ホワイト・アルバムは、ジョジョ第5部『黄金の風』で暗殺チームのギアッチョが使うスタンドです。極低温で空気中の水分を凍らせ、スーツのように身にまといます。その装甲は、拳銃の弾丸もゴールド・エクスペリエンスのラッシュも受け止めます。
「唯一の死角」とされる首の後ろの穴も、ギアッチョは戦いの途中で塞いでみせました。どこが弱点で何が決め手だったのかは混乱しやすいので、技のジェントリー・ウィープスも含めて話ごとに整理しました。
この記事は、第55巻のギアッチョ戦の決着まで触れます(ネタバレを含みます)。
ホワイト・アルバムの基本情報(ギアッチョのスタンド)
本体は、ギャング組織パッショーネの暗殺チームに属するギアッチョです。
公式ポータルサイトの人物紹介には「機転が利くが、性格は非常に怒りっぽい」とあります。第54巻第507話「ヴェネツィアに向かえ!」では、「根掘り葉掘り」という言い回しにまで怒り出します。
基本の設定を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | ギアッチョ(パッショーネの暗殺チーム) |
| 登場する部 | 第5部『黄金の風』 |
| 初登場(原作) | 第54巻第508話(姿は見えず、走る車が冷えはじめる) |
| 初登場(アニメ) | 第5部第18話 |
| 主な戦い | 第55巻「ホワイト・アルバム その①〜⑦」(第509〜515話) |
| 形 | 本体が身にまとうスーツ型 |
| ステータス | 破壊力A/スピードC/射程距離C/持続力A/精密動作性E/成長性E |
| 技 | ジェントリー・ウィープス(静かに泣く) |
| 本体の声優 | 岡本信彦(TVアニメ) |
| 同じ名前の音楽 | ビートルズのアルバム『ザ・ビートルズ』の通称 |
ホワイト・アルバムは、本体のそばに立つ人型ではなく、スーツそのものがスタンドです。本体が身にまとう形には、ほかにオアシスや20th Century BOYがあります。
6つのステータスが何を測るのかは、スタンドの基本ルールの記事にまとめています。
ホワイト・アルバムの能力は「極低温」と「氷のスーツ」
凍らせる力で攻め、氷のスーツで守るのが基本です。4つに分けて見ていきましょう。
触れたものも周りの空気も一気に凍らせる
ホワイト・アルバムは、敵や周りの物、敵のスタンドまで一瞬で凍らせて砕きます。
最初に狙われたのは、ジョルノとミスタが乗る走行中の車でした。窓が曇り、車内の温度がじわじわ下がっていきます(第54巻第508話)。
第55巻のその①(第509話)では、弾丸の穴から入る冷気で、2人は目まで凍りかけます。ブレーキもすでに凍っていて、車を止められません。
凍らせたものは、ギアッチョが能力を解けば一瞬で溶けます。その③(第511話)では運河の水を一気に凍らせます。氷の上を滑って逃げるミスタは、凍結を解かれて水に落ちました。
注意したいのは、凍らせるのが相手の体だけではないこと。ブレーキや水面まで凍らせて、逃げ道をふさいできます。
氷のスーツで弾丸もラッシュも止める
その②(第510話)では、ギアッチョがミスタの腕をつかみます。助けに入ったジョルノのゴールド・エクスペリエンスが殴っても、装甲はへこみもしません。凍りついたのは、殴った拳のほうでした。
スーツの装甲は、拳銃の弾丸もラッシュも軽く防ぎます。壊れてもすぐに再生し、中は外の温度に関係なく適温のままです。
弾丸も拳も通らないので、ジョルノは車ごと運河へ飛び込む道を選びます(その②)。
スケートで走る車に追いつく
スーツの足元は、スケート靴のような刃になっています。地面を凍らせてスケートの要領で滑るのが、ギアッチョの追い方です。
その①で車の屋根から落ちたギアッチョは、スーツ姿で滑りながら車を追ってきます。その②では、ミスタのセックス・ピストルズに刃へ弾丸を差し込まれて転びます。それでも車の後ろの跡を凍らせてロープにし、追いつきました。
