エンポリオ・アルニーニョの正体は刑務所生まれの少年|声優とその後

エンポリオ・アルニーニョは、第6部『ストーンオーシャン』で徐倫を助ける少年です。刑務所で生まれ、焼けてなくなった音楽室の「幽霊」に隠れて育ちました。

スタンドは物の幽霊を使うバーニング・ダウン・ザ・ハウスで、TVアニメの声優は種﨑敦美です。最後は徐倫たちの中でただ一人生き残り、第7〜9部には登場しません。

この記事は第6部の結末まで触れます(ネタバレを含みます)。

アニメ公式サイトの人物紹介でも「正体は不明」とされていて、最初は幽霊なのかと迷うところ。正体と登場する巻、一巡後の世界での結末、第7〜9部に出てくるかまで、根拠の巻数つきでまとめました。

エンポリオ・アルニーニョのプロフィール(正体・年齢・誕生日)

エンポリオは、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所(G.D.st刑務所)で生まれ育った少年です。年齢から初登場の巻まで、基本の情報を表にまとめました。

項目内容
名前エンポリオ・アルニーニョ(Emporio Alniño)
登場する部第6部『ストーンオーシャン』
年齢11歳(本人の自称)
誕生日原作で明かされていない
身長・体重・血液型記載なし
出身G.D.st刑務所の中で生まれる
家族母は女囚。ホワイトスネイクに殺される
立場刑務所に隠れ住み、徐倫に協力する
スタンドバーニング・ダウン・ザ・ハウス
初登場原作 第6部第2巻(通算65巻)/アニメ第3話

表の「記載なし」は、アニメ公式サイトの人物紹介に書かれていない項目です。公式の紹介は声優の名前と3文の人物像だけで、身長などの数字は載っていません。

エンポリオの正体は刑務所で生まれた子ども

エンポリオは幽霊ではなく、女囚の母が刑務所の中で産んだ生身の子どもです(第6部第3巻)。アニメ公式サイトの人物紹介は「その目的や正体は不明」までで、生まれが明かされるのは第3巻の第24話です。

物語の序盤では、徐倫も彼を実在しない存在だと思っていました。刑務所にいるはずのない少年が現れたうえ、そのあとホワイトスネイクの幻影による攻撃も始まったためです。

単行本では、母もエンポリオと似た能力を持っていたことが明かされています。その力を使って誰にも知られずに彼を産み、刑務所の「秘密の部屋」で育てていました。

その母は、ホワイトスネイク(=プッチ神父)に殺されます。ひとりになったあとも、エンポリオは「秘密の部屋」に隠れ住み続けました。

刑務所の外の世界を、エンポリオは知りません。それでも幼いころから「本の幽霊」を読んできたので、大人顔負けの知識を持っています。

年齢は「11歳」の自称まで、誕生日は明かされていない

「11歳」は、エンポリオ本人が名乗っている年齢です。生まれた月日は、原作で明かされていません。

誕生日まで書いた紹介を見かけても、原作で確かめられるのはこの名乗りまでです。

刑務所生まれの設定と野球少年の姿は作者の発想

荒木飛呂彦は『JOJOVELLER』(2013年)で、エンポリオを生んだ発想を明かしています。もとになったのは、女性の囚人が刑務所で出産するという話でした。

野球少年の姿にも理由があります。当時地区優勝したシカゴ・カブスにちなんだものだと、同じ資料で述べています。

エンポリオのスタンド「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」の能力

バーニング・ダウン・ザ・ハウスは、「物体の幽霊」を扱うスタンドです。過去に焼けてなくなった刑務所の音楽室の幽霊が、エンポリオの隠れ家です。

刑務所そのものも焼けたあとに改装されていて、建物の中に「屋敷の幽霊」を抱えています。エンポリオが刑務所の中で能力を存分に使える理由も、ここにあります。

アニメ公式サイトのあらすじでは、エンポリオの隠れ家を「屋敷幽霊」と呼んでいます(アニメ第15話)。

スタンドのステータスは、6項目すべてが「なし」です(各単行本と『JOJOVELLER』)。

「Burning Down the House」(1983年)という、スタンドと同じ名前の曲があります。歌っているのはトーキング・ヘッズ(Talking Heads)です。

第4部以降のスタンド名は、洋楽から採られることが多いのが特徴。英語版での呼び名は、スタンドの英語名一覧で確かめられます。

物の幽霊でできること・できないこと

幽霊の物は本物のように使えますが、現実の世界には影響を与えられません。原作に出てくる例を、できることとできないことに分けました。

幽霊の物できることできないこと
ピアノ・パソコンエンポリオが使える—
拳銃撃てる弾が着弾しない
チョコレート・ジュース味がする空腹は満たせない
ゴミ箱などポケットに入れて運べる—

