ジョジョ5部の暗殺チームとは|冷遇と仲間の処刑でボスに背いた9人

暗殺チームは、ジョジョ第5部『黄金の風』のギャング組織パッショーネで、暗殺を専門にする9人のチームです。報酬と地位での冷遇に、ボスの正体を探った仲間2人の処刑が重なり、ボスの娘トリッシュの存在を知って組織を裏切ります。

ややこしいのは、第5部には「ボスを裏切ったチーム」が2つあること。この記事では、メンバーとスタンド、裏切りの理由、戦った順を、原作の巻とアニメの話数つきで整理しました。

メンバー全員の結末と、ドッピオとボスの関係(第58〜59巻)にも触れるので、ネタバレに気をつけてください。

暗殺チームのメンバー9人とスタンド・声優

メンバーは、リーダーのリゾット・ネエロを含む9人です。そのうち7人がスタンドを1体ずつ持ち、トリッシュを狙う刺客として次々に現れます。

残るソルベとジェラートは、物語が始まる前にボスに処刑されています。「9人なのに、戦う相手は7人」と混乱しやすいのは、このためです。

9人のスタンドと、TVアニメの声優は次のとおりです。

メンバースタンドTVアニメの声優
リゾット・ネエロ(リーダー)メタリカ藤真秀
ホルマジオリトル・フィート福島潤
イルーゾォマン・イン・ザ・ミラー成田剣
プロシュートザ・グレイトフル・デッド鈴木達央
ペッシビーチ・ボーイ木村昴
メローネベイビィ・フェイス間島淳司
ギアッチョホワイト・アルバム岡本信彦
ソルベ原作に描写なし佐々木義人
ジェラート原作に描写なし公式ポータルに記載なし

7人の声優は、公式ポータルの人物紹介の表記です。ソルベとジェラートは、2026年10月30日時点で人物紹介に載っていません。

アニメ公式サイトは「暗殺者チーム」と呼び、第10話の題にも「暗殺者(ヒットマン)チーム」を使っています。集英社の書籍紹介や『JOJO magazine』の告知では「暗殺チーム」です。呼び方が違うだけで、どちらも同じ9人を指します。

リゾットやジェラートのように、第5部の人物名にはイタリア語の料理や食材から取ったものが多くあります。

荒木飛呂彦が描き下ろした『JOJO magazine 2024 WINTER』の表紙には、9人がそろって登場しました。発売は2024年12月18日です。

戦う場面のないソルベとジェラートも含めて9人で1つのチーム、と覚えておくと「7人か9人か」で迷いません。

パッショーネの中での暗殺チームの立場

暗殺チームは、ボスの下にいくつもある「チーム」の1つです。ボスを守る親衛隊とは、別の組になります。

パッショーネはイタリア語で「情熱」という意味で、創立者はボスのディアボロ。組織はボスを筆頭に、参謀、ボス親衛隊、複数の幹部とチームで成り立っています。

立場ごとの顔ぶれと、暗殺チームとの関係を表にしました。

立場作中の人物暗殺チームとの関係
ボスディアボロ裏切りの標的
参謀(建前上のボスの右腕)実際は、自分を右腕と信じるドッピオ(ボスの第二人格)が動くドッピオがリゾットと戦う(第58〜59巻)
ボス親衛隊スクアーロ、ティッツァーノ、カルネ、チョコラータ、セッコ暗殺チームとは別の組
幹部ポルポ、ペリーコロ、ブチャラティ(第50巻から)ペリーコロがトリッシュの護衛を命じる
チームブチャラティチーム、暗殺チーム同じ組織の中で敵どうしになる

