フー・ファイターズ(F・F)は、ジョジョ第6部『ストーンオーシャン』に登場する徐倫の仲間です。正体は、知性を持ったプランクトンの集合体です。
ホワイトスネイクにスタンドのDISCを与えられて生まれた存在で、本体とスタンドが同じ。水があれば増え、死んだ女囚エートロの体に入って徐倫たちと暮らします。
見た目は女の子なのに正体はプランクトン、声優の名前も2人出てくる……と、混乱しやすいところの多いキャラクターです。この記事では、能力とできないこと、声優の違い、最後を迎える巻と話数まで、原作とアニメの両方からまとめました。
この記事は、第6部第11巻(アニメ第22話)までの内容とF・Fの最後に触れます(ネタバレを含みます)。アニメ最終話の一場面にも少し触れます。
フー・ファイターズ(F・F)の正体と基本情報
まずは基本のデータを一覧で。初登場の巻と話や、英語版での呼び名もここで確かめられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | フー・ファイターズ(通称F・F) |
| 本体 | フー・ファイターズ自身 |
| 登場する部 | 第6部『ストーンオーシャン』 |
| 正体 | 知性を持ったプランクトンの集合体 |
| 初登場(原作) | 第6部第3巻(通算66巻)第26話「6人いる! その①」 |
| 初登場(アニメ) | 第7話「6人いる!」 |
| ステータス | 破壊力B・スピードA・射程距離C・持続力A・精密動作性C・成長性B |
| 声優 | 伊瀬茉莉也(TVアニメ) |
| 英語版での名前 | F.F. |
| 同じ名前のバンド | 米国のロックバンド「フー・ファイターズ」 |
本体の行が自分自身になっているのは、F・Fが本体とスタンドを兼ねているからです。どこかに人間の本体が隠れているわけではありません。
知性を与えたのはホワイトスネイク
アニメ公式サイトの第8話のあらすじでは、F・Fは「ホワイトスネイクによって知性を与えられた」存在と紹介されています。
ホワイトスネイクからは、湿地でDISCを守る役目も与えられていました(第6部第4巻/アニメ第8話)。守っていたDISCには、承太郎のスタンドのDISCも含まれています。
人の記憶やスタンドをDISCにする力そのものは、ホワイトスネイクの能力の記事で詳しく扱っています。
DISCを取り返しに来た徐倫とエルメェスとの戦いで、F・Fは敗れました。とどめを刺さなかった徐倫を守りたいという思いが芽生え、仲間に加わります(第4巻/アニメ第8話)。
第8話では、F・Fが自分は本体でありスタンドでもあると説明します。スタンドは「1人1能力」が原則で、第6部ではF・Fがこの決まりをより厳密に説明する役回りです。
スタンド全体の決まりは、スタンドの基本ルールの記事で8つにまとめています。
エートロはF・Fとは別人
エートロは、捜索チームにいた女囚です。捜索の途中で腕輪が爆発し、命を落としました(第3巻/アニメ第7話)。
F・Fはその遺体に入り、エートロとして刑務所で暮らします。囚人番号FE39423・罪状は誘拐(刑期7年)・22歳というデータは、F・Fではなくエートロのものです。
単行本のおまけページでは、罪状が「毒殺(刑期:6年)」になっていました。文庫版では直されているため、単行本と文庫版で罪状が食い違って見えます。
体に入ったあとのF・Fは、自分の知識とエートロの記憶でしか知らないことが多くあります。一般常識に欠けた、奇妙なふるまいをする場面があるのもそのためです。
フー・ファイターズの能力
能力はどれも、F・Fが水の中で生きるプランクトンの群れであることから来ています。分かれる・入り込む・撃つ・ふさぐの順に見ていきましょう。
群れで分かれて動き、水があれば増える
ふだんのF・Fは、黒く小さいミジンコのような無数のプランクトンです。それが集まって、人の形をとります。
群れを分ければ、分身も作れます。徐倫が本体を追う間に、分身がエルメェスの相手をしていた場面もあります(第4巻/アニメ第8話)。
水があれば増えて、体も元に戻ります。逆に水がないと干からびるので、ふだんから水を持ち歩いています。
