トリッシュ・ウナの声優は千本木彩花|父親とスパイス・ガール

トリッシュ・ウナは、第5部『黄金の風』でブチャラティのチームが護衛する15歳の少女です。父親はギャング組織パッショーネのボス・ディアボロ。スタンドはどんな物でも柔らかくするスパイス・ガールで、TVアニメの声優は千本木彩花です。

「父親が誰で、いつ分かるのか」は、原作でもアニメでも少しずつしか明かされないので追いかけにくいところ。この記事では、2つある誕生日の理由から、最後まで生き残ったその後まで、巻と話数つきでまとめました。

ここから先は、第5部の結末と、小説で描かれたその後に触れます(ネタバレを含みます)。

トリッシュ・ウナのプロフィール(身長・年齢・誕生日)

トリッシュは15歳で、身長は163cm、血液型はA型です。公式ポータルの紹介では「ボスの実の娘」とされ、ボスの命令でブチャラティたちに護衛されることになりました。

名前の由来や初登場の巻まで、基本の情報はこの表でひと通り確かめられます。

項目内容
名前トリッシュ・ウナ(Trish Una)
登場する部第5部『黄金の風』(原作は通し第47〜63巻)
年齢15歳(2001年の作中)
誕生日1986年4月19日/1985年6月8日
身長163cm
体重記載なし
血液型A型
育ちイタリアで母と2人暮らし
立場パッショーネのボスの娘/ブチャラティのチームの護衛対象
スタンドスパイス・ガール
初登場原作は第50巻/アニメ第5部第9話
名前の由来スーパーモデルのトリッシュ・ゴフ

体重は、公式ポータルのキャラクター紹介にも書かれていない項目です。

名前の由来は、作者の荒木飛呂彦が自分で明かしています。『週刊少年ジャンプ』1998年9号の5部Q&Aで、トリッシュ・ゴフがモデルかと聞かれ、「その通り」と答えました。

ちなみに本誌と単行本の一部には、「トリッシュ・ウノ」と誤って書かれたページもありました。「ウノ」の表記を見かけても、指しているのは同じトリッシュです。

ほかの項目と違って、誕生日だけは日付が2つあります。

誕生日が2つあるのはなぜ?

作中の記載と、プロフィール上の記載で日付が違うからです。第58巻「スパイス・ガール その②」の作中では1986年4月19日、プロフィール上は1985年6月8日です。

ボスとドナテラが出会った時期も含め、本編の説明は断片的にしか出てきません。数字だけを突き合わせると、つじつまの合わないところがあります。

4月19日は第58巻の作中、6月8日はプロフィールと、出どころで覚えておくと迷いません。

トリッシュの父親は誰?ディアボロと母ドナテラ

父親はパッショーネのボス・ディアボロ、母親はドナテラ・ウナです。ドナテラは、トリッシュがブチャラティたちと会う2か月前に病気で亡くなっています。

若いころのディアボロは、観光でサルディニア島に来ていたドナテラと出会いました。そのとき名乗っていた偽名が「ソリッド・ナーゾ」です。

ディアボロ自身、娘がいることを長く知りませんでした。2001年、死期を悟ったドナテラが組織に父親探しを頼み、そこからボスにも存在が知られます。

ボスが護衛を命じた狙いは、娘を守ることではありません。血のつながりから正体をたどられるのを恐れ、自分の手で確実に始末するためでした(第56巻)。

ここで混乱しやすいのが、原作とアニメで明かされる順番の違いです。原作ではボスの名前(第59巻)が先で、生い立ち(第61巻)があとに来ます。

アニメは逆で、ボスの生い立ちを第26話で先に描き、名前が分かるのは第29話です。原作の巻の順に並べると、次のようになります。

分かること原作の巻アニメの話
ボスの娘として護衛が命じられる第50巻第9話
ボスの狙いが娘の始末だと分かる第55〜56巻第20〜21話
「母は『サルディニア島』で父と出会った」と話す第56巻第22話
ボスの名が「ディアボロ」と明かされる第59巻第29話
ボスの生い立ちが描かれる第61巻第26話

