モハメド・アヴドゥルは、ジョジョ第3部『スターダストクルセイダース』でエジプトまで旅をする占い師です。スタンドは炎を操るマジシャンズレッドで、TVアニメの声優は三宅健太。
インドで一度倒れて戻ってくるので、「結局いつ死んだの?」と混乱しやすい人物です。命を落とすのは第26巻・アニメ第42話で、その根拠や「YES I AM」の場面まで巻数つきでまとめました。
この記事は第3部の結末まで触れます(ネタバレを含みます)。
モハメド・アヴドゥルのプロフィール(身長・年齢・誕生日)
身長は188cm、体重は90kgです。年齢は第3部の時点で20代後半とされています(函装版『JOJONIUM』の13巻、2014年)。
主なプロフィールを一覧にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | モハメド・アヴドゥル |
| 英語表記 | Muhammad Avdol |
| 登場する部 | 第3部『スターダストクルセイダース』 |
| 年齢 | 20代後半(第3部の時点) |
| 誕生日 | アニメ公式サイトの人物紹介に記載なし |
| 身長・体重 | 188cm・90kg |
| 血液型 | アニメ公式サイトの人物紹介に記載なし |
| 出身 | エジプト |
| 職業 | 占い師(占星術師) |
| スタンド | マジシャンズレッド(魔術師の赤) |
| 好物 | 寿司 |
| 好きな映画 | 『ミッドナイト・ラン』(1988年) |
| 初登場 | 原作第13巻/アニメ第3部第1話 |
注意したいのは、誕生日と血液型の行です。アニメ公式サイトの人物紹介は「エジプト出身の占い師」「一行の参謀役」といった中身で、どちらも書かれていません。
ジョセフとは、第3部の物語が始まる3年前に知り合った友人です。承太郎と出会う4か月前にはカイロでDIOに遭遇し、ジョセフから話を聞いていたおかげで難を逃れました。
「アヴドゥル」と「アブドゥル」はどちらが正しい?
正しい表記は「アヴドゥル」です。名前の由来は、歌手のポーラ・アブドゥルです(『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダース』vol.1)。
由来と同じ「アブドゥル」と書かれているのも、ときどき見かけます。第7部には「ブ」のウルムド・アブドゥルという別人もいるので、「ヴ」が第3部と覚えておくと見分けられます。
アヴドゥルのスタンドは「マジシャンズレッド」
マジシャンズレッド(魔術師の赤)は、鉄をも溶かす炎を自在に操ります。姿は、猛禽類の頭をもつ人型です。
得意技は、炎をアンクの形にして撃ち出すクロスファイヤーハリケーン。アニメ公式サイトも、香港でのポルナレフ戦のあらすじで「誇る必殺技」と紹介しています(第14巻、アニメ第3部第5話)。
作中で最初にはっきり姿を見せたスタンドは、承太郎のスタープラチナではなくマジシャンズレッドでした。そのスタープラチナに、タロットカードの「星」から名前を付けたのもアヴドゥルです。
スタープラチナの名前の由来と能力は、スタープラチナの記事で詳しく扱っています。
アヴドゥルの声優は三宅健太(TVアニメ)
アヴドゥルの声は、ドラマCD・OVA・ゲーム・TVアニメで5人が担当してきました。三宅健太はTVアニメ(2014〜2015年)から演じています(アニメ公式サイトの人物紹介とキャスト一覧)。
発売・放送の順に一覧にしました。
| 作品・媒体 | 担当 |
|---|---|
| ドラマCD(1992〜1993年) | 大塚明夫 |
| OVA(1993〜2002年) | 小林清志 |
| 格闘ゲーム(カプコン、1998年〜) | 江川央生 |
| ゲーム『オールスターバトル』(2013年) | 江原正士 |
| TVアニメ(2014〜2015年) | 三宅健太 |
| ゲーム『オールスターバトル R』(2022年) | 三宅健太 |
『オールスターバトル R』(2022年9月1日発売)では、第6部までの人物の声がTVアニメのキャストにそろえられました。2013年の『オールスターバトル』と声が違うのは、このためです。
三宅健太は、第7部のアニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』にも出演しています。演じるのは、スティーブン・スティール(アニメ公式サイトのキャスト)とウルムド・アブドゥルの2役です。