ボスの正体は、幹部や親衛隊にさえ明かされていません。正体を探ろうとした者には、死の制裁が待っています。

ソルベとジェラートが殺されたのも、この掟に触れたからです。親衛隊のスタンドまで立場ごとに分けた一覧は、ジョジョ5部のスタンド一覧にあります。

暗殺チームがボスを裏切った理由

裏切りは、冷遇への不満、仲間2人の処刑、トリッシュの登場の3つが重なって起きました。ボスが命令を出すまでを含めると、次の4段階で進みます。

1. 危険な仕事のわりに報酬も地位も低かった

暗殺という仕事の性質上、チームはボスの「信頼」を得られませんでした。命がけの仕事なのに、報酬や地位では冷遇されていたのです。

公式ポータルのリゾットの紹介にも、「組織内でのチームの地位に不満を持っており」とあります。そこでチームは、ボスを暗殺して組織の麻薬ルートを乗っ取ろうともくろみます。

アニメでは、待遇の中身がさらに細かく描かれました。足された説明は次の4つです。

  • ボスから直接報酬が支払われている
  • 賭場などの経営が認められず、暗殺の報酬しかもらえない
  • 報酬額を聞くギアッチョに、メローネが「2,000万リラ」と答える
  • ギアッチョが「もっといい目を見て当然」と不満をあらわにする

金額や賭場の話はアニメで足された説明なので、原作の設定とは分けて読んでください。

2. ソルベとジェラートがボスの正体を探り、処刑された

ソルベとジェラートは、2人でボスの正体を探ろうとして捕まりました。ソルベは生きたまま輪切りにされ、ホルマリン漬けで36枚の額縁に収められます。

それを見せられたジェラートは、さるぐつわを飲み込んで窒息死しました。

この出来事は、ホルマジオがナランチャと戦う途中の回想として、原作第51巻の第475話で語られます。アニメでは第10話「暗殺者(ヒットマン)チーム」の回想です。

アニメでは、ソルベを手にかけた人物が、シルエットで隠れた2人組の1人として描かれています。

3. 処刑のあとは手が出せず、トリッシュの存在で動き出す

2人の死は、ボスに逆らえばどうなるかを、残ったメンバーに思い知らせました。それからのチームは、首輪をつけられたも同然の状態に置かれます。

その状況を変えたのが、ボスの娘トリッシュの存在です。公式ポータルのリゾットの紹介には「ボスの娘・トリッシュの情報を得て、ボスへの造反を決意した」とあります。

狙いは、トリッシュをさらってボスの正体を暴き、ボスを倒すことでした。正体の分からない相手に近づくための手がかりが、娘だったわけです。

4. ボスはブチャラティに娘の護衛を、組織に「裏切者を狩れ」を命じる

ボスも黙ってはいません。第50巻の第469話「ブチャラティ幹部:ボスからの第一指令」で、幹部に昇進したブチャラティに最初の任務が下ります。

アニメ第9話の公式あらすじは、その中身を「ボスの娘トリッシュ・ウナを組織の裏切り者たちから護衛すること」と書いています。

ボスはブチャラティに「娘を守れ」と命じる一方、組織には「裏切者を狩れ」と命令しました。ここで言う「裏切り者」が、暗殺チームです。

暗殺チームと戦った順番(原作の巻・アニメの話数)

刺客は1人か2人ずつ現れ、全部で6回の戦いになります。最初の5回の相手はブチャラティチームで、最後のリゾットだけはボスの第二人格ドッピオと戦います。

巻数は第1〜5部の通し巻数(第5部は第47〜63巻)です。アニメの話数は、TVアニメ『黄金の風』(全39話)で数えています。

まずは、誰が誰と戦ったかの順番から。

順とメンバー戦った相手原作の巻
1. ホルマジオナランチャ第50〜51巻
2. イルーゾォジョルノ、フーゴ、アバッキオ(ポンペイ)第51〜52巻
3. プロシュートとペッシブチャラティたち(フィレンツェ行きの特急)第52〜53巻
4. メローネジョルノ(ブチャラティとトリッシュも狙われる)第54巻
5. ギアッチョミスタとジョルノ(ヴェネツィア)第54〜55巻
6. リゾット・ネエロドッピオ(サルディニア島)第58〜59巻

