エンリコ・プッチ(プッチ神父)は、第6部『ストーンオーシャン』で空条徐倫たちの前に立ちはだかる神父です。TVアニメの声優は関智一。
スタンドは3つあり、ホワイトスネイクからC-MOON、メイド・イン・ヘブンへと物語の中で2回進化します。
「結局プッチは何がしたかったのか」は、目的と結末のつながりが見えにくいところ。プロフィール、スタンド、声優、出てくる巻と話数、そして最後までを、根拠の巻数つきでまとめました。
この記事は第6部の結末と生死(ネタバレ)に触れるので、まだ読んでいない人は気をつけてください。
エンリコ・プッチのプロフィール(誕生日・年齢・身長)
肩書きは、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所の教誨師です。作中では「G.D.st刑務所」と略されます。
アニメ公式サイトの人物紹介では、DIOの意志を継ぎ、ジョースター家の最大の敵として立ちはだかる人物と書かれています。分かっている項目を先に表にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | エンリコ・プッチ(通称・プッチ神父) |
| 登場する部 | 第6部『ストーンオーシャン』 |
| 年齢 | 作中の2011年で39歳 |
| 生年・誕生日 | 1972年生まれ(月日は原作・公式資料に記載なし) |
| 身長・体重 | 原作・公式資料に記載なし |
| 血液型 | 原作・公式資料に記載なし |
| 立場・職業 | G.D.st刑務所の教誨師(神父) |
| 家族 | 妹・ペルラ(故人)、双子の弟・ドメニコ |
| スタンド | ホワイトスネイク → C-MOON → メイド・イン・ヘブン |
| 初登場 | 原作 第6部第4巻「フー・ファイターズ その③」 |
数字がはっきり入るのは年齢と生年の行だけで、身長・体重・血液型は「記載なし」です。
誕生日・身長の数字はどこまで分かるか
はっきりしているのは、生まれた年です。アニメ第31話「ヘビー・ウェザー その②」の公式あらすじに、1972年生まれと書かれています。
作中の2011年で39歳という年齢も、この生年と合う数字です。
誕生日の月日を6月5日、身長を195cmとするページもあります。ただし、原作の人物紹介欄にもアニメ公式サイトのキャラクター紹介にも、この2つの数字はありません。
数字がページごとに違うので、迷いやすいところ。確かなのは「1972年生まれ・39歳」までで、月日と身長は原作の外にある数字です。
空条承太郎との年齢差は2歳
承太郎は1970年生まれで(『JoJo6251 荒木飛呂彦の世界』116ページ)、プッチは1972年生まれ。生まれた年だけを引き算すると2歳差です。
ただし承太郎の誕生日の月日は、原作にも公式資料にも記載がありません。言えるのは「約2歳差」までです。
承太郎の生年をめぐる事情は、空条承太郎の声優・誕生日・結末にまとめました。
プッチ神父のスタンドは3つ(ホワイトスネイク・C-MOON・メイド・イン・ヘブン)
3つは持ち替えではなく、1つのスタンドが2回進化した形です。何ができて、どこで姿が変わるのかを表にまとめました。
| スタンド(原作の巻) | できること | 変わるきっかけ |
|---|---|---|
| ホワイトスネイク(第6部第3〜16巻) | 記憶とスタンド能力をDISCにして抜き取る | 最初から持っている |
| C-MOON(第6部第16巻) | 周囲3kmの物体の重力を、プッチを上にして逆転させる | 「緑色の赤ん坊」との融合とケープ・カナベラル到達 |
| メイド・イン・ヘブン(第6部第17巻) | 時間の流れを加速させ、宇宙を一巡させる | 重力を最も軽減できる位置への到達 |
進化の境目は、第16巻と第17巻に集まっています。第16巻までプッチが戦いに使うのは、ほとんどホワイトスネイクだけです。
ホワイトスネイクは射程が半径20mの遠隔操作型で、人の頭からDISCを取り出します。スタンドDISCと記憶DISCを両方とも抜かれた人は、死んでしまいます。
