ジャイロ・ツェペリは、第7部『スティール・ボール・ラン』でジョニィ・ジョースターと組む鉄球の使い手です。本名はユリウス・カエサル・ツェペリ、アニメの声は阿座上洋平。
分かりにくいのが「ジャイロのスタンドは結局どれなのか」という点です。鉄球の回転は、原作で「スタンド能力ではない」と説明される技術。スタンド名の「スキャン」と「ボール・ブレイカー」は、そのあとに出てきます。
この記事では、その順番とプロフィール・声優・最期の巻まで、根拠の巻数つきでまとめました。
この記事は第7部の結末と、第21巻で描かれるジャイロの最期に触れます(ネタバレを含みます)。
ジャイロ・ツェペリのプロフィール
ジャイロは、1890年の北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」に出場する24歳の医師です。レースに出た理由は優勝賞金ではなく、靴磨きの少年マルコを救うためでした。
原作と公式サイトで確かめられるプロフィールを表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ジャイロ・ツェペリ(英語表記 Gyro Zeppeli) |
| 本名 | ユリウス・カエサル・ツェペリ |
| 登場する部 | 第7部『スティール・ボール・ラン』 |
| 年齢 | 24歳(第7部、1890年) |
| 誕生日 | 原作・公式サイトに記載なし |
| 身長・体重 | 原作・公式サイトに記載なし |
| 血液型 | 原作・公式サイトに記載なし |
| 出身・国籍 | ネアポリス王国 |
| 立場・職業 | 医師・法務官。死刑執行人ツェペリ家の跡取り |
| ゼッケン番号 | B-636 |
| 愛馬 | ヴァルキリー(ストック・ホース種、4歳) |
| スタンド | スキャン/ボール・ブレイカー |
| 初登場 | 第7部第1巻(通巻81)第1話「スティール・ボール・ラン 記者会見」 |
24歳という年齢は、家業を継ぐ予定だった25歳の1つ手前です。父の地位を目前にして、ジャイロはレースへ向かいました。
ジャイロ・ツェペリの本名は「ユリウス・カエサル・ツェペリ」
父グレゴリオがジャイロに与えた秘密の名前が、「ユリウス・カエサル・ツェペリ」です。英語読みにすると「ジュリアス・シーザー・ツェペリ」になります。
第2部『戦闘潮流』のシーザー・ツェペリと名前が重なります。生まれ変わりだと原作で明かされた描写はありません。
第7部は、第6部の結末のあとに始まる別の世界の物語です。ジャイロのツェペリ家も、第1部・第2部のツェペリ一族とは別の家系にあたります。
同じ名前でも別の世界の別の家、と押さえておくと混乱しません。
「ジャイロ」という名前は、回転ゴマのジャイロ効果からきています(『JOJOVELLER』2013年)。
人物のモデルは、フランスの死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンです。荒木飛呂彦は『MEN’S NON-NO』2007年12月号で、サンソンを扱った本の書評を書いています。
英語表記は Gyro Zeppeli(アニメ公式サイト)。ゲーム『オールスターバトル』以降の北米版では、Jayro Zeppeli と綴られます。
生い立ちと家族(父グレゴリオ・ツェペリと死刑執行人の家系)
ジャイロは、ネアポリス王国の医師グレゴリオ・ツェペリの息子です。5人兄弟の長男にあたります。
13歳のとき、父に連れられて国王の城へ行き、死刑執行の場に立ち会いました。ツェペリ家が380年続く死刑執行人の家系だと知ったのは、このときです。
回転の技術は、囚人を苦しませずに処刑するために受け継がれてきました。ツェペリ家が医学と戦闘術の両方を身につけるのも、そのためです。
ジャイロも父から学び、世襲によって25歳で地位を継ぐ予定でした。
予定を変えたのが、最初の任務になった靴磨きの少年マルコの処刑です。これに納得できず、レースで優勝して国王の恩赦を得る道を選びます。
『オールスターバトルR』公式サイトも、キャッチフレーズに「『納得』は全てに優先するぜッ!!」を掲げています。
金歯・「ニョホ」と笑う癖・クマちゃん
前歯に挿しているのは、文字を彫り込んだ金歯。「ニョホ」という笑い声も、原作でくり返し描かれるジャイロの癖です。