ほかのキャラクターの声優は、部ごとの声優一覧にまとめています。
アヴドゥルが登場する巻と話数
初登場の第13巻から最期の第26巻まで、原作の巻とアニメ第3部の話数を出来事ごとに対応させました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| ジョセフと留置場の承太郎を訪ねる(初登場) | 第13巻 | 第3部第1話 |
| 香港でポルナレフと戦う | 第14巻 | 第3部第5話 |
| ポルナレフをかばい、ホル・ホースの弾丸に倒れる | 第15巻 | 第3部第10話 |
| 審判(ジャッジメント)戦で生きて戻る | 第19巻 | 第3部第22話 |
| ンドゥールに策を見破られて負傷 | 第20巻 | 第3部第26話 |
| ジョセフとマライアを倒す | 第21〜22巻(決着は第22巻) | 第3部第31話 |
| DIOの館でポルナレフとイギーをかばい死亡 | 第26巻 | 第3部第42話 |
アニメで追っているなら、第10話で倒れ、第22話で戻り、第42話で最期を迎えると押さえておけば迷いません。
巻は第1部からの通し巻数で、第3部は第12〜28巻にあたります。アニメ第3部の各話で何が起きるかは、第3部の話数をまとめた記事で確かめられます。
「YES I AM」は第19巻・アニメ第22話の場面
「YES I AM」が出てくるのは、紅海の小島での審判(ジャッジメント)戦です。原作は第19巻、アニメは第3部第22話「審判(ジャッジメント)その2」(2014年8月30日放送)にあたります。
敵のカメオは、ランプの精を装ってポルナレフに近づきます。叶えた願いで現れたのは、土で作ったアヴドゥルと妹シェリーの人形でした。
人形に襲われるポルナレフの前に、本物のアヴドゥルが現れます。名前を呼ぶポルナレフに返すのが「YES I AM!」です。
前日譚の小説『野良犬イギー』
アヴドゥルとイギーの出会いは、乙一の小説『野良犬イギー』(集英社、2022年5月19日)で描かれます。第3部の前日譚で、語り手はアヴドゥル自身です。
マンハッタン島にひそむ野良犬イギーを、アヴドゥルが捕まえに行く話です(集英社の紹介文)。2025年7月17日には、書き下ろし「ボストンテリアと下水道のワニ」を加えた新装版も出ました。
原作のアヴドゥルは、好きな映画が『ミッドナイト・ラン』という設定です。乙一は『JOJO magazine 2022 SPRING』で、これに合わせて映画を見る場面を入れたと語っています。
イギーが一行に加わる第20巻より前の2人を知りたい人は、この小説を手に取ってみてください。
アヴドゥルは死亡する? 結末と生死(最期は第26巻)
アヴドゥルが倒れる場面は2回あります。第15巻ではまだ生きていて、本当に命を落とすのは第26巻のほうです。
第3部の旅で死亡する仲間は、アヴドゥル・イギー・花京院の3人です。ほかの人物の生死は、死亡キャラと生き残りの一覧で確かめられます。
第15巻で倒れたときは生きていた(復活は第19巻・アニメ第22話)
1回目に倒れるのは、インドのカルカッタでの戦いです(第15巻、アニメ第3部第10話)。アヴドゥルの制止をふりきり、ポルナレフは妹の仇を追って単独行動に出ます。
ホル・ホースの弾丸がポルナレフに当たる寸前、アヴドゥルが彼を突き飛ばします。炎で弾丸を溶かそうとしたところを、水たまりに映ったハングドマンに背中を刺されました。
そのすきに、弾丸が額に当たります。ここが第15巻の最終話で、倒れたあとの場面は第16巻から続きます。
実は弾丸は頭蓋骨をかすめただけで、アヴドゥルは命を取りとめていました。ジョセフが彼を埋葬せず、傷の手当てをしていたことがアニメ第22話で明かされます。
生きていることは、DIOに知られないようポルナレフにも伏せられていました。
アヴドゥルは変装して一行と別に動き、紅海の小島で合流します(第19巻)。アニメ第21話で一行が会う「アヴドゥルの父親」は、潜水艦を手に入れるために変装したアヴドゥル本人です。
戻ってからのアヴドゥルの頭には、弾丸の傷あとが残っています。
最期は第26巻・アニメ第42話(ヴァニラ・アイスの奇襲)