ただし第6部第3巻で2枚とも抜かれた承太郎は、死なずに仮死状態にとどまりました。2枚抜かれた人が必ずその場で死ぬわけではない、というのが混乱しやすいところです。
DISCの作り方や弱点は、ホワイトスネイクの能力で詳しく扱っています。
C-MOONに進化する前に、プッチはDIOの骨から生まれた「緑色の赤ん坊」と融合します(第6部第11巻)。このとき星型の痣が現れ、ジョースター家の血を引く人間の「存在」を感じ取れるようになりました。
C-MOONは重力を逆転させ、殴った物体の内と外を裏返します(第6部第16巻)。スタンド像そのものにパワーはなく、重力でダメージを与えるためガードが通じません。
メイド・イン・ヘブンは、時間の流れそのものを加速させます(第6部第17巻)。プッチ以外の生物はこの加速についていけません。ほかの人の目には、プッチや物体が高速で移動しているように映ります。
プッチ神父の目的|「天国へ行く方法」と14の言葉
目的は、DIOが残した「天国へ行く方法」を実行することです。全生物に自分の運命を知らせ、覚悟させた世界を「天国」と呼んでいます(第6部第17巻)。
根っこにあるのは、「幸福とは覚悟である」という価値観です。
理論の中身をプッチが知ったのは、承太郎から奪った記憶DISCを読んだからです。方法を記したDIOのノートは、1989年にDIOが倒されたあとに焼かれていました。
「14の言葉」は、「らせん階段」から「秘密の皇帝」まで14語の並びです。DIOが天国に必要だとした言葉で、プッチはこれを順番に唱えます。
14語すべてを含む条件の一覧は、天国へ行く方法の6つの条件で整理しています。
もう一つの狙いが、ジョースター家との因縁を断つことです。新しい世界に持ち越させないために、プッチは徐倫たちを倒します(第6部第17巻)。
プッチ神父が素数を数える理由
取り乱したときに素数を数えるのは、素数が「1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字」だからです。数えることで自分を落ち着かせます。
ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR』の公式キャラクターページも、紹介文にこの言葉を引いています。続く一節は「わたしに勇気を与えてくれる」です。
エンリコ・プッチの声優(TVアニメ・ゲーム)
TVアニメの声優は関智一です。担当が公表されたのは2021年11月28日で、同じ日にオープニング映像も公開されました。
ゲームも含めた作品ごとの担当をまとめました。
| 作品 | 担当声優 |
|---|---|
| TVアニメ『ストーンオーシャン』 | 関智一 |
| ゲーム『オールスターバトル』(2013年) | 速水奨 |
| ゲーム『アイズオブヘブン』(2015年) | 中田譲治 |
| ゲーム『オールスターバトルR』(2022年) | 関智一 |
同じ人物なのに、作品によって3人が担当しています。アニメ化より前のゲームは速水奨と中田譲治、アニメのあとの『オールスターバトルR』は関智一です。
「イメージと声が違う」と感じたときは、どの作品のプッチかを確かめてみてください。
プッチ神父が登場する巻とアニメの話数
姿を見せるより前から、プッチはホワイトスネイクとして物語を動かしています。主な出来事を、原作の巻とアニメの話数で整理しました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメの話 |
|---|---|---|
| 承太郎から2枚のDISCを奪う | 第6部第3巻 | 第5話「プリズナー・オブ・ラヴ」 |
| プッチ神父として姿を見せる | 第6部第4巻 | 第8話「フー・ファイターズ」 |
| フー・ファイターズに正体を突き止められる | 第6部第10巻 | 第21話「AWAKEN -目醒め-」 |
| 「緑色の赤ん坊」と融合する | 第6部第11巻 | 第22話 |
