ジョジョ漫画のカラー版は電子だけ|誰が塗るか・モノクロ版との違い

ジョジョ漫画のカラー版は、集英社がジャンプコミックスDIGITALで出している「デジタル着色によるフルカラー版」です。電子書籍だけで、紙の本では出ていません。

「荒木飛呂彦が全部塗ったの?」「モノクロ版の2巻に乗り換えたら話が飛んだ」は、よくある疑問と失敗です。この記事では、誰の色なのか、巻の区切りがずれる部、最新刊の配信日までをまとめました。

情報は2026年10月28日時点のものです。

ジョジョのカラー版とモノクロ版の違い(早見表)

違いは色だけではありません。第1〜6部では巻の区切りと冊数が、連載中の第9部『The JOJOLands』では最新刊の時期が変わります。

電子書籍の2つの版を、項目ごとに比べた表です(2026年10月28日時点)。

項目カラー版モノクロ版(電子)
色デジタル着色のフルカラー白黒(紙の本と同じ絵)
紙の本出ていない紙の単行本がある
電子書籍のレーベルジャンプコミックスDIGITALジャンプコミックスDIGITAL
書名「カラー版」と付く「カラー版」が付かない
第1〜6部の巻の区切り紙の単行本とほぼ同じ文庫版と同じ区切り
第7〜9部の巻の区切り紙の単行本と同じ紙の単行本と同じ
第9部の最新刊第8巻第9巻

レーベルは同じなので、見分ける目印は書名の「カラー版」の4文字です。

第9部で最新刊がずれるのは、カラー版が紙の次の巻と同じ日に出ているから。配信日は「いつ配信される?」の節で表にしています。

ジョジョのカラー版は誰が色を塗っている?

カラー版の色は、集英社が電子書籍向けにデジタルで着色したものです。2012年からは「JOJO-D」の名前で、スマートフォンやタブレット向けに配信されています。

電子書籍ストアの作品情報に載る名前は、著者の荒木飛呂彦だけです。着色した人の名前は、BOOK☆WALKERの第3・4・9部カラー版の作品情報にも、各巻の内容紹介にも書かれていません。

内容紹介の末尾にある権利の表示は「(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社」。ここにも個人の名前は出てきません。

荒木飛呂彦は『CNET Japan』(2018年11月)のインタビューで、絵は手で描いていると述べています。塗ってみて予想しない色が出る瞬間が好き、とも語っています。

デジタルの道具を使ったことがあるかと聞かれたときの答えは、「下手なせいか時間がすごくかかる」。手で描いたほうが速いとしつつ、デジタルがダメと言うつもりはない、とも添えています。

デジタル着色のページは、荒木が手で塗るカラー原稿とは作り方が違う、と覚えておいてください。次の「色が違って見える」話も、そこを押さえるとすっきりします。

色がアニメや画集と違って見えるのはなぜ

荒木飛呂彦のカラー原稿では、同じ人物でも色がガラリと変わることがよくあるからです。公式ポータルのプロダクションノート02は、「ジョジョのカラーリングには決まった色が存在しない」と書いています。

アニメでは、まず全体の基本色を決めています。山場や気持ちが大きく揺れる場面では、「シーン特色」「カット特色」で色を変えます(同ページ)。

同じ人物の色がカラー版・アニメ・荒木の原画で違っていても、どれか1つだけが「正しい色」とは限りません。アニメの色の決め方はジョジョのアニメと原作の違いでも取り上げています。

カラー版は紙の本で買える?

カラー版は電子書籍だけで、紙の本は出ていません。紙で色つきのジョジョを読みたいなら、選べるのは2種類。もともとカラーで描かれた作品と、雑誌のカラーページを収めた本です。

どこまで色がついているかと、出た時期を表にしました。

本色がついている範囲出た時期
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(愛蔵版コミックス)物語の123ページがフルカラー2011年5月27日
総集編(集英社マンガ総集編シリーズ)雑誌に載ったときのカラーページ2012年10月5日〜2016年8月5日

どちらも、デジタル着色のカラー版とは別の本です。

『ルーヴルへ行く』は、ルーヴル美術館のBD(バンド・デシネ)プロジェクトのために、2009年に描き下ろされた作品です。荒木飛呂彦にとって初めてのフルカラー漫画でした。

