ザ・ワールドは、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部『スターダストクルセイダース』に出てくるDIOのスタンドです。自分以外の時を止めて、止まった世界の中を自分だけが動けます。止められた長さは、作中で最長9秒です(第28巻)。
「何秒止められるのか」「スタープラチナ・ザ・ワールドとの違いは」は、読んでいて混乱しやすいところ。この記事では、できること・できないこと・元ネタ・登場する巻と話数を、根拠の巻数つきでまとめました。
この記事は第3部の結末と、第7部の終盤に出てくるもうひとつのTHE WORLDに触れます(ネタバレを含みます)。
ザ・ワールドの基本情報
本体・初登場・ステータスを先に一覧で。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | DIO(第3部『スターダストクルセイダース』) |
| 初登場(原作) | 第27巻「DIOの世界」 |
| 初登場(アニメ) | 第3部第45話「DIOの世界 その1」 |
| 能力の種類 | 近距離パワー型の人間型スタンド |
| 能力 | 自分以外の時を止める |
| ステータス | 破壊力A・スピードA・射程距離C・持続力A・精密動作性B・成長性B |
| 元ネタ | タロットの大アルカナ21番「世界」 |
| 英語表記 | The World |
ステータスは、資料集『JOJOVELLER』(集英社)と第3部のアニメに載っている値です。
6項目のうち、Cが付いているのは射程距離だけ。近距離パワー型の中では長いほうです。ただし、遠く離れた相手を狙う遠隔操作型ではないので、戦いの場はDIO本人のすぐそばになります。
ザ・ワールドの能力(時を止める)
発動すると、DIOとザ・ワールド以外のすべてが止まります。止まっている間に何が起きたのかは、周りの人には分かりません。時が動き出したあと、その目にはDIOが瞬間移動したように映ります(第27〜28巻)。
時が止まる理屈が言葉で説明されるのは、第3部ではなく第6部『ストーンオーシャン』です。スタンドのスピードが光の速さ(または時間)を超えると時が止まる、と書かれています(第6部第3巻27ページ)。
同じ説明は第6部第17巻66ページにもあります。通し巻数でいえば第66巻と第80巻です。
第3部を読んでいる間は、なぜ止まるのかが最後まで語られません。
時を消すキング・クリムゾン、時を戻すバイツァ・ダストとの違いは、時を操る3つのスタンドを比べた記事にまとめています。
「時よ止まれ」と言うと何が起きるのか
DIOはまず、スタンド名の「世界(ザ・ワールド)」を叫びます。そこに「時よ止まれ」が続き、時が止まります(DIO戦・第27〜28巻)。
止まった時の中で、DIOは承太郎の体の周りにナイフを投げつけました(第28巻)。よけられない位置に置いてから、時を動かすためです。
承太郎から距離を取り、頭上にロードローラーを落とした場面も同じ第28巻です。止まっている側は身構えることもできないので、当たるまで何が起きたか分かりません。
時を止められるのは何秒
作中の最長は9秒です。ただし、最初から9秒止められたわけではありません。
場面ごとの長さをまとめました。
| 場面 | 止められる長さ | 補足 |
|---|---|---|
| 能力に目覚めた当初 | ほんの一瞬 | ジョナサンの肉体になじむにつれて延びた |
| 承太郎と戦っていたとき(第28巻) | 5秒 | 承太郎はまだ時を止められない |
| ジョセフの血を吸ったあと(第28巻) | 9秒 | 作中の最長。DIOはさらに延ばせそうだと感じている |
| アニメ第3部第47話のオープニング | 9秒 | 制作側が9秒と決めて作った演出 |
停止時間は戦いの中で延びていくので、9秒はいちばん最後の状態の数字です。「5秒」と書いてある説明を見かけたら、それはジョセフの血を吸う前の場面を指しています。
アニメ第3部第47話のオープニングでは、映像そのものが9秒間止まります。
提案したのは、この映像を作った神風動画の水崎淳平です。「DIOなんで、9秒間止めればいいんです」の一言から決まりました(公式ポータルのプロダクションノート)。
原作で最長だった長さが、そのままオープニングの尺になっています。
止まった時の中で動けるスタンド
原作で止まった時の中を動けるのは、承太郎のスタープラチナと、プッチ神父のメイド・イン・ヘブンだけです。
第3部の最終決戦で、スタープラチナもDIOと同じ「時を止める」力に目覚めます(第28巻)。止まった世界に動く相手が現れたのは、DIOにとって初めてでした。
メイド・イン・ヘブンが何をする能力かは、第6部の一巡をまとめた記事で確かめられます。
ザ・ワールドにできること・できないこと
原作の描写で確かめられるものだけをまとめました。
| 項目 | できる・できない | 根拠 |
|---|---|---|
| 自分以外の時を止める | できる | 第27〜28巻 |
| 止まった時の中を動く | できる(DIOとザ・ワールドだけ) | 第27〜28巻 |
| 止まった時の中で攻撃する | できる(ナイフ・ロードローラー) | 第28巻 |
| 9秒より長く止める | 作中ではできていない | 第28巻 |
| 投げた物を遠くまで届かせる | できない(本体から2〜3メートル以上で空中に静止) | 第28巻 |
| 時を戻す・早送りする | できない(原作に描写なし) | 第27〜28巻 |