| C-MOONが発現する | 第6部第16巻 | 第34話「C-MOON その①」 |
| メイド・イン・ヘブンが発現する | 第6部第17巻 | 第36話「メイド・イン・ヘブン その①」 |
| エンポリオに倒される | 第6部第17巻 | 第38話「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」 |
折り返しはアニメ第23話です。融合したプッチが刑務所を去り、ここから徐倫たちが追う側に変わります。
プッチが動き出すところから読みたいなら、原作は第6部第3巻からです。
プッチ神父の過去|DIOとの出会いと双子の弟
過去が描かれるのは、アニメ第31話「ヘビー・ウェザー その②」です。1972年に生まれたプッチには双子の弟がいましたが、その弟は死んだ赤ん坊とすり替えられました。
すり替えたのはブルーマリン夫人で、弟はウェス・ブルーマリンとして育ちます。のちのウェザー・リポートです。
15歳の神学生だったプッチは、教会に現れたDIOをかくまいました。礼として左足の指を治してもらい、「スタンドの矢」の鏃を受け取ります。
その1年後、16歳のプッチはブルーマリン夫人の懺悔を聞き、双子の弟が生きていることを知ります。
妹のペルラは、そのウェスと交際していました。兄妹だと知らない2人を別れさせようと動いた結果、ペルラは投身自殺してしまいます。
絶望したプッチに鏃が突き刺さり、ホワイトスネイクが発現します。同時に弟もウェザー・リポートに目覚め、街をカタツムリが襲う怪現象が起きました。
プッチは弟から自分とペルラの記憶のDISCを奪い、怪現象を止めます。記憶を失った弟は、のちにG.D.st刑務所へ収監されました。
正式に神父となったプッチが教誨師に着任したのは、第6部が始まる8年ほど前です。自ら希望しての着任で、このときエンポリオの母を始末しています。
刑務所で生まれたエンポリオが生き延びたのは、プッチが子どもの存在に気づかず取り逃していたからです。
この取り逃しが、のちにプッチを倒す相手を残すことになります。
結末と生死|プッチ神父の最後
最後はエンポリオに倒されます(第6部第17巻/アニメ第38話)。最終決戦でプッチはメイド・イン・ヘブンを完成させ、アナスイ・エルメェス・承太郎・徐倫を倒しました。
加速は止まらず、宇宙は一巡します。新しい世界で目を覚ましたのは、徐倫に逃がされたエンポリオだけでした(アニメ第38話)。
エンポリオには「プッチから逃れる運命」がありました。その運命を消すため、プッチは時の加速を止めます。始めたのは2012年3月21日、止めたのは新しい宇宙の2011年11月です(第17巻)。
エンポリオは、プッチが運命に干渉できることを逆手に取ります。あえて殴らせてウェザーのスタンドDISCを頭に入れさせ、ウェザーの能力を手に入れました(第17巻)。
密室で酸素中毒に追い込まれたプッチは、動けなくなります。交渉を持ちかけても一蹴され、そのままとどめを刺されました(第17巻)。
宇宙の一巡は完成せず、「天国」も消えました。残ったのは、それまでとは少し違う世界です。
第7部『スティール・ボール・ラン』以降が一巡後の世界かどうかは、原作の本編では直接語られていません。
一巡のあとの世界がどうなったかは、メイド・イン・ヘブンの仕組みで追いかけています。
関連する人物
立ち向かうのは空条徐倫で、第6部の主人公です。
プッチに2枚のDISCを奪われた空条承太郎は、徐倫の父です。双子の弟ウェザー・リポートは、記憶を失ったまま同じ刑務所に収監されていました。
DIOはプッチの親友で、「天国へ行く方法」の出どころです。第6部でプッチを守る刺客になったDIOの息子は、ウンガロ、リキエル、ドナテロ・ヴェルサスの3人です。
「ジョルノとプッチは戦うのか」が気になる人へ。ジョルノ・ジョバァーナもDIOの息子で、3人とは異母兄弟です。ただし第6部には登場せず、原作でプッチと戦う描写はありません。

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