原作で読み返すなら、第50巻から第55巻までを続けて読み、少し飛んで第58〜59巻へ進む流れです。

原作の話数とアニメの話数の対応は次のとおりです。

メンバー原作の話アニメの話
ホルマジオ第469〜477話第9〜11話
イルーゾォ第478〜485話第12〜13話
プロシュートとペッシ第486〜499話第14〜16話
メローネ第500〜507話第17〜18話
ギアッチョ第507〜515話第18〜19話
リゾット・ネエロ第542〜548話第26〜28話

第507話(アニメ第18話)には、メローネの最期とギアッチョの本格的な登場が両方入っています。表でメローネとギアッチョの範囲が重なるのは、そのためです。

暗殺チームの生き残りは? 全員の結末と巻

9人全員が死亡し、生き残ったメンバーはいません。7人は戦いの中で、ソルベとジェラートは物語が始まる前に命を落としています。

それぞれの最期と、その場面が入っている巻・話は次の表のとおりです。

メンバー結末原作の巻・話(アニメ)
ホルマジオキレたナランチャの攻撃で返り討ちにあい死亡第51巻 第477話(第11話)
イルーゾォ現実の世界で待つパープル・ヘイズに捕まり死亡第52巻 第485話(第13話)
プロシュート列車から落ち、瀕死でも能力を解かずに死亡第53巻 第499話(第16話)
ペッシスティッキィ・フィンガーズのラッシュで死亡第53巻 第499話(第16話)
メローネジョルノが放った毒蛇に噛まれて死亡第54巻 第507話(第18話)
ギアッチョミスタの捨て身の攻撃とジョルノのラッシュで絶命第55巻 第515話(第19話)
リゾット・ネエロエアロスミスの銃撃で致命傷を負い、キング・クリムゾンに敵わず死亡第59巻 第548話(第28話)
ソルベ物語の前にボスに処刑される回想は第51巻 第475話(第10話)
ジェラートソルベの処刑を見せられ、窒息死回想は第51巻 第475話(第10話)

ブチャラティチームがボスに背いたとき(第55〜56巻)、暗殺チームで生き残っているのはリゾットだけです。

よくある疑問

「裏切り者はどっち?」「リゾットはいつ出てくる?」のように、読み進めると出てくる疑問に巻数つきで答えます。

暗殺チームとブチャラティチーム、「裏切り者」はどっち?

どちらもボスを裏切っていて、違うのは時期と理由です。暗殺チームは物語が始まる前から背いており、ボスが「裏切者を狩れ」と命じた相手もこちらです。

ブチャラティチームは、ボスの本当の狙いがトリッシュを自分の手で始末することだと知って背きます。第55巻の第516話「ボスよりの最終指令」から第56巻にかけての出来事です。

2つのチームの違いを表にすると、次のとおりです。

チームボスに背いた時期理由
暗殺チーム物語の前(回想は第51巻・アニメ第10話)冷遇と仲間の処刑。トリッシュを使えばボスに迫れる
ブチャラティチーム第55〜56巻(アニメ第20〜21話)ボスがトリッシュを始末するつもりだと知った

第5部の前半は、裏切った暗殺チームに追われる旅です。第56巻からは、ブチャラティたち自身が裏切り者として組織に追われる側に回ります。

リゾットは原作の何巻から出てくる?

原作でリゾットが本格的に出てくるのは、第58巻の第542話「ぼくの名はドッピオ その①」からです。その前には、第51巻の第475話の回想にシルエットで描かれています。

原作のリゾットは、仲間が全員死んだあとに現れる最後の一人です。盗難飛行機の墜落の情報から、ブチャラティたちの行き先をサルディニア島と見抜きます。そこで出会うのが、ドッピオです。

アニメでは登場が前倒しされていて、最初に姿を見せるのは第9話です。チームのリーダーとしての場面も、原作より増えています。

アニメで先に顔を覚えた人も、原作で本格的に会えるのは第58巻からです。アニメだけにある暗殺チームの場面は、ジョジョのアニメと原作の違いにまとめています。

ソルベとジェラートのスタンドは?