総集編は第1〜4部の4部ぶんで、第1部が1冊、第2部が2冊、第3部が5冊、第4部が6冊です。『週刊少年ジャンプ』に載ったときの形を再現していて、カラーページのほか煽り文や次号予告まで入っています。

フルカラーの短編『徐倫、GUCCIで飛ぶ』(『SPUR』2013年2月号)は、単行本になっていません。

『ルーヴルへ行く』と『岸辺露伴は動かない』の巻は、ジョジョは何巻までにまとめました。

カラー版はいつ配信される? 紙の単行本との差

カラー版は、同じ巻の紙の単行本より遅れて配信されます。作品ごとの状況を表にしました(2026年10月28日時点)。

作品カラー版
第1〜7部完結。全巻そろっている
第8部『ジョジョリオン』2022年12月19日に完結
第9部『The JOJOLands』第8巻まで(連載中)
『岸辺露伴は動かない』第3巻まで

完結している第1〜8部は、カラー版でも最後まで読めます。紙との差が気になるのは、連載中の第9部です。

ジョジョランズ(第9部)のカラー版は紙の次の巻と同じ日に配信

電子書籍の書名は「ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ カラー版」。紙の単行本の発売日と、BOOK☆WALKERでのカラー版の配信開始日を巻ごとに比べました(2026年10月28日時点)。

巻紙の単行本の発売日カラー版の配信開始日
第1巻2023年8月18日2023年12月19日
第2巻2023年12月19日2024年4月18日
第3巻2024年4月18日2024年8月19日
第4巻2024年8月19日2024年12月18日
第5巻2024年12月18日2025年7月17日
第6巻2025年7月17日2025年12月18日
第7巻2025年12月18日2026年3月19日
第8巻2026年3月19日2026年9月17日
第9巻2026年9月17日まだ出ていない

8冊とも、カラー版の配信日は紙の次の巻の発売日と重なっています。最新のカラー版第8巻も、紙の第9巻と同じ2026年9月17日の配信でした。

紙からの遅れは、巻によって約3〜7か月。カラー版だけで追うと、紙の最新刊より1冊ぶん前を読むことになります。

ジョジョリオン(第8部)のカラー版は2022年12月に完結

第8部『ジョジョリオン』のカラー版は、2015年12月18日に配信が始まりました。最終巻の第27巻が出たのは、2022年12月19日です。

『ジョジョリオン カラー版 22』の配信は2021年3月18日でした。紙の第22巻(2019年12月19日)から約1年3か月あとです。

紙の最終巻(第27巻)の発売は2021年9月17日。カラー版がそろうまでにも、同じく約1年3か月かかりました。

『ジョジョリオン』のカラー版がそろってちょうど1年後、2023年12月19日に第9部のカラー版が始まりました。第9部の紙との差は約3〜7か月で、第8部の第22巻や最終巻のときより短くなっています。

『岸辺露伴は動かない』のカラー版は第3巻まで

『岸辺露伴は動かない』のカラー版も、レーベルは本編と同じジャンプコミックスDIGITALです。書名は「岸辺露伴は動かない カラー版」で、2026年10月28日時点の最新刊は第3巻です。

第1巻に入っているのは、「懺悔室」「六壁坂」「富豪村」「密漁海岸」「岸辺露伴 グッチへ行く」の5編。本編のカラー版とは別のシリーズなので、露伴の話をカラーで読みたいときはこの書名が目印になります。

カラー版とモノクロ版で巻の区切りが違う部(第1〜6部)

区切りがずれる原因は、電子のモノクロ版のほうにあります。第1〜6部のモノクロ版は文庫版と同じ区切りなので、カラー版とも紙の単行本とも合いません。

カラー版のほうは、1冊に入る話が紙の単行本の1冊とほぼ同じです。紙の第12巻や第47巻のように2つの部が入った巻だけ、部の切れ目で組み直しています。

第3部『スターダストクルセイダース』を例に、版ごとの冊数を比べました。

版第3部の冊数巻の区切り
カラー版16冊紙の単行本とほぼ同じ
モノクロ版(電子)10冊文庫版の第8〜17巻と同じ
紙の単行本17冊(第12〜28巻)第12巻に第2部の終わりも入る