幽霊の物だけでは、敵を直接倒せません。戦いでのエンポリオの役目は、仲間を部屋にかくまい、知識で支えることでした。

能力が初めて描かれるのは第6部第3巻です。「物体の幽霊」という考え方は、第6部の前に発表された短編『デッドマンズQ』にも出てきます。

最後に使ったスタンドはウェザー・リポート

第6部の最後の戦いで、エンポリオはウェザー・リポートのスタンドを使います(第6部第17巻)。一巡後の世界で、徐倫から託されていたスタンドDISCが頭に入ったためです。

天気を操るこのスタンドの中身は、ウェザー・リポートの能力にくわしくまとめています。

エンポリオの声優は種﨑敦美(アニメ・ゲーム)

TVアニメ『ストーンオーシャン』でエンポリオの声を担当するのは、種﨑敦美です。

配役は、2021年8月8日の新情報解禁配信イベントで発表されました。エルメェス役やフー・ファイターズ役も、同じ配信で明かされています。

ゲームでは、TVアニメの前と後で担当が分かれます。英語吹替の担当も合わせて、作品ごとにまとめました。

作品担当
TVアニメ『ストーンオーシャン』種﨑敦美
TVアニメの英語吹替Casey Mongillo
ゲーム『オールスターバトル』(2013年)北西純子
ゲーム『アイズオブヘブン』(2015年)北西純子
ゲーム『オールスターバトル R』(2022年)種﨑敦美

『オールスターバトル R』では、第6部までの人物の声がすべてTVアニメのキャストになりました。北西純子は2015年までのゲーム2作、種﨑敦美はTVアニメ以降、と分けて覚えると迷いません。

ゲームの3作で、エンポリオは操作キャラクターではありません。どれもギャラリーモードの案内役として登場します。

『オールスターバトル』では、第6部のステージ「ケネディ宇宙センター」の演出にも出てきます。『R』ではオールスターバトルモードの案内も担当しました。

第6部のほかの人物の声優を探すなら、部ごとの声優一覧が早いです。

エンポリオが登場する巻と話(原作・アニメ)

エンポリオが出てくるのは、第6部第2巻から最終巻の第17巻までです。最後に姿を見せるのは、第6部の最終話にあたる第158話。

主な出来事を、原作の巻と話、アニメの話数に対応させて表にしました。

出来事原作の巻と話アニメの話
初登場。徐倫に「面会人に会うな」と警告第2巻(第10話)第3話
刑務所で生まれたことを明かす第3巻(第24話)—
徐倫を秘密の部屋に案内し、ウェザーに会わせる第5巻(第40話)第10話
隠し部屋で徐倫と合流し、脱獄へ第12巻(第100〜102話)第24話
ケープ・カナベラルの決戦に加わる第16〜17巻(第138〜155話)—
一巡後の世界でプッチを倒す第17巻(第156〜158話)第38話
アイリンに名前を告げる(最後の登場)第17巻(第158話)第38話

アニメの欄の「—」は、アニメ公式サイトのあらすじにエンポリオのことが書かれていない出来事です。表の巻数は第6部の巻数で、通し巻数では第65〜80巻に当たります。

第2巻は2000年8月4日、第17巻は2003年7月4日に発売されました。第6部から巻数が1巻に戻る理由は、部ごとの巻数の数え方を見てください。

エンポリオの結末とその後(第17巻)

ここから第6部の結末に触れます。エンポリオは徐倫たちの中でただ一人生き残り、一巡後の世界でプッチを倒します(第6部第17巻)。

そのあと、作り直された世界でアイリンに出会い、自分の名前を告げたところで物語が終わります。ここで混乱しやすいのが、エンポリオが通る2つの世界の違いです。

世界エンポリオに起きること根拠
一巡後の世界G.D.st刑務所で目を覚まし、プッチを倒す第17巻/アニメ第38話
作り直された世界バスに乗り損ね、アイリンに名前を告げる第17巻第158話

プッチと戦うのは一巡後の世界で、アイリンに会うのはプッチが倒れたあとの世界です。2つを同じ「一巡後」として読むと、最後の場面のつながりが分からなくなります。

徐倫に逃がされ、仲間でただ一人生き残る

ケープ・カナベラルでの最後の戦いで、徐倫たちはプッチに次々と倒されます(第17巻)。アナスイも承太郎もエルメェスも、時を加速させるメイド・イン・ヘブンの前に命を落としました。

