ジョジョの小説は何冊ある? 18作の一覧と何部の話か・読む順番

本になっているジョジョの公式小説は、2026年10月11日時点で18作品です。本編の外伝小説が10作、岸辺露伴の短編小説集が4冊、実写映画のノベライズが4冊という内訳になります。

書いている作家も出た時期もばらばらなので、「どれが何部の話?」「どの順で読めばいい?」は迷いやすいところ。この記事では、何部の話か、本編をどこまで読んでから手に取るといいか、文庫で読めるかを表にまとめました。

小説の結末には触れませんが、いつの話かを説明するために、第3〜5部の結末には少し触れます。

ジョジョの小説は何冊ある?|18作の早見表

雑誌に載っている2作も含めた、2026年10月11日時点の内訳です。

区分数主な作品
本編の外伝小説10作『恥知らずのパープルヘイズ』『The Book』など
岸辺露伴の短編小説集4冊『岸辺露伴は叫ばない』など
実写映画のノベライズ4冊『ダイヤモンドは砕けない 第一章』2冊/『ルーヴルへ行く』/『懺悔室』
雑誌に掲載(本は未刊)2作『杜王町のシンクロニシティ』『Lonesome Tim』

雑誌の2作はまだ本が出ていないので、18作には数えていません。新書版・文庫版・新装版も、同じ作品として1つに数えています。

「外伝だけなら10作、露伴の短編集まで入れると14作」と覚えておくと、数え方の違う一覧を見ても迷いません。

本編の外伝小説10作の一覧

外伝は、本編の人物を使って作家が新しい話を書いた小説です。10作を、本が出た順にまとめました。

小説何部の話か著者(刊行年)
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部関島眞頼・山口宏(1993年)
『ジョジョの奇妙な冒険 2 ゴールデンハート/ゴールデンリング』第5部大塚ギチ・宮昌太朗(2001年)
『The Book jojo’s bizarre adventure 4th another day』第4部の後日談乙一(2007年)
『恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―』第5部の後日談上遠野浩平(2011年)
『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』DIOの手記(第1〜6部)西尾維新(2011年)
『JORGE JOESTAR』第1部と第2部の間舞城王太郎(2012年)
『野良犬イギー』第3部の前日譚乙一(2022年)
『クレイジーDの悪霊的失恋 ―ジョジョの奇妙な冒険より―』第3部と第4部の間上遠野浩平(2023年)
『ジョジョの奇妙な冒険 無限の王』第2部と第3部の間真藤順丈(2024年)
『ジョジョの奇妙な冒険 紅い遺言』第5部安藤敬而ら6人(2025年)

書名だけでは何部の話か分かりにくいので、探している部は真ん中の列で見分けてください。作家で見ると、乙一と上遠野浩平が2作ずつ書いています。

岸辺露伴の短編小説集4冊

4冊とも、漫画『岸辺露伴は動かない』シリーズの短編小説集として、JUMP j BOOKS の新書判で出ています。表は発売日の順です。

書名著者発売日
『岸辺露伴は叫ばない 短編小説集』維羽裕介・北國ばらっど・宮本深礼・吉上亮2018年6月19日
『岸辺露伴は戯れない 短編小説集』北國ばらっど・宮本深礼・吉上亮2018年7月19日
『岸辺露伴は倒れない 短編小説集』北國ばらっど2022年12月19日
『岸辺露伴は嗤わない 短編小説集』柴田勝家2024年12月18日

実写ドラマ第2話「くしゃがら」の原作は、1冊目の『叫ばない』に入っています。ドラマから小説へ進むなら、この1冊から手に取ってみてください。

ドラマの各話と原作の対応は、岸辺露伴の見る順番と、漫画・小説の原作にまとめています。

実写映画のノベライズ4冊

ノベライズは、実写映画を小説にした本です。2017年の映画『ダイヤモンドは砕けない 第一章』に2冊、露伴の映画2本に1冊ずつあります。

書名著者レーベル(発売)
『映画ノベライズ ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』浜崎達也JUMP j BOOKS(2017年7月19日)
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 映画ノベライズ みらい文庫版』はのまきみ集英社みらい文庫(2017年7月)
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』北國ばらっど集英社オレンジ文庫(2023年5月26日)
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』北國ばらっど集英社オレンジ文庫(2025年5月23日)

北國ばらっどは、露伴の短編集3冊と『紅い遺言』にも名前があります。合わせて6冊で、18作の中で一番多く名前が出てくる作家です。

ジョジョの小説は何部の話?|部ごとの一覧

外伝で主役になっているのは、第1〜5部の人物です。部ごとに数えると第3部と第5部が3作ずつで、DIOの手記『OVER HEAVEN』は部をまたぎます。

第1部・第2部の小説は『JORGE JOESTAR』と『無限の王』

『JORGE JOESTAR』の主人公は、ジョナサンの息子ジョージ・ジョースター(2世)です。カナリア諸島で母エリナと暮らす少年が、パイロットへ成長していきます(JUMP j BOOKS 新書判の紹介)。

