ワムウは、第2部『戦闘潮流』に登場する「柱の男」のひとりで、一人称は「おれ」です。風を操る「風の流法」で戦い、必殺技は両腕で竜巻を起こす「神砂嵐」。最後はジョセフとの戦車戦に敗れ、第11巻で消滅します。
ただ、戦車戦では「このワムウ」と自分の名前で言う場面もあり、どちらが一人称なのか迷いやすいところです。この記事では、一人称・名前の元ネタ・声優・3つの戦いの巻と話数まで、一気に確かめられるようにまとめました。
この記事は第2部の結末まで触れます(ネタバレを含みます)。
ワムウの一人称は「おれ」|「このワムウ」と名乗る場面も
シーザーとの戦い(第10巻)でも、ジョセフへの最期の言葉(第11巻)でも、ワムウは自分のことを「おれ」と言います。
一方、戦車戦の終盤(第11巻)では「このワムウ…敵を楽に勝たせる趣味はない…」と、自分の名前で言います。主人への呼び方と合わせて、場面ごとに表にしました。
| 場面 | 言い方 | 巻 |
|---|---|---|
| シーザーの強さを認める | おれ | 第10巻 |
| 戦車戦の終盤 | このワムウ | 第11巻 |
| ジョセフへの最期の言葉 | おれ | 第11巻 |
| 主人のカーズとエシディシを呼ぶ | 「カーズ様」「エシディシ様」 | 第7巻ほか |
一人称を聞かれたら、答えは「おれ」です。「このワムウ」は名前を前に出した言い方で、最期の言葉ではまた「おれ」に戻っています。
もうひとつ混同しやすいのが、アニメ1st Season 第14話の「ワムウッ!」です。先に目覚めたワムウが、カーズとエシディシを起こすときの叫びで、一人称ではありません。
自分の名前を叫んだ理由は、作中で語られていません。
ワムウのプロフィール(年齢・階級・英語表記)
ワムウは、2000年周期で眠りにつく「闇の一族」の生き残りです。石柱で眠っていた4人の「柱の男」のうち、階級はカーズ、エシディシに次ぐ第3位にあたります。
階級は3番目でも、主人たちやシーザーからは「戦闘の天才」と呼ばれる存在です。アニメ第22話のあらすじにも、「カーズをして「戦闘の天才」と称するワムウ」とあります。
基本のデータを表にしました。英語表記を探している人は、1行目を見てください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ワムウ(英語表記 Wamuu) |
| 登場する部 | 第2部『戦闘潮流』 |
| 種族 | 柱の男(闇の一族) |
| 階級 | 第3位(カーズ、エシディシに次ぐ) |
| 年齢 | およそ1万2000歳 |
| 誕生日・身長・血液型 | アニメ公式の人物紹介に項目なし |
| 戦い方 | 風の流法。スタンドはなし |
| 目覚め | 1939年1月30日、ローマの地下遺跡 |
| 初登場 | 第7巻/アニメ1st Season 第14話 |
| 最後の戦い | 第11巻/アニメ第23話 |
誕生日・身長・血液型は、アニメ公式サイトの人物紹介には載っていません。戦闘潮流の人物紹介に、ワムウの項目がないためです。
ちなみに、ワムウは紫外線に強く、紫外線ライトを当てられても平然と動けます。自分の影に入られるのをひどく嫌い、相手が主人のカーズでも反射的に攻撃してしまう癖もあります(第7巻)。
ワムウにスタンドはない|風の流法と神砂嵐
スタンドという仕組みが物語に初めて出てくるのは、第3部『スターダストクルセイダース』です。その前の第2部に登場するワムウは、スタンドを持っていません。
スタンドそのものの決まりは、スタンドの基本ルールの記事にまとめています。
柱の男は、人間とは比べものにならない寿命・知能・身体能力を持つ一族です。ワムウは体の働きで空気の流れを大きな規模で操って戦い、これを「風の流法(モード)」と呼びます。
神砂嵐(かみずなあらし)とは
両腕を前に突き出して関節ごと高速回転させ、巨大な竜巻で相手を粉砕する技です。ゲームでもワムウを代表する技で、『オラオラオーバードライブ』のキャラクターPV(2025年9月)でも放っています。
原作で初めて見せるのは、ローマでのジョセフとの初戦です(第8巻)。第10巻では、この技を受けたシーザーが命を落とします。
