スピードワゴン財団とは|遺言でジョースター家を支えるSPW財団

スピードワゴン財団とは、ロバート・E・O・スピードワゴンが石油の富で作った財団(SPW財団)です。第1部でジョナサンの親友になったあのスピードワゴンが、アメリカで油田を掘り当てて設立しました。

医療に力を入れる一方で、超常現象を扱う部門も持っています。第2部では本人が率いて戦いに加わり、第3〜6部は遺言どおり、ジョースター家を陰で支え続けます。

ややこしいのは、第3〜6部の「スピードワゴン」が本人ではなく財団を指すこと。もう1つは、第7部・第8部の「スピードワゴン」が別の世界の話だという点です。

この記事では、財団が出てくる場面を部ごとに巻数つきでまとめました。マークや「入団試験」の正体まで、ここで確かめられます。

第2部と第3部の結末、第6部の承太郎の仮死、第8部のエピローグに触れるので、ネタバレに注意してください。

スピードワゴン財団とは|作った人と目的

財団の基本は、作った人・お金のもと・本部の場所など、次の7項目で押さえられます。

項目内容
呼び名スピードワゴン財団。第2部からは「SPW」の表記も
作った人ロバート・E・O・スピードワゴン
お金のもとテキサスで掘り当てた石油
いつからあるか第2部(1938年)の時点ですでにある
力を入れていること主に医療。超常現象を扱う部門もある
本部と支部本部はテキサス州ダラス、東京・目黒に支部
第3〜6部の役目原因不明の病の治療・介護と、新しいスタンド使いの情報提供

第3〜6部に「SPW財団」の名前が出てきたら、この表の組織のことだと思って読めば迷いません。

作った人はロバート・E・O・スピードワゴン

ジョナサンの死後、スピードワゴンは一文無しでアメリカのテキサスに渡りました。砂漠で死にかけながら油田を見つけ、石油を掘り当てて巨万の富を得ます。

その富で財団を作り、世界経済を動かすまでになりました。第1部の物語に財団が出てこないのは、作られたのがこのあとだからです。

財団を作る一方で、吸血鬼と柱の男たちのことも調べていました。第2部のジョセフからは、略して「SPWのじいさん」と呼ばれています。

柱の男たちとの戦いのあとは、財団を率いてアメリカの経済と医療を発展させます。亡くなったのは1952年で、心臓発作により89歳でした(第12巻182ページのナレーション)。

本人のプロフィールや声優は、ロバート・E・O・スピードワゴンの記事にまとめています。

ジョースター家を助けるのはスピードワゴンの遺言

財団の超常現象を扱う部門は、ジョースター家との付き合いと石仮面の研究のために置かれています。もとになったのは、過酷な運命を背負うジョースター家を助けてほしい、というスピードワゴンの遺言です。

手助けは、本人が生きていた第2部から始まっています。ジョセフと祖母エリナをロンドンからニューヨークに呼んだのも、スピードワゴンです(アニメ第10話の紹介文)。

指名手配されたエリザベス(のちのリサリサ)が姿を消せたのも、財団の協力があったからでした。このいきさつは、第12巻でスピードワゴン自身が語ります(アニメ第24話)。

遺言で決めた手助けなので、本人が亡くなったあとの第3〜6部でも、財団はジョースター家の味方であり続けます。

財団が支えた人たちが何部の誰なのかは、ジョースター家の家系図で確かめられます。

スピードワゴン財団は何部に出てくる?

「スピードワゴン」の名前がつく組織が出てくるのは、第2部から第8部までです。ただし第7部だけは財団ではなく、同じ名前の石油会社です。

部ごとの出方と主な巻を一覧にしました。

部財団の出方主な巻
第1部『ファントムブラッド』まだない(作られるのはジョナサンの死後)—
第2部『戦闘潮流』スピードワゴン本人が率いる第5〜12巻
第3部『スターダストクルセイダース』エジプトへの旅を支える第14・20・28巻
第4部『ダイヤモンドは砕けない』弓と矢を回収する第33〜35巻
第5部『黄金の風』冒頭の承太郎の依頼の背景だけ第47巻
第6部『ストーンオーシャン』承太郎の体とスタンドDISCを守る第6部第3・6巻(通算第66・69巻)
第7部『スティール・ボール・ラン』同じ名前の石油会社第7部第1巻(通算第81巻)
第8部『ジョジョリオン』ルーシーとスージーQが職員第8部第27巻(通算第131巻)