ジョージ2世の章が描くのは、1900年から1920年まで。この章と交互に、2012年の日本にいる少年探偵ジョージ・ジョースターの章が進みます。

杜王町へ向かう少年探偵の章には、第4〜7部の人物によく似た人物たちが出てきます。

『無限の王』は、ジョセフの波紋の師リサリサが、スピードワゴン財団を連れて「スタンド」の起源をめぐる冒険に出る話です。物語は1973年のグアテマラで始まり、旅はペルー、ブラジルへと続きます。

JUMP j BOOKS の紹介文は、この話を「第二部と第三部の狭間」の物語と書いています。

第3部の小説は3作と、部をまたぐ『OVER HEAVEN』

1993年の『ジョジョの奇妙な冒険』は、ジョジョで最初のスピンオフ作品です。エジプトに着いた承太郎たちとDIOの新しい刺客との戦いを、2話で描きます。

2話の題は「砂漠発地獄(ヘルシティ)行」と「熱き砂の墓標」。

『野良犬イギー』は第3部の前日譚で、ニューヨークでアヴドゥルがイギーと出会う話です(JUMP j BOOKS の紹介)。

『クレイジーDの悪霊的失恋』は1999年の話です。探偵になったホル・ホースが、DIOの飼っていた鳥を追って日本へ向かいます(JUMP j BOOKS の紹介)。

そこで出会うのが、第4部の主人公・東方仗助。出版社はこの1冊を「第3部と第4部の狭間の物語」と紹介しています。

『OVER HEAVEN』は、DIOが「天国へ行く方法」を記したノートを、研究者が復元したという体裁の小説です。中身は1989年にDIOが書いた手記で、復元はスピードワゴン財団の依頼によるものです。

手記がたどるのは第1部から第6部までのジョースター家との歴史なので、1つの部には収まりません。原作のノートとの違いは、天国へ行く方法の中身と、原作・小説・ゲームの違いで確かめられます。

第4部の小説は『The Book』と岸辺露伴の短編集

『The Book』は第4部の後日談です。舞台は吉良吉影との戦いが終わって半年後、2000年初頭の冬の杜王町。冬休みが終わる3日前、康一と露伴が血まみれの猫に出会います。

露伴の短編小説集4冊と、実写映画のノベライズ4冊も、第4部の人物の話です。

第5部の小説は3作

2001年に出た『ゴールデンハート/ゴールデンリング』は、ブチャラティたちが組織を離れた直後の話です。一行は、ヴェネツィアからの脱出を図ります。

集英社の紹介文では、ヴェネツィアで続く大量殺人事件の現場にフーゴの姿があります。

『恥知らずのパープルヘイズ』の舞台は、第5部完結の半年後です(JUMP j BOOKS 新書判の紹介)。2001年のイタリア、主にシチリアで、チームを離れたフーゴが主人公になります。

どちらもフーゴの過去を描きますが、2冊は設定が違い、互いに関連はありません。「どっちが本当の話?」と混乱しやすいところなので、別々の物語として読むと迷いません。

フーゴのスタンドが小説でどう変わるかは、パープル・ヘイズの能力と小説での進化にまとめています。

『紅い遺言』は、暗殺チームとボス親衛隊にスポットを当てた短編集です。『JOJO magazine』に載った5編と、単行本のための書き下ろし2編の計7編が入っています。

収録作には「リゾット・ネエロは観察する」「チョコラータ、犬を飼う」などがあります。

第6部から第9部の主人公の小説はまだ本になっていない

2026年10月11日時点の JUMP j BOOKS の一覧に、第6部以降の主人公を中心にした小説はありません。

『Lonesome Tim―Lasso, Bullets, and Hexed Maiden』は第7部の前日譚です。月並きらがマウンテン・ティムの過去を描く小説で、『JOJO magazine 2026 SPRING』から載っています。

本はまだ出ていないので、読むなら『JOJO magazine』の誌面です。

ジョジョの小説を読む順番|本編のどこまで読んでから?

読む順番の目安は、本編をどこまで読んだかです。後日談は、その部の最終巻まで読んでからにするとネタバレを避けられます。

下の表は部の順に並べ、同じ部の中は物語の時期の順にしました。時期が話ごとに違う『紅い遺言』は、第5部の最後に置いています。

第1〜6部をまたぐ『OVER HEAVEN』は、表のいちばん下です。

小説物語の時期つながる本編
『JORGE JOESTAR』1900〜1920年と2012年第1部・第2部(第1〜12巻)
『無限の王』1973年から第2部(第5〜12巻)
『野良犬イギー』第3部の旅より前第3部(第12〜28巻)
『ジョジョの奇妙な冒険』(1993年)第3部の旅の途中(エジプト)第3部(第12〜28巻)
『クレイジーD』1999年第3部(第12〜28巻)
『The Book』2000年初頭第4部(第29〜47巻)
『ゴールデンハート/ゴールデンリング』第5部の途中第5部(第47〜63巻)
『恥知らず』2001年(第5部完結の半年後)第5部(第47〜63巻)
『紅い遺言』話ごとに違う第5部(第47〜63巻)
『OVER HEAVEN』1989年に書かれたDIOの手記第1部〜第6部