原作なら第61巻、アニメなら第29話まで進めば、父親の名前と生い立ちがそろいます。ディアボロのスタンドや二重人格は、ディアボロの記事で詳しく追えます。

トリッシュのスタンド「スパイス・ガール」の能力

スパイス・ガールは、どんな物でも柔らかくできる女性型のスタンドです。ゴムのような弾力から形を留めないほどまで、柔らかさを自在に変えられます。

柔らかくなった物は、スパイス・ガール以外には切ることも壊すこともできません。スタンド自身の言葉を借りれば、「柔らかいという事はダイヤモンドよりも壊れない」(第58巻)。

壁を柔らかくして攻撃を受け止めたり、弾丸をゴム状にしてダメージを避けたりと、身を守る使い方も見せています。

自我のあるスタンドで、トリッシュとは対等の友人のような関係です。ふだんは敬語で話しますが、戦いになると口が悪くなります。

体には、ボスのキング・クリムゾンと似た模様があります。デザインに取り入れたのは猫と四則演算です(『JOJOVELLER完全限定版』2013年の作者コメント)。

パラメータや北米版での名前は、表にまとめました。

項目内容
本体トリッシュ・ウナ
登場する部第5部『黄金の風』
能力どんな物でも柔らかくする
タイプ自我のある女性型
パラメータ破壊力A/スピードA/射程距離C/持続力B/精密動作性D/成長性C
ラッシュの掛け声WAANNABEEEEE(ワァァナビィィィー)
目覚める巻と話第58巻/アニメ第25話
北米版の名前Spicy Lady

英語の資料を探すときは、北米版の名前「Spicy Lady」も手がかりになります。

スタンド名と近い名前のグループに、イギリスのスパイス・ガールズ(Spice Girls)があります。結成は1994年で、1996年のデビュー曲は「ワナビー」です。

第5部のほかのスタンド名と同じ名前の曲やバンドは、ジョジョのスタンド元ネタ一覧の表で確かめられます。

スパイス・ガールが目覚めるのは第58巻(アニメ第25話)

スパイス・ガールがはっきり姿を現すのは、サルディニア島へ向かう飛行機の中です。ノトーリアス・B・I・Gとの戦いは第57〜58巻、アニメでは第24〜25話にまたがります。

トリッシュには生まれつきスタンドの才能があり、スパイス・ガールもずっとそばにいました。それでも目覚めなかったのは、トリッシュが精神的に未熟だったからです。

機内でジョルノは両腕を失い、ブローチに生命を与えて左手を創ります。その左手を守ると決めたトリッシュの前に、スパイス・ガールが現れました(アニメ第25話)。

ノトーリアス・B・I・Gは最後、目覚めたトリッシュの機転で、飛行機の墜落に巻き込まれます。第50巻から守られる側だったトリッシュが、自分のスタンドで戦うのはここが初めてです。

トリッシュ・ウナの声優(アニメ・ゲーム)

TVアニメ『黄金の風』でトリッシュを演じたのは、千本木彩花です。ゲームまで含めると、これまでに3人の声優が担当しています。

作品ごとの担当を、発売・放送の時期といっしょに整理しました(2026年10月18日時点)。

作品発売・放送声優
TVアニメ『黄金の風』2018〜2019年千本木彩花
PS2『黄金の旋風』2002年7月25日夏樹リオ
『アイズオブヘブン』2015年12月17日東山奈央
『オールスターバトル R』2022年9月1日千本木彩花

TVアニメと『オールスターバトル R』は同じ千本木彩花なので、ゲームでもアニメと同じ声で遊べます。

2013年の『オールスターバトル』にトリッシュは出ていません。『R』で追加された参戦キャラクターです。

トリッシュが登場する巻と話

トリッシュが出てくるのは、原作では第50巻から第5部の最終巻の第63巻まで、アニメでは第9話からです。主な場面を、巻と話数で表にしました。

出来事原作の巻アニメの話
初登場・護衛の命令第50巻第9話
列車で暗殺チームに追われる第52〜53巻第14〜16話
ベイビィ・フェイスに捕らえられる第54巻第17話
大鐘楼のエレベーターから消える第55巻第20話
ルーツを知るため旅に加わる第56巻第22話
スパイス・ガールが目覚める第58巻第25話
ミスタと魂が入れ替わる第62巻第34〜35話
魂が元に戻る第63巻第37話
亀の中のポルナレフに会う第63巻—