最期の舞台は、DIOの館です。館の入口に残ったのは、アヴドゥル・ポルナレフ・イギーの3人でした。
ジョセフの言った10分が過ぎ、3人は合流を待たずに中へ突入します(アニメ第42話の公式あらすじ)。そこに潜んでいたのが、DIOの側近ヴァニラ・アイスです。
アヴドゥルは、スタンド「クリーム」の奇襲からポルナレフとイギーを突き飛ばしてかばいます。代わりに自分が暗黒空間に飲み込まれ、体は粉みじんに分解されました。
集英社の第26巻の紹介文にも、「最初にアヴドゥルが暗黒に飲み込まれ、消滅してしまった」とあります。
アニメで倒れるのは第42話(2015年5月9日放送)です。次の第43話のあらすじは、「長く険しい旅を共にしてきた仲間との、突然の別れ――」で始まります。
ヴァニラ・アイスが倒れたあと、アヴドゥルとイギーは幻影になってポルナレフの前に現れ、天へ昇っていきます(第26巻)。
OVAでは、Adventure 11「DIOの世界 -亜空の瘴気ヴァニラ・アイス-」(1994年8月9日)で描かれます。DIOの棺桶を開けて攻撃を受けたあと、駆け寄ったポルナレフをかばってクリームに飲み込まれる流れです。
途中の流れは違っても、仲間をかばって暗黒空間に消える点は原作と同じです。
作者が語った「一度退場させた理由」
荒木飛呂彦は、函装版『JOJONIUM』の13巻(集英社、2014年)でアヴドゥルを振り返っています。読者を油断させないために、死んだと見せかけて外した、という内容です。
同じ振り返りでは、一行のサブリーダーで、道案内の役も担う人物として描いたとも述べています。
函装版は第3部を8〜17巻に収めているので、この13巻は通し巻数の第13巻とは別の本です。
第7部のウルムド・アブドゥルは別の人物
ウルムド・アブドゥルは、第7部『スティール・ボール・ラン』のレースに出るエジプトの流浪民です。優勝候補の一角で、年に3度ラクダでサハラ砂漠を横断します。
レースにもラクダで出て、第1ステージが始まってすぐにジャイロを襲撃。裏をかかれてサボテンの群生に突っ込み、そこでリタイアします。
アニメでは、2026年3月19日にNetflixで先行配信された「1st STAGE」に登場しました。
2人の違いを表にまとめました。
| 項目 | モハメド・アヴドゥル | ウルムド・アブドゥル |
|---|---|---|
| 表記 | ヴ | ブ |
| 登場する部 | 第3部 | 第7部 |
| 立場 | 占い師・スタンド使い | レースの参加者(ラクダで出走) |
| 結末 | 第26巻で死亡 | 第1ステージ開始直後にリタイア |
| アニメの声 | 三宅健太 | 三宅健太 |
エジプトという出身も声も重なるので、混同しやすいところです。2人のつながりは、原作では明かされていません。
第7部には、過去の作品を思わせる人物がたびたび登場します。作者はこれを「かつての登場人物の先祖であるか、あるいはパラレルワールドの存在と考えて欲しい」としています。
第7部と第1〜6部の関係を詳しく知りたいなら、ジョジョ7部の時系列の記事が早道です。
アヴドゥルと関係する人物
関わりの深い仲間4人と、アヴドゥルを倒した敵2人です。
- ジョセフ・ジョースター: 3年前からの友人。マライアとは2人で戦い、第22巻で倒します。
- 空条承太郎: 留置場で最初に炎を向けた相手。スタープラチナの名付け親もアヴドゥルです。
- ジャン=ピエール・ポルナレフ: 第14巻の対戦相手で、第15巻と第26巻の2度かばった仲間。
- イギー: 第26巻でともにかばった仲間。出会いは小説『野良犬イギー』に描かれています。
- ホル・ホースとヴァニラ・アイス: 第15巻でアヴドゥルを撃った相手と、第26巻で暗黒空間に飲み込んだ相手。
参考
- 『ジョジョの奇妙な冒険』第13〜26巻(集英社、1989〜1992年)
- TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』公式サイト STORY 第42話
- 「ジョジョの奇妙な冒険」公式ポータル CHARACTER モハメド・アヴドゥル
- Wikipedia「スターダストクルセイダース」
- Wikipedia「スティール・ボール・ラン」

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