、遠くの敵を攻められるわけです。

人やスタンドの中に潜り込んで操る

初登場の場面では、医務室の養護教員を操って承太郎を襲わせました(第13巻・アニメ第2話)。

ラバーズ戦では、花京院たちがジョセフの脳の中にスタンドを入れて敵を追います(第17〜18巻・アニメ第17話)。デス・サーティーン戦では、夢の中にスタンドを持ち込んで勝ちました(第18〜19巻・アニメ第20話)。

人の体やスタンドの中、夢の中のように、ふつうは手が届かない場所でも戦えるのがこの能力の持ち味です。

エメラルドスプラッシュ

エメラルドスプラッシュは、宝石の形をしたエネルギーの弾を一度に何十発も撃つ技です。スタンドそのもののパワーの弱さを、この技の破壊力で補っています。

ただし、速い相手にはよけられることもあります。機内で戦ったタワー・オブ・グレーは、自慢のスピードでこの技をかわしました(第13巻)。

そのタワー・オブ・グレーを最後に倒したのは、周りに忍ばせておいた触手です。敵のスタンドをバラバラに千切りました(第13巻・アニメ第4話)。

触れると撃つ結界

紐を周りに張り巡らせると「結界」になります。紐で異物を探知し、触れたものにエメラルドスプラッシュを撃ち込む仕掛けです。

DIO戦では周辺の建物に結界を張り、かかったDIOにエメラルドスプラッシュを浴びせます(第27巻・アニメ第46話)。ところが結界は破られ、花京院は致命傷を負いました。

花京院はそのとき、ザ・ワールドが時を止める能力だと気づき、ジョセフにメッセージを残します。ジョセフはそれを手がかりに能力を見破りました(アニメ第47話)。

時を止める仕組みや止められる秒数が気になる人は、ザ・ワールドの能力をまとめた記事も読んでみてください。

できること・できないこと

できないことは、正面からの殴り合いと、時を止める相手を結界で捉え続けることです。根拠の巻と話数を添えて表にしました。

項目できる・できない根拠
本体から100メートル以上離れて動くできるステータスの射程距離A
体を紐状にほどいて伸ばすできる第13巻〜
人の体に潜り込んで操るできる第13巻・アニメ第2話
周りに忍ばせた触手で敵を千切るできる第13巻・アニメ第4話
他人の脳の中に入って戦うできる第17〜18巻・アニメ第17話
夢の中にスタンドを持ち込むできる第18〜19巻・アニメ第20話
紐を張り巡らせ、触れた敵を撃つできる第27巻・アニメ第46話
スタープラチナに正面から勝つできなかった第13巻・アニメ第2話
時を止める相手を結界で捉え続けるできなかった第27巻・アニメ第46話

遠隔操作型は、正面から戦うと不利で、攻撃を受け止めて守るのも苦手な型です。離れた場所から仕掛けたときに力を出すスタンドだと覚えておくと、次の勝ち負けの表が読みやすくなります。

ハイエロファントグリーンは強い?戦った相手と結果

原作で花京院がはっきり勝ったのは、タワー・オブ・グレーとデス・サーティーンの2戦です。どちらも、紐を忍ばせたり夢にスタンドを持ち込んだりして、相手の不意を突いた戦いでした。

戦った相手と結果を表にしました。

相手結果巻
スタープラチナ(空条承太郎)負け。肉の芽を抜かれて仲間になる第13巻
タワー・オブ・グレー(グレーフライ)勝ち。忍ばせた触手でスタンドを千切る第13巻
ラバーズ(鋼入りのダン)策でジョセフの脳から追い出す。とどめは承太郎第17〜18巻
デス・サーティーン(マニッシュ・ボーイ)勝ち。夢の中にスタンドを持ち込む第18〜19巻
ゲブ神(ンドゥール)両目を負傷して離脱第20巻
アトゥム神(テレンス・T・ダービー)レースゲームで負け、魂を奪われる第24〜25巻
ザ・ワールド(DIO)結界を破られて致命傷を負う第27巻

負けた3戦は、殴り合い、ゲームの勝負、そしてDIO戦です。DIO戦は結界を張って待ち構えた戦いでしたが、時を止める相手には破られました。

元ネタはタロットの「教皇」

元ネタは、タロットの大アルカナ5番「教皇」(英語で The Hierophant)です。第3部のスタンド名は、タロットの大アルカナと色などから付けられています。

ハイエロファントグリーンも、「教皇」のカードに「緑」を組み合わせた名前です。カードの並びでは4番が「皇帝」、6番が「恋人」で、どちらもエンペラーとラバーズとして第3部に登場します。

全身に網目の模様があり、デザインのイメージはメロンです。色は敵味方のバランスを見て割り振られ、緑になりました。

メロンと色の割り振りの話は、荒木飛呂彦が『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』(2013年)で述べています。「なぜ緑なの?」の答えは、カードの意味ではなく、この色の割り振りにあります。