表の「—」は、アニメ公式サイトのあらすじに場面が書かれていない行です。

ボスの狙いが分かるのは第55〜56巻、スタンドの目覚めは第58巻、結末は第62〜63巻です。読み返すなら、そこから開いてみてください。

トリッシュの結末と生死

トリッシュは、第5部の最後まで死にません。ブチャラティのチームで生き残るのは、ジョルノ・ミスタ・トリッシュ・フーゴの4人です。

最終決戦ではミスタと魂が入れ替わる

コロッセオでの最終決戦で、トリッシュの魂はミスタの体に入ります(第62巻、アニメ第34〜35話)。ミスタの魂は、逆にトリッシュの体へ移りました。

原因は、ポルナレフのシルバー・チャリオッツが「矢」に貫かれて生まれたチャリオッツ・レクイエムです。辺りにいる者の精神を、それぞれ入れ替えてしまいました。

ディアボロの魂も、トリッシュの魂のそばに隠れてミスタの体に取り憑いていました。ディアボロは一度「矢」を奪いますが、ブチャラティがレクイエムを壊し、魂は元に戻ります(第63巻、アニメ第37話)。

ミスタの側から見た入れ替わりは、グイード・ミスタの記事にあります。

父のディアボロは、ジョルノのゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに敗れます(第63巻、アニメ第38話)。そこで与えられたのが、「死」という真実にさえたどり着けない「終わりのない終わり」です。

トリッシュは、そんな父の生存をその後も感じ取っていました。

戦いのあと、トリッシュはミスタ・ジョルノのそばで、亀の中で魂が生き残っていたポルナレフと会います(第63巻)。

その後は歌手に(小説『恥知らずのパープルヘイズ』)

本編のあとのトリッシュを描くのは、上遠野浩平の小説です。題は『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』(集英社、2011年9月16日)。

荒木飛呂彦が描いた続きではなく、別の作家が書いた第5部の後日談です。

小説の本編では、名前だけの登場です。表向きは組織と無関係で抗争に巻き込まれた被害者とされ、カタギの歌手としてCDデビューしています。

新書版(2014年3月19日)以降には、書き下ろしの短編『トリッシュ、花を手向ける』が入っています。仕事でブチャラティの故郷を訪れたトリッシュが墓参りをし、墓前でブチャラティの母親と出会う話です。

その後のトリッシュを読みたいなら、手に取るのは短編の入った新書版か文庫版(2017年6月22日)です。最初のハードカバー版には、この短編は入っていません。

小説の主人公はパンナコッタ・フーゴです。フーゴが第56巻でチームを離れた理由と小説でのその後は、フーゴの記事にまとめています。

トリッシュ・ウナに関連する人物

トリッシュのまわりにいるのは、正体を隠した父と、護衛を引き受けたブチャラティのチームです。それぞれとの関わりを、巻と話数つきで短くまとめました。

ディアボロ(父)

トリッシュの父で、パッショーネのボスです。ローマでは、ドッピオの姿のボスがトリッシュのふりをして、ブチャラティに近づきました(第61巻、アニメ第33話)。

ブローノ・ブチャラティ

護衛チームのリーダーです。ボスの狙いが娘の始末だと悟り、トリッシュを救うためにボスを裏切りました(第56巻、アニメ第21話)。

ブチャラティの生い立ちや最期の巻は、ブローノ・ブチャラティの記事で追えます。

チームの仲間(ナランチャ・ミスタ・ジョルノ)

ナランチャは、実の親に裏切られたトリッシュに自分の境遇を重ねて、ブチャラティについて行きます(第56巻)。ミスタは、最終決戦でトリッシュと魂が入れ替わった相手です(第62巻)。

ジョルノが機内で創った左手を、トリッシュは守ると決めます。この決心が、スパイス・ガールの目覚めにつながりました(第58巻)。

参考

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