死体に入って体として使う
F・Fは、死んだ人の体に入り込んで操れます。捜索チームのうち2人は、F・Fに殺されて体を乗っ取られていました(第4巻/アニメ第8話)。
仲間になってからは、エートロの遺体がF・Fの体です。承太郎のスタンドのDISCも、この体の中に隠して刑務所へ持ち帰りました(第4巻/アニメ第8話)。
F・F弾・傷をふさぐ治療・汗の鏡
体の一部を、水鉄砲の要領で弾のように撃つのが「F・F弾」です。撃つときは、指先が銃の形に変わります。
ケンゾーとの戦いでは、頭を切り裂かれながらも、相手に何発か撃ち込みました(第8〜9巻/アニメ第18話)。
傷口にプランクトンを埋め込めば、ふさいで治すこともできます。最後の場面でも、F・Fはこの力でアナスイの傷をふさいでいます(第11巻/アニメ第22話)。
水の使い方には応用もあります。ケンゾー戦では相手の汗で鏡を作り、スタンドの位置と安全な方角を見誤らせました(第8〜9巻/アニメ第18話)。
フー・ファイターズのできること・できないこと
F・Fの代表的な弱点は、乾いた土・電気・熱湯の3つです。どれも水の中で生きるプランクトンならではの弱点で、原作ではピンチの場面として描かれます。
原作とアニメで確かめられる場面を、巻と話つきでまとめました。
| 項目 | できる・できない | 根拠(巻・話) |
|---|---|---|
| 群れを分けて分身を作る | できる | 第4巻/アニメ第8話 |
| 水で増えて回復する | できる | 第11巻/アニメ第22話 |
| 死体に入って体にする | できる | 第4巻/アニメ第8話 |
| 体の一部を撃つ(F・F弾) | できる | 第8〜9巻/アニメ第18話 |
| 傷口をふさいで治す | できる | 第11巻/アニメ第22話 |
| 汗で鏡を作る | できる | 第8〜9巻/アニメ第18話 |
| 乾いた土の上で動き続ける | できない(水を吸われて崩れる) | 第4巻/アニメ第8話 |
| 電気を浴びても平気でいる | できない(電流が弱点) | 第8〜9巻/アニメ第18話 |
| 熱湯に耐える | できない(水を沸かされて崩れる) | 第10巻/アニメ第21話 |
F・Fの戦いは、そばに水があるかどうかで形勢が変わります。アニメ第18話の公式あらすじにも、生命線の水分が少しずつ削られていく様子が書かれています。
F・Fの声優は伊瀬茉莉也|ゲームでは白石涼子
TVアニメ『ストーンオーシャン』で伊瀬茉莉也のF・F役が発表されたのは、2021年8月8日。エルメェスやエンポリオ役のキャストと一緒の発表でした。
ゲームの情報では白石涼子の名前も出てくるので、迷いやすいところです。白石涼子は、TVアニメより前に出たゲームでF・Fを演じていました。
| 作品 | 声優 | 登場のしかた |
|---|---|---|
| TVアニメ『ストーンオーシャン』 | 伊瀬茉莉也 | 第7話から |
| ゲーム『オールスターバトル』(2013年) | 白石涼子 | キャンペーンモード |
| ゲーム『アイズオブヘブン』(2015年) | 白石涼子 | エートロの姿のアシストアイテム |
| ゲーム『オールスターバトル R』(2022年) | 伊瀬茉莉也 | 操作できるキャラクター |
『オールスターバトル R』では、第6部までの人物の声がすべてTVアニメのキャストに変わりました。アニメから入った人は、F・Fの声は伊瀬茉莉也と覚えておけば十分です。
F・Fの最後(死亡)は第11巻・アニメ第22話
F・Fが消えるのは、原作では第6部第11巻の第95話「新月の時!新(ニュー)神父」、アニメでは第22話です。ここから先は、最後の場面にはっきり触れます。
第10巻で、F・FはDアンG(ヨーヨーマッの本体)を追ううちに、DアンGを見張っていたプッチ神父を見つけます。プッチがホワイトスネイクの本体だと知るのは、このときです(アニメ第21話)。
エートロの体と引き換えにDアンGを倒したF・Fは、蛇口の水で体を戻そうとします。その水をホワイトスネイクに沸かされ、体が崩れていきました(第10巻/アニメ第21話)。