『クレイジーD』『The Book』『恥知らず』は、それぞれ第3〜5部の結末が前提の後日談です。

表の巻数は第1〜5部の通し巻数です。部ごとの区切りは、部ごとに何巻から何巻までかで確かめられます。

先に小説を読んでしまったら

『恥知らず』や『The Book』を先に読むと、第5部・第4部の結末を知ったうえで本編を読むことになります。この2作なら、表の右の列にある巻を読めば前提がそろいます。

『JORGE JOESTAR』は事情が違って、第1〜8部の設定を取り入れた小説です。前提をそろえるには、表にある第1〜12巻だけでは足りません。

ジョジョの小説は文庫で読める?|新書・文庫・新装版の違い

集英社文庫に入っている小説は、『The Book』と『恥知らず』の2作です(2026年10月11日時点)。映画ノベライズのうち3冊は、オレンジ文庫とみらい文庫で出ています。

最初は大きな判型で出て、あとから新書判や文庫になった作品は次の4作です。

小説最初の版あとから出た版
『The Book』四六判ハードカバー(2007年11月26日)新書判(2011年12月19日)/集英社文庫(2012年11月20日)
『恥知らずのパープルヘイズ』四六判ハードカバー(2011年9月16日)新書判(2014年3月19日)/集英社文庫(2017年6月22日)
『JORGE JOESTAR』四六判(2012年9月19日)新書判(2017年12月19日)
『野良犬イギー』四六判変型(2022年5月19日)新書判の新装版(2025年7月17日)

『OVER HEAVEN』『クレイジーD』『無限の王』『紅い遺言』の紙の本は、四六判の1種類だけ。露伴の短編集4冊も新書判しかありません。

『恥知らず』の新書版以降には、短編「トリッシュ、花を手向ける」が足されています。『野良犬イギー』の新装版に加わったのは「ボストンテリアと下水道のワニ」。

書き下ろしまで読みたいなら、『恥知らず』は新書版か文庫版、『野良犬イギー』は新装版を選ぶと確実です。

『JORGE JOESTAR』の新書版は896ページで、話の筋は同じまま一部が加筆修正されています。

注意したいのが、「ジョジョ 文庫」で探すと漫画の文庫版も出てくることです。小説を探すときは、書名で探すほうが早く見つかります。

漫画の版ごとの巻数は、漫画の文庫版と単行本の巻数の対応で確かめられます。

ジョジョの小説で間違えやすいところ

一覧ごとに数や題がずれて見えるときは、次の5点を確かめると整理できます。

『クレイジー・D』は漫画、『クレイジーD』は小説

題に中黒「・」があるほうが漫画、ないほうが小説です。漫画『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』は全3巻で、原作が上遠野浩平、作画がカラスマタスク。

小説『クレイジーDの悪霊的失恋 ―ジョジョの奇妙な冒険より―』は、上遠野浩平が書いた1冊です(2023年6月19日)。漫画版で描かれなかったエピソードも加えられています。

『テュルプ博士の解剖学講義』と「砂漠発地獄行」は単独の本ではない

『テュルプ博士の解剖学講義』は、乙一が2002年に『読むジャンプ』で冒頭だけを発表した作品です。未完のまま終わり、これを前身にして2007年の『The Book』が書かれました。

「砂漠発地獄行」も単独の本ではなく、1993年の『ジョジョの奇妙な冒険』に入っている1話です。一覧に並んでいても、別の本として探さなくて大丈夫です。

「パープルヘイズ・フィードバック」は同じ小説

「Purple Haze Feedback」は、『恥知らずのパープルヘイズ』の本に付いている英語の題です。別の続編ではなく、同じ1冊を指しています。

「VS JOJO」は2011〜2012年の3作の企画名

「VS JOJO」は、荒木飛呂彦の画業30周年と連載25周年を記念した小説の企画です。第1弾が『恥知らず』、第2弾が『OVER HEAVEN』、第3弾が『JORGE JOESTAR』でした。

2007年の『The Book』は、この企画に入っていません。帯の文句は「ジョジョの奇妙な冒険20周年」でした。

JOJO magazine の小説は本になってから数える

『JOJO magazine』に載った小説のうち、3作はあとから単行本になりました。『野良犬イギー』『無限の王』『紅い遺言』です。

『無限の王』は、雑誌に載ったときの題が『無限の王 rey infinito』でした。

『杜王町のシンクロニシティ』(新川帆立)は、第4部の後日談です。『JOJO magazine 2025 SUMMER』から連載中の作品です。2026年10月11日時点で、単行本はまだ出ていません。

参考

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