原作には、2人のスタンドの描写も、能力についての言及もありません。

『JOJO A-GO!GO! STANDS』の120ページは、「スタンド使いだと断定はできない」と書いています。そのうえで示すのが、ほかの状況から見て2人もおそらくスタンド使いだろう、という分析です。

2人を描いた話は、小説にあります。2025年7月17日に出た『ジョジョの奇妙な冒険 紅い遺言』の一編、「ジェラートが溶けてしまう前に」です。

集英社の紹介文では、ソルベとジェラートの「単行本だけの書き下ろしエピソード」とされています。『紅い遺言』のほかの収録作は、ジョジョの小説の一覧で確かめられます。

後半に追ってくる親衛隊は暗殺チームとは別?

別の組です。組織の立場の表のとおり、ボス親衛隊はボスを守る組で、暗殺チームのような「チーム」とは立場が違います。

ブチャラティたちがボスを裏切ったあと、追っ手になるのは親衛隊です。最初はスクアーロとティッツァーノで、第56巻の第525話からヴェネツィア市内で襲ってきます。

暗殺チームのリゾットのほうは、ブチャラティたちではなくドッピオと戦います。親衛隊の相手はブチャラティたち、リゾットの相手はボス、と分けて覚えると混ざりません。

フーゴは暗殺チームと戦う前に抜けたの?

実は、フーゴは暗殺チームと戦っています。相手はイルーゾォで、場所はポンペイです(第51〜52巻、アニメ第12〜13話)。

フーゴがチームを抜けるのは、第56巻の第523話(アニメ第21話)です。ボスを裏切ったブチャラティには、ついて行きませんでした。

物語の「今」の場面に出てくるのはここまでで、それより後は回想やエピローグに限られます。

抜けた時点で、暗殺チームの生き残りはリゾットだけでした。なぜ離脱したのかは、フーゴが第56巻で離脱した理由で詳しく書いています。

暗殺チームはボスの正体にたどり着いた?

リゾットは、ボスの正体に気づくところまでたどり着きました。サルディニア島でドッピオと戦ううちに、その様子が少しずつ変わっていくのを見抜いたのです。

アニメ第27話の公式あらすじには、そこでリゾットが「ドッピオの正体を悟る」と書かれています。

リゾットはディアボロの策にはまり、ナランチャのエアロスミスの銃撃を受けて致命傷を負います。最後はキング・クリムゾンに敵わず、第59巻の第548話(アニメ第28話)で死亡しました。

ドッピオはボスのディアボロの第二人格なので、リゾットはボス本人と戦っていたことになります。二重人格の詳しい中身は、ディアボロとドッピオの関係で扱っています。

根拠となる描写と資料

この記事の根拠は、原作の回想、アニメ公式サイトのあらすじ、公式ポータルの人物紹介の3つが中心です。

描写・資料出典それが示すこと
「組織内でのチームの地位に不満」「トリッシュの情報を得て、ボスへの造反を決意」公式ポータル TVアニメ『黄金の風』リゾット・ネエロ造反の理由(公式の言い方)
ソルベとジェラートの処刑の回想原作第51巻 第475話、アニメ第10話裏切りのきっかけ
トリッシュを組織の裏切り者たちから護衛せよという命令原作第50巻 第469話、アニメ第9話のあらすじボスから見た暗殺チーム
刺客7人との戦い原作第50〜55巻・第58〜59巻、アニメ第9〜19話・第26〜28話戦った順と結末
リゾットがドッピオの正体を悟る原作第58〜59巻、アニメ第27話のあらすじボスの正体に気づいたメンバー
ソルベとジェラートはスタンド使いと断定できない『JOJO A-GO!GO! STANDS』120ページ原作では2人のスタンドが不明
ソルベとジェラートの書き下ろしエピソード小説『紅い遺言』(2025年)2人の話は小説で読める
9人の描き下ろし表紙『JOJO magazine 2024 WINTER』(2024年)9人で1つのチーム

巻・話や話数が書いてある行は、原作のその巻かアニメのその回で、同じ場面を確かめられます。

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参考

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