読むときは、3つの時代に分けると整理しやすくなります。第2部は本人が率いる時代、第3〜6部は本人のいない財団の時代、第7・8部は別の世界の話です。

部ごとの財団の場面と巻数

ここからは、財団が動く場面を部ごとに見ていきましょう。表の「原作の巻」は単行本の巻、「アニメの話」はTVアニメの話数です。

注意したいのがアニメの話数で、第3部からは部ごとに数えますが、第2部だけは第1部から続く通しの番号です。

第2部『戦闘潮流』:スピードワゴン本人が率いる

第2部の舞台は1938年です。スピードワゴンはすでに石油王となり、財団はメキシコの遺跡で柱の男サンタナが眠る柱を見つけています。

財団がかかわる主な場面を表にしました。

場面原作の巻アニメの話
メキシコの遺跡調査中、ストレイツォに裏切られる第5巻第10話
石になったサンタナを回収し、施設で保管する第7巻第14話
財団の協力で姿を消したリサリサの過去を語る第12巻第24話

ワムウやエシディシと違い、サンタナは波紋で倒されたわけではありません。財団の施設で紫外線ライトを当てられながらもヘビを吸収し、まだ生きていることがうかがえます。

財団には、戦う部隊もあります。カーズが生み出した約100人の吸血鬼の大半を倒したのは、シュトロハイムたちと「スピードワゴン財団特別科学戦闘隊」です。

第3部以降と違い、第2部の財団は柱の男の発見から戦いまで、自分たちで前に出ています。

第3部『スターダストクルセイダース』:エジプトへの旅を支える

第3部の財団は、ジョースター一行の移動と治療を受け持ちます。原作で財団が出てくる主な場面は、次の3つです。

場面原作の巻アニメの話
財団の協力を受けて、海路でシンガポールへ向かう第14巻第6話
財団のヘリがイギーを届け、直後にンドゥールに撃墜される第20巻第25話
DIO戦のあと、遺体を回収し、承太郎とポルナレフを手当てする第28巻第48話

海路で乗った船の船長は、財団から紹介された人物でした。ところが正体は、本物のテニール船長を殺して成り代わった敵のスタンド使いです。

イギーを届けたヘリの乗組員2人は、ンドゥールに殺されます。負傷した花京院とイギーを治療したのも、財団の医師です。

DIO戦のあと、財団は花京院とジョセフの遺体などを回収しました。ジョセフはこのあと、息を吹き返します。

アニメ版では、ホリィの看護やエジプトでの敵の監視など、財団の場面が足されています。第3部を見返すなら、船・ヘリ・医師の3つが財団の出番を見つける目印です。

第4部『ダイヤモンドは砕けない』:弓と矢を回収する

第4部の財団は、杜王町にいる承太郎の指示で動きます。財団がかかわる主な場面を、巻と話数で追ってみます。

場面原作の巻アニメの話
ジョセフを杜王港へ運ぶ財団の船に、音石明が職員に化けて紛れ込む第34巻第12話
承太郎と財団が、音石の持っていた弓と矢を回収する第34巻第13話
ネズミ狩りで、ネズミの潜む農地を封鎖する第35巻第16話

音石が形兆から奪った弓と矢は、第34巻で財団の手に渡ります。回収の前には、音石に自白剤が使われています。

「あの弓と矢はどこへ行ったのか」と気になっている人は、第34巻を開いてみてください。

ネズミ狩りでは、音石が生み出したスタンド使いのネズミを承太郎と仗助が追います。財団は農地を封鎖して、ネズミが都市部へ逃げるのを防ぎました。

第4部の第33巻183ページには、財団の補足説明もあります。設立者の名前と死去の年が第12巻と違うので、下の「よくある疑問」で確かめてください。

第5部『黄金の風』:物語の入り口だけ

第5部は、承太郎の依頼で広瀬康一がイタリアへ渡るところから始まります(第47巻)。承太郎がDIOに息子がいる可能性を知ったのは、財団の調査からでした。

その後の本編は、組織「パッショーネ」をめぐる話が中心です。第5部で財団がかかわるのは、冒頭の承太郎の依頼の背景だけです。

第6部『ストーンオーシャン』:承太郎の体とスタンドDISCを守る

第6部の財団は、プッチ神父に記憶とスタンドのDISCを抜き取られた承太郎のために動きます。場面は2つの巻に分かれています。

場面原作の巻アニメの話
仮死状態の承太郎を、財団の潜水艇が運び出す第6部第3巻(通算第66巻)第5話
伝書鳩サヴェジ・ガーデンが、承太郎のスタンドDISCを運ぶ第6部第6巻(通算第69巻)第12話

運び出したあとの承太郎の延命も、財団が担っています。第6部の前半で徐倫たちが中庭を目指すのは、承太郎のDISCを財団に渡すためです(アニメ第12話の紹介文)。

DISCを運んだサヴェジ・ガーデンは、財団が送った伝書鳩のコードネームです。徐倫にも、鳩だとは伝えられていませんでした。

鳩はウェザー・リポートが降らせたヤドクガエルの雨をすり抜け、中庭にたどり着きます。

第7部・第8部のスピードワゴン財団は同じもの?