神砂嵐の場面を読み返したいなら、この2冊を開いてみてください。
風の流法の技と角の使い方
風の流法には、姿を消す技や最後の切り札もあります。頭の角や飾りの使い方と合わせて、初めて出てくる巻の順に整理しました。
| 技 | 中身 | 初めて出る巻 |
|---|---|---|
| 対波紋ワイヤー | 頭の飾りのワイヤーで、シーザーのシャボン・ランチャーをはじく | 第7巻 |
| 神砂嵐 | 両腕を関節ごと回し、竜巻で粉砕する | 第8巻 |
| 姿を消す技 | 光を迂回させて透明になり、ごく短時間なら日光の下でも動ける | 第10巻 |
| 両目をつぶして角で戦う | 目を使わず、角で風の流れを感じて相手の動きを知る | 第11巻 |
| 最終流法・渾楔颯(こんけつさつ) | 体内で圧縮した空気を角から高圧で噴き出し、切り刻む | 第11巻 |
アニメでは、対波紋ワイヤーが第15話、渾楔颯が第23話のあらすじに出てきます。姿を消す技は、ゲーム『オールスターバトル』では「風のプロテクター」という名前です。
ワムウの角は1本で、ふだんは収納できます。風の流れから相手の動きを読み取るほか、ドリルのように回転させれば武器にもなります。
戦車戦では、自分の両目をつぶし、角で風を感じながら戦い続けます(第11巻)。「ワムウの角は何のため?」の答えは、目の代わりに風を読むことと、武器になることの2つです。
ワムウの名前の元ネタ・由来は?
ワムウという名前の由来は、原作では語られていません。同じ響きの名前なら、イギリスのポップ・デュオ「ワム!(Wham!)」があります。
ワム!は、ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーの2人組です。活動期間は1981〜1986年でした。
ワムウの元ネタとしてよく名前が挙がるのはこのワム!ですが、原作で語られていない以上、言えるのは「同じ響きのデュオがある」ところまでです。
柱の男の見た目には、作者自身の説明があります。荒木飛呂彦は『JOJONIUM』第7巻(集英社、2014年)のインタビューで、そのもとになったものを語っています。
ディオを超える「神」の域にするため、もとにしたのはローマの彫像、エジプトのスフィンクス、日本の仁王像です。
同じインタビューでは、柱の男を『水戸黄門』にたとえています。カーズが黄門さま、エシディシが助さん、そしてワムウが格さんです。
要するに、名前の由来は語られていなくても、見た目と役回りには作者の説明があります。元ネタを調べるときは、名前の話か見た目の話かを分けておくと混乱しません。
ワムウの声優は大塚明夫(アニメ・ゲーム)
TVアニメでもゲームでも、ワムウの声は大塚明夫が担当しています。作品ごとの時期と合わせて表にしました。
| 作品 | 放送・発売 | 声優 |
|---|---|---|
| TVアニメ 1st Season(戦闘潮流) | 2013年1〜3月 | 大塚明夫 |
| ゲーム『オールスターバトル』 | 2013年8月29日 | 大塚明夫 |
| ゲーム『オールスターバトル R』 | 2022年9月1日 | 大塚明夫 |
| ゲーム『オラオラオーバードライブ』 | 2025年9月に参戦を発表 | 大塚明夫 |
| TVアニメの英語吹き替え版 | ― | Paul St. Peter |
アニメでワムウを知った人も、ゲームで同じ声を聞けます。この表の作品で担当が変わるのは、英語の吹き替え版だけです。
担当を公式に確かめるなら、『オールスターバトル R』公式サイトのワムウのページが早いです。「CV : 大塚明夫」と載っています。
カーズやエシディシを含む第2部の声優は、ジョジョの声優一覧で部ごとに確かめられます。
ワムウが登場する巻と話数(3つの戦い)
ワムウの戦いは、ローマの初戦・シーザー戦・ジョセフとの戦車戦の3つです。原作の巻とアニメ1st Seasonの話数を対にしました。
| 出来事 | 原作の巻 | アニメ(1st Season) |
|---|---|---|
| ローマの地下遺跡で目覚め、カーズとエシディシを起こす | 第7巻 | 第14話「太古から来た究極戦士」 |
