ファニー・ヴァレンタインは、第7部『スティール・ボール・ラン』の敵役で、劇中の第23代アメリカ合衆国大統領です。「ヴァレンタイン大統領」と呼ばれるのも同じ人物。アニメの声優は杉田智和が担当します。
分かりにくいのが「大統領はなぜ聖なる遺体を集めていたのか」というところ。レースの表と裏が同時に進むので、目的が見えにくいんです。
この記事では、キャラクターのプロフィール、スタンドのD4C、遺体を集めた理由や声優まで、幅広くまとめました。
この記事は第7部の結末と、大統領の最期に触れます(ネタバレを含みます)。
ファニー・ヴァレンタイン(ヴァレンタイン大統領)のプロフィール
1890年に開かれた北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」の支援者です。ただしそれは表向きの顔で、裏には別の狙いがありました。
呼び名は「ファニー・ヴァレンタイン」と「ヴァレンタイン大統領」の2通りで、原作でも公式サイトでも同じ人物を指します。
資料で確かめられる項目を、一覧にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ファニー・ヴァレンタイン(英語表記 Funny Valentine) |
| 登場する部 | 第7部『スティール・ボール・ラン』(全24巻・全95話) |
| 立場 | 第23代アメリカ合衆国大統領(1889年就任) |
| 年齢 | レース開始の1890年9月25日時点で43歳 |
| 誕生日 | 1847年9月20日 |
| 身長・体重 | 原作・公式サイトに記載なし |
| 血液型 | 原作・公式サイトに記載なし |
| スタンド | D4C(いともたやすく行われるえげつない行為)/終盤はD4C -ラブトレイン- |
| 家族 | 妻スカーレット・ヴァレンタイン(子はいない) |
| 初登場(原作) | 第7部の第2ステージ |
| アニメの声 | 杉田智和 |
体格が途中で変わるのはなぜか
序盤の大統領は肥満体で描かれます。第7ステージのアクセル・RO戦を境に、筋肉質な体格へ変わりました(第7部第15巻)。
この変化は読者からも指摘され、荒木飛呂彦が『JOJOmenon』(集英社、2012年)でコメントしています。「まぁ、あれは鍛えているからいいってことで(笑)」という一言です。
体つきのほかの特徴として、背中には軍人時代の拷問でできた星条旗の形の古傷があります。
ヴァレンタイン大統領の目的(聖なる遺体を集めた理由)
レース「スティール・ボール・ラン」そのものが、聖なる遺体を集めるための仕掛けでした。
大統領はアリマタヤのヨセフの地図で、遺体が大陸全土に散らばっていると知ります。そこでスティーブン・スティールが企画したレースを、裏から後押ししました。
裏の目的が読者に示されるのは、第7部第5巻(通巻85)です。巻の題は「大統領の陰謀」。
雑誌に載ったときは、第25〜27話に「大統領命令『死体をさがせ』」①〜③という題が付いていました。
ここで引っかかるのが、「国を栄えさせたい」と「遺体を集める」のつながりです。遺体そのものの力と、それを1国が独占する意味が、別の話に見えるからです。
大統領の信条は「最初にナプキンを取れる者がすべてを決められる」というもの。そのナプキンが聖なる遺体です。
先に手にした国は国民の安全を保障でき、アメリカが「世界のすべての中心」になります。それが大統領の願いでした。
必要と判断すれば、部下も自国民も切り捨てます。それでも自分の行いを疑いません。
ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』の公式ページは、次の一節をキャッチフレーズに掲げています。
我が心と行動に一点の曇りなし…………! 全てが『正義』だ
遺体の心臓部を最初に手にしたのは、砂漠の流砂の中でした。ただし、その経緯の説明は原作の中で2通りあります。
第7部第6巻は議員時代の捜索隊、第17巻は軍人時代の遭難として描きます。どちらが正しいかは、原作の中で整理されていません。
ヴァレンタイン大統領のスタンドはD4C
D4Cが発動するのは、物と物に挟まれたときです。そこから並行世界を自在に行き来できます。
他人を並行世界へ引きずり込むことも、送り出すこともできます。ただし聖なる遺体だけは持ち出せません。
物語の終盤に現れるのが、最終形態のD4C -ラブトレイン- です(第7部第20巻)。降りかかる不幸をよそへ押しつけ、攻撃が届かなくなります。
並行世界にも大統領がいて、その大統領にD4Cと記憶を引き継がせられます。「基本世界」とは、遺体があって大統領が生きているこの舞台のことです。
スタンド名と同じ「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」(1976年)というAC/DCの曲があります。
並行世界のルールや、ラブトレインでできること・できないことは、D4Cとラブトレインの解説記事にまとめています。気になる人は読んでみてください。
ヴァレンタイン大統領の声優(アニメ・ゲーム)
アニメの声は杉田智和、ゲームの声は加瀬康之。同じ人物でも、作品によって担当が違います。
作品ごとの担当を、発表の時期つきで並べました(2026年9月1日時点)。