カラー版が紙より1冊少ないのは、第1巻に紙の第12巻の第3部ぶん(1話)と第13巻(9話)をまとめているからです。

ここが一番ややこしいところで、同じ「第2巻」でも版によって入っている話が違います。カラー版の第1巻の続きにモノクロ版の第2巻を選ぶと、話が飛んだり重なったりします。

乗り換えるときは、巻の番号ではなく話の題で続きを探してください。BOOK☆WALKERでは、第1〜5部のカラー版の内容紹介に最初と最後の話の題が書かれています。

第3部のカラー版第1巻なら、「空条承太郎 その1」から「灰の塔」までの10話分です。モノクロ版へ移るなら、最後の「灰の塔」の次の話が入っている巻が続きになります。

第1〜6部のモノクロ版(電子)の内容紹介はあらすじだけで、話の題は載っていません。あらすじに出てくる敵やスタンドの名前が、続きの巻を探す手がかりになります。

第4部『ダイヤモンドは砕けない』も同じつくりです。カラー版は18冊、モノクロ版は文庫版(第18〜29巻)と同じ12冊。カラー版の第3巻なら、「広瀬康一(エコーズ) その1」から「間田敏和(サーフィス) その5」までの10話が入っています。

第7〜9部は、カラー版もモノクロ版も紙の単行本と同じ区切りです。この3部なら、巻の番号どおりに乗り換えられます。

部ごとのカラー版の冊数は単行本・文庫・カラー版の巻数対応表で確かめられます。

話ごとに買える分冊版もある

第4部の分冊版は、BOOK☆WALKERで全174話。巻のシリーズとは別のページで売られています。

めちゃコミックの第3部のページには、「話と巻の重複購入にご注意ください」という注意書きがあります。巻で持っている範囲を話でも買ってしまわないよう、買う前に「話」か「巻」かを確かめると安心です。

電子書籍はカラーとモノクロどっち? 決める前に確かめたい3点

どちらで読むかは、好みで決めてかまいません。はっきり違いが出るのは、冊数・最新刊の時期・色の3点です。

冊数は、第1〜6部ならカラー版のほうが多くなります。 第3部なら、カラー版16冊に対してモノクロ版は10冊です。同じ範囲を読み切るのに、カラー版は6冊多く買うことになります。

完結している第7・8部は、どちらの版も紙の単行本と同じ冊数です。

紙の単行本で全巻そろえたときの定価は、ジョジョの漫画は全巻いくら?で計算しています。電子書籍の値段は、ストアごとの表示で確かめてください。

連載中の第9部は、モノクロ版のほうが1冊先まで出ています。 2026年10月28日時点で、カラー版は第8巻、モノクロ版は第9巻までです。第9部を紙の最新刊と同じところまで読みたいなら、モノクロ版で追うことになります。

色の雰囲気は、試し読みで見比べられます。 カラー版にも試し読みがあるので、同じ場面をモノクロ版と並べてから決めるのが確実です。

間違えやすいところ

カラー版を買う前に、取り違えやすいところを5つまとめました。

「カラー版は第7部まで」ではありません。 第8部・第9部・『岸辺露伴は動かない』にもカラー版があることは、「いつ配信される?」の表のとおりです。

書名に「モノクロ版」と付かないことがあります。 めちゃコミックの第3部のモノクロ版は、書名が「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース」だけです。

書名だけで迷ったら、各巻の内容紹介の書き出しを見てください。カラー版なら「デジタル着色によるフルカラー版」とあります。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、『岸辺露伴は動かない カラー版』とは別の本です。 もともとフルカラーで描かれた作品で、紙の愛蔵版コミックスとして出ています。カラー版の第1巻に入っている5編にも含まれていません。

紙の単行本の続きを電子で買うときも、第1〜6部は巻の番号が合いません。 電子のモノクロ版は文庫版の区切りなので、第3部なら単行本17冊ぶんが10冊にまとまっています。

ストアの「配信開始日」は、そのストアで売り始めた日のことがあります。 BOOK☆WALKERでは、第3部カラー版第1巻の配信開始日が2014年3月4日です。第4部カラー版の第3巻も、同じ2014年3月4日になっています。

JOJO-Dのカラー版は2012年から配信されているので、ストアの日付がそのまま版の始まりとは限りません。

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参考

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