唯一の弱点は首の後ろの穴
首の後ろの穴は、スーツの通気口の役目をしています。装甲に開いた穴はここ1つだけで、唯一の死角です。
その④(第512話)で、ミスタはギアッチョの首のまわりに浮かぶ泡に気づきます。空気の通り道があると見抜き、水中に潜って首の後ろの穴を確かめました。
穴のほかに装甲が破られた場面もあります。同じその④で、ミスタが水に浮かぶ植物を撃つと、植物は大きなネジに戻って装甲の額を貫きました。
ややこしいのはここからで、首の穴はいつでも開いているわけではありません。空気を凍らせてスーツの中に取り込み、中で溶かせば、穴を塞いだまま息ができます。
実際に、その⑥(第514話)で弾丸が穴に届いたとき、穴はすでに塞がれていました。戦いの後半には、首の穴はもう弱点ではなかったのです。
ホワイト・アルバムの技「ジェントリー・ウィープス」
名前のついた技は、ジェントリー・ウィープス(静かに泣く)の1つだけです。空気そのものを凍らせて周りに無数の氷の壁を作り、弾丸などの攻撃を跳ね返します。
初めて使うのはその⑤(第513話)。ミスタは魚を撃ってギアッチョを振り向かせ、首の穴を狙います。その弾丸を、見えない氷の壁がミスタへ跳ね返しました。
『週刊少年ジャンプ』に載ったときのその⑤の題は、「ジェントリー ウィープス!!」でした。
見えない壁にも、守りきれないところがあります。その⑥で、ジョルノは自分の傷を開いて血をまき散らし、壁の弱いところを見えるようにしました。
ミスタはセックス・ピストルズに弾丸を鉄柱へ跳ね返させ、壁をかわして首の穴まで届かせます。
名前のない使い方も含めて、ホワイト・アルバムの戦い方を表にしました。話数はすべて第55巻です。
| 技・使い方 | 何が起きるか | 原作の話 |
|---|---|---|
| ジェントリー・ウィープス | 凍った空気の壁で弾丸を跳ね返す | その⑤・その⑥ |
| スケートの刃で滑る | 凍らせた路面を滑って車に追いつく | その①・その② |
| 跡を凍らせてロープにする | 車の後ろの跡をたぐって追いつく | その② |
| 水面を一気に凍らせる | 運河を凍らせ、解けばすぐ元に戻る | その③ |
| 凍らせた空気を取り込む | 首の穴を塞いだまま息をする | その⑥ |
| 自分の血を凍らせる | 首から噴き出した血を柱にして体を支える | その⑦ |
「技はいくつあるの?」と聞かれたら、名前があるのはジェントリー・ウィープスだけ。表の残り5つは、凍らせる対象を路面・水・空気・血と変えた能力の使い方です。
ホワイト・アルバムができること・できないこと
原作で描かれた場面をもとに、話ごとにまとめました。最初の行のほかは、すべて第55巻の話です。
| 項目 | できる・できない | 根拠(巻・話) |
|---|---|---|
| 触れたものや周りを一気に凍らせる | できる | 第54巻第508話、第55巻その① |
| 拳銃の弾丸を装甲で止める | できる | その①・その② |
| 殴ってきた拳を凍らせる | できる | その② |
| 凍らせた水をすぐ元に戻す | できる | その③ |
| 大きなネジから額を守る | できない(装甲を貫かれる) | その④ |
| 首の穴を塞いだまま息をする | できる | その⑥ |
| 氷の壁の位置を隠し通す | できない(ジョルノの血で見える) | その⑥ |
| 血で覆われたバイザー越しに前を見る | できない(凍った血で視界がふさがる) | その⑥ |
| 倒れた先の鉄柱から首を守る | できない | その⑥〜⑦ |
| 自分の血を凍らせて体を支える | できる | その⑦ |
決め手になったのは、首の穴そのものではありません。穴が塞がれていたと分かったあと、ミスタは血でギアッチョの視界を奪い、顔に弾丸を浴びせて転ばせます。