徐倫は糸で自分とエンポリオをイルカに結びつけます。そのうえで自分の糸だけを切って残り、エンポリオを逃がしました(第17巻第155話)。

ウェザー・リポートのDISCも、徐倫が倒れる前にエンポリオへ託したものです。

一巡後の世界でプッチを倒す

宇宙が一巡すると、エンポリオはG.D.st刑務所で目を覚まします(アニメ第38話)。この世界の彼には、プッチから逃れ、成長してプッチを殺しに来る運命がありました(第17巻)。

プッチはその運命を断とうと、「天国」の完成を目前にして時の加速を止め、エンポリオに襲いかかります。追いつめられたエンポリオの手がかりになったのは、「運命に干渉できる」というプッチ自身の言葉でした。

エンポリオはプッチの攻撃を逆手に取り、徐倫から託されたDISCを自分の頭に押し込ませます。発現したウェザー・リポートで、部屋に高濃度の酸素を満たしていきました。

プッチは重度の酸素中毒に追い込まれます。エンポリオが「おまえは『運命』に負けたんだ!」と言い放つのは、この決着の場面です(第17巻第158話)。

この戦いでプッチは命を落とし、「天国」は完成しないまま終わります(第17巻)。

最後はアイリンに名前を告げる

未完成の「天国」が崩れると、世界は以前と似て非なる別の世界として続いていきます(第17巻)。その世界でエンポリオはバスに乗り損ね、徐倫によく似た女性・アイリンに名前を尋ねられます。

アイリンの体には、徐倫と同じ星形のアザがありました。それを見たエンポリオは、泣きながら自分の名前を告げます(第17巻第158話)。

アイリンの恋人は、アナスイに似た男性・アナキスです。エンポリオが乗り損ねたバスには、エルメェスに似た乗客も乗っていました。

アイリンたちは、徐倫たちによく似た別人として描かれています。エルメェス似の女性は原作では名前が出ず、TVアニメ版で「エルディス」と名付けられました。

ウェザーに似たヒッチハイカーの青年が一行に加わったところで、第6部は幕を閉じます。

エンポリオはなぜ一巡後の世界にいるのか

時の加速の中を、生きたままくぐり抜けたからです(第17巻)。徐倫たちが自分を犠牲にして逃がしたことで、エンポリオは完成直前の「天国」にたどり着けました。

一巡後の世界でプッチは、新しい宇宙では死んだ者は戻らないと語ります(アニメ第38話)。徐倫たち本人がこの世界にいないのは、一巡の前に命を落としたためです。

一巡後の世界に誰が残り、誰がいなくなるのかは、メイド・イン・ヘブンの仕組みで順を追って確かめられます。

エンポリオは第7部・第8部・第9部に出てくるのか

第7部から第9部まで、エンポリオは登場しません(2026年10月18日時点)。各部の登場人物の一覧にも、名前は出てきません。

第9部はまだ連載中なので、既刊の範囲での答えです。部ごとの連載の状況と合わせて、表にまとめました。

部連載エンポリオ
第7部『スティール・ボール・ラン』完結(2004〜2011年)登場しない
第8部『ジョジョリオン』完結(2011〜2021年)登場しない
第9部『The JOJOLands』連載中(2023年〜)既刊の範囲では登場しない

原作でエンポリオが最後に出てくるのは、いまも第6部の最終話(第17巻第158話)です。

第7部以降の世界が第6部の結末とつながっているのかは、原作の描写と作者の発言で答え方が分かれます。気になる人は、第7部の時系列の解説で両方を見比べてみてください。

関連する人物

刑務所で出会った仲間と敵、そして最後の場面で出会うアイリンです。

  • 空条徐倫 — 第6部の主人公。エンポリオを逃がし、ウェザー・リポートのDISCを託す
  • ウェザー・リポート — 秘密の部屋にいた男。そのDISCが最後にエンポリオの力になる
  • プッチ神父 — ホワイトスネイクの本体で、エンポリオの母を殺した相手。一巡後の世界で倒される
  • ナルシソ・アナスイ — ウェザーと一緒に秘密の部屋にいた男
  • エルメェス・コステロ — 徐倫に刑務所生活を教える女囚。エンポリオは彼女の監視も受け持つ
  • フー・ファイターズ(F・F) — エンポリオが一般の知識を教えた相手
  • アイリン — 作り直された世界でエンポリオに名前を尋ねる、徐倫によく似た女性

関連する記事

一巡の仕組みや第6部の生き残りを、別の角度から確かめられる記事です。

参考

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