| ジョセフとシーザーを相手に初めて戦う | 第7〜8巻 | 第15話「ヒーローの資格」 |
| スイスの拠点でシーザーと戦う(シーザーは命を落とす) | 第10巻 | 第20話「シーザー孤独の青春」 |
| リサリサが赤石をかけた決闘を申し出る | 第10巻 | 第21話「100対2のかけひき」 |
| 骸骨の踵石で戦車戦が始まる | 第11巻 | 第22話「真の格闘者」 |
| 渾楔颯を放つが敗れ、消滅する(最後の登場) | 第11巻 | 第23話「風にかえる戦士」 |
アニメで追うなら、第14話(2013年1月12日放送)から第23話(2013年3月16日放送)まで。原作なら、第7・8・10・11巻の4冊にワムウの戦いが入っています。
ローマの初戦のあと、ワムウは再戦の約束として、ジョセフの心臓に「死の結婚指輪」を埋め込みます(第8巻)。アニメでは、第16話のあらすじが心臓と喉に「毒の指輪」をはめられたジョセフから始まります。
この指輪を解くために、ジョセフとシーザーは波紋の師リサリサのもとで修行を始めます(第8巻)。ワムウとの決着が、そのままジョセフの命がかかった戦いになるわけです。
ワムウの最後は第11巻|戦車戦の結末と生死
ワムウは第11巻で、ジョセフとの戦車戦に敗れて消滅します(アニメ第23話)。
舞台は満月の夜、「骸骨の踵石」と呼ばれる古代環状列石の闘技場です(アニメ第21話・第22話のあらすじ)。2人はリサリサの提案で赤石をかけ、第11巻で古代ローマさながらの戦車戦に臨みます。
致命的な一撃を受けたワムウは、最後の切り札として最終流法・渾楔颯を放ちます。ジョセフはその攻撃さえ逆手に取り、勝利をつかみました(アニメ第23話のあらすじ)。
ワムウを爆破した火種は、シーザーの形見のバンダナでした。
首だけになっても、ワムウは決闘を汚そうとした吸血鬼たちに制裁を加えます。ジョセフは自分の血をワムウに与え、その最期を和らげました。
ワムウのほうは、ジョセフに解毒剤を飲むよう促します。ジョセフはその場で解毒剤を口にしました(アニメ第23話のあらすじ)。
最期にワムウは、ジョセフの成長に立ち会えたことを喜びます。残した言葉は「おれはおまえに出逢うために一万数千年もさまよってたのかもしれぬ」です(第11巻)。
消えていくワムウに、ジョセフは無意識に敬礼していました。この戦いのあと、ワムウが戦う場面は原作にありません。
第11巻とアニメ第23話の題は、どちらも「風にかえる戦士」です。原作でもアニメでも、ワムウの最期はこの題を目印に探せます。
ほかのキャラクターの生死は、ジョジョ死亡キャラ一覧と生き残りで部ごとに確かめられます。
「考えるのをやめた」はワムウではなくカーズ
「そのうちカーズは考えるのをやめた」は、宇宙をさまようカーズの最後のナレーションです(第12巻)。ワムウの最後は第11巻の消滅なので、別の場面です。
ワムウが敗れたあと、カーズはエシディシとワムウの仇を討つため、ジョセフを追います。その結末は、カーズの記事で第12巻まで追いかけられます。
ワムウと関係する人物
ワムウと深く関わる6人を、主な巻つきでまとめました。
| 人物 | ワムウとの関係 | 主な巻 |
|---|---|---|
| カーズ | 主人。旅立ちのとき赤ん坊だったワムウを連れ出した | 第7〜11巻 |
| エシディシ | 階級第2位の主人で、カーズの同志 | 第7〜9巻 |
| サンタナ | 同じく赤ん坊のころ連れ出された柱の男。最下位 | 第6〜7巻 |
| ジョセフ・ジョースター | 2度戦った相手。最期を見届け、無意識に敬礼する | 第7〜8巻・第11巻 |
| シーザー・A・ツェペリ | 第10巻で倒す。解毒剤を託すシャボンを、敬意から割らずに見逃す | 第10巻 |
| リサリサ | 赤石をかけた決闘を申し出る | 第10〜11巻 |
柱の男が敗れた順は、サンタナ(第7巻)、エシディシ(第9巻)、ワムウ(第11巻)。ワムウが倒れた時点で、戦える柱の男はカーズひとりになります。
ワムウと2度戦ったジョセフのその後は、ジョセフ・ジョースターの記事にまとめています。

コメント