倒れた先には鉄柱があり、その尖った破片がギアッチョの首に刺さりました(その⑥)。「弱点は首の穴、決め手は鉄柱」と分けて覚えておくと、戦いの流れがすっきりします。
ホワイト・アルバムと同じ名前のビートルズのアルバム
「ホワイト・アルバム」は、ビートルズ(The Beatles)のアルバム『ザ・ビートルズ』(1968年)の通称です。英国で1968年11月22日に発売された、ビートルズのオリジナル・アルバムで唯一の2枚組です。
収録曲には、技名と同じ語を含む「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」があります。原題は「While My Guitar Gently Weeps」で、作詞作曲はジョージ・ハリスンです。
第5部のスタンド名には、洋楽のバンド名・曲名・アルバム名をアレンジしたものが多く使われています。
北米版では、スタンド名が「White Ice」(ホワイト・アイス)に改名されました。英語の字幕や吹き替えで名前が違っていても、同じスタンドです。
ホワイト・アルバムが登場する巻と話数
原作は第54巻の最後の話から第55巻のその⑦まで、アニメは第5部第18〜19話に登場します。単行本は、第54巻が1997年9月4日、第55巻が1997年11月4日に出ています。
| 出来事 | 原作の巻・話 | アニメ第5部 |
|---|---|---|
| 走る車が冷えはじめる | 第54巻第508話 | 第18話「ヴェネツィアへ向かえ!」 |
| スーツ姿で滑って追ってくる | 第55巻その①(第509話) | 第18話 |
| 拳が凍り、車ごと運河へ | その②(第510話) | 第18話の終わり |
| 運河の水を凍らせる | その③(第511話) | 第19話「ホワイト・アルバム」 |
| 首の後ろの穴が見つかる | その④(第512話) | 第19話 |
| 壁で弾丸を跳ね返す | その⑤(第513話) | 第19話 |
| 鉄柱に首が刺さり、決着 | その⑥〜⑦(第514〜515話) | 第19話 |
アニメで戦いを見たいなら、第18話の途中から第19話までです。第20話は戦いのあとの話で、公式サイトのあらすじも「強敵ギアッチョを倒したミスタとジョルノ」から始まります。
ギアッチョの最後は第55巻その⑦
首に鉄柱の破片が刺さっても、ギアッチョはまだ止まりません。その⑦(第515話)では、首から噴き出す血を凍らせて柱にし、体を支えながら弾丸を跳ね返し続けます。
跳ね返された最後の弾丸はミスタの頭に届きますが、駆けつけたジョルノがその傷を治します。日が昇るなか、ゴールド・エクスペリエンスのラッシュで鉄柱にのどを貫かれ、ギアッチョは絶命しました。
アニメ第19話のあらすじでは、自分の犠牲をいとわないミスタに、ジョルノが犠牲の心ではなく「覚悟」が必要だと示します。
ミスタの側から見たこの戦いは、グイード・ミスタの記事にもまとめました。
関連するスタンド・人物
この戦いに関わる人物とスタンドは、次の3組です。
- ギアッチョ(本体): 暗殺チームの一人で、眼鏡が特徴。TVアニメの声優は岡本信彦
- ジョルノ・ジョバァーナ/ゴールド・エクスペリエンス: 拳を凍らされ、最後はラッシュで決着をつける
- グイード・ミスタ/セックス・ピストルズ: 首の穴を見つけ、鉄柱への跳ね返りで氷の壁をかわす
ジョルノのプロフィールや声優は、ジョルノ・ジョバァーナの記事で確かめられます。
参考
- 『ジョジョの奇妙な冒険』第54巻・第55巻(集英社、1997年)
- 集英社 S-MANGA『ジョジョの奇妙な冒険』55
- TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』公式サイト STORY 第19話「ホワイト・アルバム」
- Wikipedia「黄金の風」
- Wikipedia「ザ・ビートルズ (アルバム)」

コメント