| 作品 | 担当 | 備考 |
|---|---|---|
| TVアニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』 | 杉田智和 | 2026年7月4日に公式サイトで発表 |
| ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』 | 加瀬康之 | 公式キャラクターページに記載 |
「ファニーヴァレンタインの声優」で調べて加瀬康之の名前が出るのは、ゲームの担当だからです。
アニメの2nd & 3rd STAGEは全11話。2026年9月25日から、Netflixで毎週金曜に配信される予定です。
配信済みの1st STAGE(2026年3月19日)は、第1ステージのゴールまでを描く47分の1話。原作で大統領が登場するのは、第2ステージからです。
大統領が何話に登場するかは、2026年9月1日時点で公式発表がありません。実際の登場は、9月25日から始まる配信で確かめられます。
ヴァレンタイン大統領が登場する巻と話数
大統領は前半で刺客を送り込む側に回り、後半から自ら動き出します。
最初に姿を見せるのは第2ステージで、第7部第3巻から第6巻のあたりです。第6巻には、過去を描いた短編『ザ ストーリー オブ ファニー・ヴァレンタイン』も入っています。
出来事ごとに、その巻と、巻に入っている話の番号をまとめました。どの場面も、2026年9月1日時点ではアニメで未配信です。
| 出来事 | 第7部の巻(通巻) | 巻に入っている話 |
|---|---|---|
| レースの裏の目的が明かされる | 第5巻(85) | 第24〜27話 |
| 第7ステージで自ら動き出す | 第15巻(95) | 第56〜59話 |
| フィラデルフィアでジョニィを撃つ | 第17巻(97) | 第64〜68話 |
| デラウェア川近くの列車での戦い | 第19巻(99) | 第73〜76話 |
| ラブトレインが発動する | 第20巻(100) | 第77〜80話 |
| ジャイロを倒す | 第21巻(101) | 第81〜84話 |
| ジョニィとの決着 | 第22〜23巻(102〜103) | 第85〜91話 |
話の番号はその巻に入っている話ぜんぶで、出来事が描かれるのはその一部です。巻の見当がつくと、アニメがどこまで進んだかを原作と突き合わせられます。
ヴァレンタイン大統領の結末と生死(最期は何巻か)
ここから最期に触れます。大統領はジョニィに敗れ、第7部第23巻(通巻103)の第89話で頭部を撃ち抜かれました。
話の題は「ブレイク・マイ・ハート ブレイク・ユア・ハート」その①〜②。第22巻の第88話から第23巻の第89話へまたがります。
ルーシー・スティールが遺体の頭部を宿すのは、第7部第16巻です。ルーシーは、妻スカーレットに成り代わっていた人物でした。
大統領が集めた遺体は、第19巻でルーシーと一体になります。すべてがそろったことで、ラブトレインが生まれました(第20巻)。
それを破ったのが、タスクACT4の無限の回転です。ジャイロが遺した「騎兵の回転」を、ジョニィが受け継ぎました。
追い詰められた大統領は、別の世界のジャイロを連れてくる代わりに回転を止めてほしい、と持ちかけます。ジョニィはわずかな疑いから本性を見抜き、爪弾と銃弾の撃ち合いになりました。
D4Cと肉体は回転のエネルギーで崩れ、異次元へ消えます。
大統領が倒れたあと、レースの決着は並行世界のディエゴへ移ります(第7部第23〜24巻)。最終話で示される支持率は91%で、国民の評価は最後まで高いままでした。
無限の回転がどう生まれたかは、タスクの解説記事で段階ごとに追えます。
ヴァレンタイン大統領に関わる人物
大統領と直接ぶつかる5人です。
- ジョニィ・ジョースター: 第7部の主人公。タスクACT4で大統領を倒します(第7部第22〜23巻)
- ジャイロ・ツェペリ: 鉄球の使い手。「騎兵の回転」で大統領に傷を負わせ、第21巻で命を落とします
- ルーシー・スティール: スカーレットに成り代わって大統領へ近づき、遺体の頭部を宿します
- スカーレット・ヴァレンタイン: 大統領の妻。ルーシーの正体に気づいて逆上し、命を落とします
- ディエゴ・ブランドー: 大統領が並行世界から呼び寄せた騎手。時を止めるTHE WORLDを使います
ルーシーとスカーレットの入れ替わりをつかんでおくと、第16巻から遺体がそろっていく流れを追いやすくなります。
参考
- 『スティール・ボール・ラン』第5〜6巻・第15巻・第17巻・第19〜24巻(集英社、2005〜2011年)
- アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』公式 ファニー・ヴァレンタイン
- ジョジョの奇妙な冒険 公式ポータル ニュース(2026年7月4日 追加キャスト発表)
- 『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』公式 ファニー・ヴァレンタイン
- Wikipedia「スティール・ボール・ラン」

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