持ち物として知られるのが、クマのぬいぐるみ「クマちゃん」です。公式グッズの商品説明にも「ジャイロが大切にしているクマちゃん」と書かれています(バンダイ、税込3,850円)。
ジャイロ・ツェペリのスタンドと鉄球
ジャイロが使う力は3つに分かれます。鉄球の「回転」は技術で、スタンドは「スキャン」と「ボール・ブレイカー」の2つです。
3つが順番に出てくるので、どれがスタンドなのか分かりにくくなっています。まずは表で全体をつかんでください。
| 名前 | 種類 | 出てくる場面 | 第7部の巻 |
|---|---|---|---|
| 鉄球の「回転」 | ツェペリ家の技術 | 初登場から最後まで | 第1巻から(技術だと説明されるのは第10巻) |
| スキャン | スタンド | 遺体の右眼を手に入れた第3ステージ | 第6〜7巻 |
| ボール・ブレイカー | スタンド(『JOJOVELLER』での扱い) | 大統領との最終戦 | 第21巻 |
鉄球の回転がずっと土台にあり、そこに2つのスタンドが順に乗ります。スキャンは途中で失われるので、最後まで残るのは技術のほうです。
鉄球の「回転」はスタンドではない
鉄球の回転は、ツェペリ家が処刑と医術のために磨いてきた技術です。スタンド能力ではありません(第7部第10巻)。
肉体を動かさずに、掌の物体へ「回転」を加えるのが基本の使い方。回転が生む振動は「波紋」と呼ばれ、相手の体や物に作用します。
黄金長方形を見つけ、そこから導いた「黄金の回転」を加えると、鉄球は本来の力を出します。
両脇のガンベルトに差してある鉄球は、いつも2個です。
第1部・第2部の波紋と並ぶ、スタンドに近づく技術という位置づけです。つまり「ジャイロのスタンドは鉄球」ではありません。
スタンド「スキャン」
スキャンは、「聖なる遺体」の右眼を手に入れて開花したスタンドです(第7部第6〜7巻)。
鉄球に眼が備わり、より精密な操作ができます。相手の体の弱点を見抜くのにも使われます。
第3ステージで左眼を手に入れたのは、ディエゴ・ブランドーです。
遺体に由来する力なので、手放すと消えます。第4ステージでルーシー・スティールに譲ったあとは、スキャンが出てきません(第7部第7〜10巻)。
スタンド名としての「スキャン」は、ゲーム『オールスターバトルR』の公式サイトにも記載があります。
「ジャイロの目はどうなったのか」を追っている人は、右眼を得てから手放すまでのこの流れが答えです。
ボール・ブレイカー
ボール・ブレイカーは、ファニー・ヴァレンタイン大統領との最終戦で発現した力です(第7部第21巻)。
ツェペリ一族が中世の甲冑を貫くために開発し、その後は廃れていた技術をジャイロが復刻しました。
自分の投球と馬の走行フォームから見つけた、2つの黄金長方形。その回転が無限のエネルギーになり、像(ヴィジョン)を持ちます。
大統領を追い詰めたものの、鉄球が削れて真球でなくなり、止めを刺すには至りませんでした。相手には皮膚の老化と脱毛が起きています(第7部第21巻)。
劇中でスタンドだという説明はありません。『JOJOVELLER』(2013年)では、スタンド能力として扱われています。
荒木飛呂彦は同書で、技術が最終的にスタンド能力化したものだと解説しています。ステータスは破壊力A・スピードA・射程D・持続力B・精密動作性C・成長性Bです。
相手のD4C(ダーティー・ディーズ・ダン・ダート・チープ)については、D4Cとラブトレインの解説にまとめています。
ジャイロ・ツェペリの声優
TVアニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』(2026年)のジャイロ役は阿座上洋平です。発表は2025年9月23日の新情報発表イベントでした。
アニメより前に、ゲームとVOMICでも別の声が付いています。担当を作品ごとに並べました。
| 作品 | 担当 | 備考 |
|---|---|---|
| TVアニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』(2026年) | 阿座上洋平 | アニメ公式サイトに記載 |
| TVアニメ 英語吹替 | Kaiji Tang | — |