漢字は「法皇の緑」

原作とアニメの表記は「法皇の緑」です。アニメ公式サイトの第46話のあらすじにも「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」とあります。

ただし公式ポータルの第3部の紹介だけは、「法王の緑(ハイエロファントグリーン)」の字です。

もとになったカードの「教皇」は、日本語では「法王」とも呼ばれます。「法皇」と「法王」、どちらの字を見かけても指しているのは同じスタンドです。

英語表記と最初の名前「ハイエロファントエメラルド」

英語表記は Hierophant Green です。登場した当初のスタンド名は「ハイエロファントエメラルド」で、洗脳が解けたあとに「ハイエロファントグリーン」になりました。

文庫版とアニメでは「ハイエロファントグリーン」にそろえられています。初期の話で「エメラルド」の名前を見かけても、同じスタンドのことです。

ストーン・フリーやイエローテンパランスとの関係

ストーン・フリーは体をほどく点が似たスタンド、イエローテンパランスは花京院に化けた敵のスタンドです。

ストーン・フリーとの違い

第6部『ストーンオーシャン』の空条徐倫のスタンド、ストーン・フリーも体をほどいて戦います。ほどくものと届く距離の違いを、項目ごとにまとめました。

項目ハイエロファントグリーンストーン・フリー
本体花京院典明(第3部)空条徐倫(第6部)
ほどくものスタンドの体(帯状に近い紐)徐倫自身の肉体(糸)
伸ばせる距離本体から100メートル以上糸にできるのは24メートル程度
張り巡らせる技触れると撃つ「結界」動く物を検知する「糸の結界」
破壊力・射程距離C・AA・1〜2メートル

離れて戦えるかどうかが、一番大きな違いです。

「ストーン・フリーは花京院と関係あるの?」と思った人へ。公式ポータルの第6部の紹介に、花京院の名前は出てきません。

荒木飛呂彦がハイエロファントグリーンの「バージョン違い」と述べたのは、第6部のフー・ファイターズのほうです。

この「バージョン違い」はデザインの話で、フー・ファイターズは昆虫やカメレオンも意識して描かれています。どちらも『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』(2013年)での発言です。

イエローテンパランスが化けた偽物のハイエロファントグリーン

シンガポールで花京院に化けていたのは、ラバーソールのスタンド、イエローテンパランスです(第15巻・アニメ第9話)。偽の花京院はスリに過剰な暴行を加えるなどして怪しまれ、顔を殴られて正体を暴かれます。

化けている間、偽物がハイエロファントグリーンを使う場面があります。なぜ出せたのかは、原作では明かされていません。

第3部の対戦型格闘ゲームでは、ハイエロファントグリーンに姿を似せたイエローテンパランス、という扱いです。

本物の花京院がその間どうしていたかも、原作には描かれていません。TVアニメでは、承太郎に置いていかれてプールサイドで日光浴をしていた、と本人が話しています。

ここは読んでいて混乱しやすいところ。第15巻のシンガポールで見るハイエロファントグリーンは、本物の花京院が出したものではありません。

登場する巻と話数

初登場は第13巻、DIO戦で倒れるのは第27巻です。主な場面を、原作の巻とアニメの話でまとめました。

出来事原作の巻アニメの話
初登場。医務室で養護教員を操り承太郎を襲う第13巻第2話「裁くのは誰だ!?」
肉の芽を抜かれ、旅の仲間になる第13巻第3話
機内でタワー・オブ・グレーを倒す第13巻第4話
ラバーソールが花京院に化ける第15巻第9話
ジョセフの脳内でラバーズと戦う第17〜18巻第17話
夢の中でデス・サーティーンを倒す第18〜19巻第20話
ンドゥールの攻撃で重傷を負い離脱第20巻第26話
ダービー弟とのレースゲームに負ける第24〜25巻第41話
DIOに結界を張り、破られて倒れる第27巻第46話「DIOの世界 その2」

原作の巻は通し巻数で、第3部は第12〜28巻にあたります。アニメ第3部のどこで本筋が動くかは、第3部の話数をまとめた記事で確かめてみてください。

関連するスタンド・人物

  • 花京院典明 — 本体。TVアニメの声は平川大輔
  • 空条承太郎 — 最初に戦った相手で、肉の芽を抜いて花京院を救う(スタープラチナの能力と時止めの秒数)
  • DIO — 最後に戦った相手。ザ・ワールドで結界を破る
  • ジョセフ・ジョースター — 花京院のメッセージから時止めを見破る
  • ラバーソール — イエローテンパランスで花京院に化けた敵
  • 空条徐倫・フー・ファイターズ — 体をほどく似た能力と、デザインの「バージョン違い」

参考

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