| 止まった時の中で動く相手を止める | できない | 第28巻 |
| 遠隔操作型として離れて戦う | できない(近距離パワー型) | 第27〜28巻 |
| 近距離の殴り合い | できる(スタープラチナと打ち合う) | 第27〜28巻 |
DIOが敗れたのは、承太郎も時を止められるようになったからです(第28巻)。止まった時の中で動く相手に対しては、この能力が決め手になりません。
日光や波紋に弱いのは、吸血鬼であるDIO本体の話。ザ・ワールドそのものの弱点ではないので、混ぜて覚えると第28巻の決着が分かりにくくなります。
ザ・ワールドの元ネタはタロット21番「世界」
第3部に出てくるスタンドは、その多くがタロットの大アルカナから名前を取っています。ザ・ワールドの元になったのは、そのうちの21番「世界」です。
洋楽のアーティスト名や曲名、アルバム名から名前を取るようになるのは、第4部以降です。「ジョジョのスタンド名はバンドや曲が元ネタ」と覚えていると、ここで引っかかります。
ただし、第3部のスタンド名がすべてタロットというわけでもありません。オシリス神やホルス神など、エジプト9栄神から取ったスタンドも出てきます。
英語表記と「世界(ザ・ワールド)」の表記
英語表記は The World、日本語の正式な表記は「世界(ザ・ワールド)」です。アニメ公式サイトのあらすじも、この形で書かれています(第3部第45話)。
単行本で呼び名が固まるのは、第27巻以降です。それより前は「ワールド」「世界21」など、表記が揺れていました。
2002年に出た文庫版では、最初から「ザ・ワールド(世界)」にそろえて直されています。古い巻で名前が違うと感じたら、版の違いを疑ってみてください。
名前が似た「ザ・ワールド」4つの違い
同じ名前のスタンドが何人分もあるのが、ここでややこしいところです。
| 名前 | 本体・出てくるところ | 止められる長さ |
|---|---|---|
| ザ・ワールド | DIO(第3部) | 最長9秒 |
| スタープラチナ・ザ・ワールド | 空条承太郎(第3部の最終決戦) | 最長5秒 |
| THE WORLD | 並行世界のディエゴ(第7部第23〜24巻) | 5秒 |
| ザ・ワールド・オーバーヘブン | ゲーム『アイズオブヘブン』のDIO | 記載なし |
見分ける軸は「誰のスタンドか」「どの作品か」の2つだけ。
スタープラチナ・ザ・ワールドは、別のスタンドではありません。承太郎のスタープラチナが、時を止める力に目覚めたものです。この呼び名が使われ始めるのは第4部から。
ザ・ワールド・オーバーヘブンは、原作の漫画には出てきません。ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』で、天国に到達したDIOが使う能力です。
第7部のディエゴについては、ディオとディエゴの違いをまとめた記事で整理しています。別の世界からもうひとりのディエゴを連れてくる仕組みは、D4Cの解説にあります。
第7部のアニメで2nd & 3rd STAGEの全11話が配信されるのは、2026年9月25日からです。第23〜24巻の場面が映像になるのは、まだ先になります(2026年9月12日時点)。
ザ・ワールドが登場する巻と話数
原作は第27〜28巻、アニメは第3部の第45〜48話です。
| 出来事 | 原作 | アニメ(第3部) |
|---|---|---|
| ポルナレフの前に姿を現す | 第27巻 | 第45話「DIOの世界 その1」 |
| 花京院が罠を張って正体を探る | 第27巻 | 第46話「DIOの世界 その2」 |
| ジョセフが時間停止だと見抜く | 第28巻 | 第47話「DIOの世界 その3」 |
| 承太郎が止まった時の中で指を動かす | 第28巻 | 第47話「DIOの世界 その3」 |
| ジョセフの血を吸い9秒に延びる | 第28巻 | 第48話「遥かなる旅路 さらば友よ」 |
| 承太郎が時を止めて決着 | 第28巻 | 第48話「遥かなる旅路 さらば友よ」 |
第27巻は「DIOの世界 その①〜⑩」、第28巻は「その⑪〜⑱」と「遥かなる旅路 さらば友よ」を収めています。DIOとの戦いだけで単行本2冊ぶんあります。
第3部は通し巻数で第12〜28巻。ザ・ワールドが出てくるのは、そのいちばん終わりだけです。DIO戦だけを読み返すなら、原作は第27巻から、アニメは第45話から追ってみてください。
アニメ第3部は全48話で、DIO戦にあたるのは最後の4話です。どの話で本筋が動くかは、第3部の話数をまとめた記事にあります。
関連するスタンド・人物
- DIO — ザ・ワールドの本体。アニメとゲームでの声は子安武人
- 空条承太郎 — スタープラチナで時を止め、DIOとの決着をつける
- 花京院典明 — 罠を張ってザ・ワールドの正体を探る(第27巻)
- 並行世界のディエゴ — 第7部でTHE WORLDを使う(第7部第23〜24巻)
- エンリコ・プッチ — メイド・イン・ヘブンで止まった時の中を動く
参考
- 『ジョジョの奇妙な冒険』第27〜28巻(集英社、1992年)
- TVアニメ『スターダストクルセイダース』公式サイト STORY 第45話
- ジョジョの奇妙な冒険 公式ポータルサイト プロダクションノートVol.4
- Wikipedia「ディオ・ブランドー」
- Wikipedia「スタンド (ジョジョの奇妙な冒険)」


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