| ゲーム『オールスターバトル』『アイズオブヘブン』『オールスターバトルR』 | 三木眞一郎 | 『オールスターバトルR』公式サイトに記載 |
| VOMIC | 浜田賢二 | — |
「ジャイロの声は三木眞一郎」と覚えていた人は、ゲーム版の記憶で合っています。ゲームとアニメで担当が違うため、表の作品名で見分けられます。
ジャイロ・ツェペリが登場する巻と話
ジャイロの登場は、第7部第1巻の第1話「スティール・ボール・ラン 記者会見」から第21巻の最終戦までです。名前がそのまま題になる第2話「ジャイロ・ツェペリ」も、同じ第1巻に入っています。
表には、亡くなったあとの巻の出来事まで入れました。アニメの配信状況も並べています(2026年8月31日時点)。
| 出来事 | 第7部の巻(通巻) | 話・ステージ | アニメ |
|---|---|---|---|
| 初登場。レースの参加者として現れる | 第1巻(81) | 第1話「スティール・ボール・ラン 記者会見」 | 1st STAGE(2026年3月19日配信) |
| 第1ステージを1位で通過したあと21位に降格 | 第1〜3巻(81〜83) | 第1ステージ | 1位通過まで 1st STAGE/降格は未配信 |
| 遺体の右眼を得てスキャンが開花 | 第6〜7巻(86〜87) | 第3ステージ | 未配信 |
| リンゴォ・ロードアゲイン戦 | 第7〜8巻(87〜88) | 第33〜35話「男の世界」 | 未配信 |
| 第6ステージを1位でゴール(ウェカピポ戦) | 第11〜14巻(91〜94) | 第6ステージ | 未配信 |
| ボール・ブレイカーが発現し、大統領に敗れる | 第21巻(101) | 第83〜84話「ボール・ブレイカー」 | 未配信 |
| 最後の言葉がジョニィのACT4につながる | 第22巻(102) | 第85〜87話「ボール・ブレイカー」 | 未配信 |
| 遺体がジョニィの手で祖国へ運ばれる | 第24巻(104) | 第94〜95話「星条旗の世界」 | 未配信 |
アニメで配信されているのは、1st STAGE(2026年3月19日、47分の1話)だけです。
続く2nd & 3rd STAGE(全11話)は、2026年9月25日からNetflixで配信されます。更新は毎週金曜です(アニメ公式サイト)。
スキャンが開花する第3ステージは、名前のとおり2nd & 3rd STAGEが描く範囲です。ジャイロの最期までがアニメで描かれるかどうかは、公式サイトでは示されていません。
ジャイロ・ツェペリの結末と生死
ジャイロは物語の終盤で死亡します。第8ステージで、ファニー・ヴァレンタイン大統領に僅差で敗れます(第7部第21巻)。
倒れる前に、ジャイロはジョニィへ最後のレッスンを残しました。その言葉の意味にジョニィが気づき、タスクACT4が生まれます(第7部第22巻)。
回転がどうACT4になるかは、タスクの解説にまとめています。
レースのあと、ジャイロの遺体を祖国の家族のもとへ送り届けたのはジョニィです(第7部第24巻)。
「ジャイロは何巻で死ぬのか」の答えは、第7部第21巻です。別れの場面まで含めるなら、第22巻まで読むことになります。
ジャイロ・ツェペリと関わる人物
ジャイロと関わりの深い人物を、第7部での関係とあわせて並べました。
- ジョニィ・ジョースター: レースの相棒で、回転を教わる弟子にあたります。プロフィールと結末はジョニィ・ジョースターの記事にまとめています。
- グレゴリオ・ツェペリ: 父。ネアポリス王国の医師で、ジャイロに医学と戦闘術を教えます。
- ファニー・ヴァレンタイン: アメリカ合衆国大統領。第21巻でジャイロを倒した相手で、能力の中身はD4Cとラブトレインの解説にあります。
- リンゴォ・ロードアゲイン: 第4ステージで戦う相手。戦いは第33〜35話「男の世界」で描かれます(第7〜8巻)。
- ウェカピポ: 第6ステージで戦う相手(第11〜14巻)。ジャイロと同じく回転を使います。
- ルーシー・スティール: 第4ステージで「聖なる遺体」を託される相手(第7〜10巻)。


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