消えかけたF・Fを救ったのは、ウェザー・リポートの雨です。生き延びたF・Fはウェザーと一緒に、徐倫とアナスイのもとへたどり着きます(第11巻/アニメ第22話)。
合流したウェザーの正体は、ホワイトスネイクが化けた偽物でした。偽物の不意打ちで、アナスイとF・Fは致命傷を負います(第11巻/アニメ第22話)。
F・Fは残った力でアナスイの傷をふさぎ、承太郎の記憶DISCを体の外へ出します。最後は、知性を持ったまま友だちに別れを言えたことを徐倫に感謝して、消えていきました(第11巻/アニメ第22話)。
注意したいのが、アニメの話数です。公式サイトの第23話のあらすじは、F・Fが「消滅した」ところから書き出されています。
消える場面が描かれるのは、第22話のほうです。第22話には、雨で一度助かる場面と最後の別れの両方が入っています。
アニメ最終話ではF・Fの姿が加えられた
原作の最後の場面に、F・Fの姿はありません。TVアニメでは、最終話(第38話)のラストシーンにF・Fが加えられています。
原作を読み終えた人にとっても、アニメで初めて見られる場面です。空に並ぶ顔ぶれの中から、F・Fを探してみてください。
スタンド名と同じ名前のバンド「フー・ファイターズ」
フー・ファイターズ(Foo Fighters)は、米国のロックバンドです。ニルヴァーナの元ドラマー、デイヴ・グロールが始めました。
1995年に出た1枚目のアルバムも、バンド名と同じ『フー・ファイターズ』です。バンド名の由来は、第二次世界大戦中に未確認飛行物体を指した俗語「フー・ファイター」です。
第4部以降のスタンド名は、洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名から取られることが多くあります。スタンドのことを調べるときは、「ジョジョ」を添えて探すとバンドの情報と混ざりにくくなります。
フー・ファイターズが登場する巻と話数
F・Fの本編での出番は、原作では第6部第3巻から第11巻、アニメでは第7話から第22話までです。ほかに、アニメ最終話のラストシーンにも姿が加えられています。
主な場面を、原作の巻とアニメの話でまとめました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| 捜索チームに「6人目」として紛れ込む | 第3巻(第26〜27話) | 第7話「6人いる!」 |
| 徐倫たちに敗れて仲間になり、エートロの体に入る | 第4巻 | 第8話「フー・ファイターズ」 |
| ミラション(マリリン・マンソン)との賭け | 第4〜5巻 | 第9話 |
| スポーツ・マックスとの戦い | 第6〜7巻 | 第13〜14話 |
| ケンゾーとの戦い | 第8〜9巻 | 第17〜18話 |
| プッチがホワイトスネイクの本体だと知る | 第10巻 | 第21話 |
| ウェザーの雨に救われ、徐倫たちと合流 | 第11巻 | 第22話 |
| アナスイと記憶DISCを守って消える | 第11巻(第95話) | 第22話 |
| ラストシーンに姿が加えられる | 原作には描かれていない | 第38話 |
第6部は巻数を1から数え直すので、通しの巻数なら第3巻は通算66巻、第11巻は通算74巻です。
関連するスタンド・人物
F・Fの物語にかかわるのは、守ると決めた徐倫と、知性を与えたホワイトスネイクです。
- 空条徐倫(ストーン・フリー):F・Fが守ると決めた相手
- ホワイトスネイク(プッチ神父):F・Fに知性を与え、最後に命を奪う
- ウェザー・リポート:雨で消えかけたF・Fを救う
- ハイエロファントグリーン:F・Fのデザインはこのスタンドの「バージョン違い」と、荒木飛呂彦が『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』(2013年)で述べています
- エルメェス・コステロ(キッス)とナルシソ・アナスイ(ダイバー・ダウン):一緒に戦った仲間

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