第7部からは、第1〜6部とは別の世界の話です。名前は同じでも、第1〜6部の財団と同じものかどうかは原作で明かされていません。

どちらにも「スピードワゴン」の名前が出てくるので、ここは混同しやすいところ。2つの部の違いを表で比べます。

項目第7部『スティール・ボール・ラン』第8部『ジョジョリオン』
名前スピードワゴン石油株式会社スピードワゴン財団
出方大陸横断レースのスポンサールーシーとスージーQが職員
第1〜6部の財団との関係別の世界の話で、直接の関係は不明別の世界の話(第7部と同じ世界)
出てくる巻第7部第1巻(通算第81巻)第8部第27巻(通算第131巻)

第8部では、財団の職員になったルーシー・スティールが1941年に来日し、杜王町の土地を調べます。そこで出会ったジョセフ・ジョースター(仗世文)は、ルーシーに付き添って渡米しました。

このジョセフがのちに結婚したスージーQも、財団の職員だったとされています。スージーQの名前は、第8部第3巻の家系図にも載っています。

第7部の石油会社と第8部の財団のつながりも、原作では明かされていません。第7部以降で「スピードワゴン」を見かけたら、第1〜6部の財団とは分けて読むと混乱しません。

第7部が第1〜6部とどうつながるのかは、第7部の時系列の記事で整理しています。

小説に出てくるスピードワゴン財団

荒木飛呂彦以外の作家が書いた公式の小説にも、財団は出てきます。集英社から出ている3作を、いつの話かと財団の役目で比べました。

作品(著者・発売日)いつの話か財団の役目
『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』(上遠野浩平・2011年9月16日)第5部のあとパッショーネと協力しつつ、警戒もされる
『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(西尾維新・2011年12月16日)第6部の時期財団の依頼で、研究者がDIOのノートを復元した体裁
『ジョジョの奇妙な冒険 無限の王』(真藤順丈・2024年4月18日)1973年から(第2部と第3部の間)財団顧問のリサリサが財団を従えて旅立つ

『OVER HEAVEN』は、承太郎が焼いたDIOのノートを、財団に頼まれた研究者が復元した体裁の本です。財団の狙いは、昏睡状態の承太郎を救う手がかりを得ることでした。

『無限の王』のリサリサは、長く財団の特別顧問を務め、物語が始まる数年前に超常現象部門のトップに就いています。第2部と第3部の間の財団を読めるのは、3作のうちこの1冊です。

ほかの小説も含めた全作は、ジョジョの小説の一覧で確かめられます。

よくある疑問

財団について気になりやすい疑問を、3つ取り上げます。マークと「入団試験」はグッズとイベントの話、「レオ・スピードワゴン」は巻による書き方の違いです。

スピードワゴン財団のマークはどこに使われている?

財団のマークは公式の設定で、公式グッズのデザインに使われています。2013年には、マークを刺しゅうとプリントで再現した「スピードワゴン財団パーカ」が発表されました。

バンダイの通販サイト「プレミアムバンダイ」で、2013年7月16日に予約が始まった商品です。価格は7,140円(税込)でした。

2024年のイベント「JOJO WORLD Quizzes」でも、「SPW財団腕章バッジ」というグッズが作られています。

「スピードワゴン財団 入団試験」は原作に出てくる?

原作には出てきません。2024年に開かれた期間限定のテーマパーク「JOJO WORLD Quizzes」の、試験型クイズアトラクションです。

正式な名前は「SPW財団入団試験」で、TVアニメの全シリーズの知識で挑みます。バンダイナムコアミューズメントの発表(2024年2月8日)の中身を表にしました。

項目内容
会場と会期東京・池袋、2024年3月1日〜5月12日
その後の予定大阪 5月24日〜7月7日、福岡 7月19日〜8月18日
一般コース2名まで・880円。全員にクリアカード
幹部コース1人で挑戦・1,100円。全員にB6ノート、クリアで認定証

原作を読み返しても「入団試験」の場面が出てこないのは、イベントの企画名だからです。

2026年12月4日には、大阪のルクア サウス10階に「THE★JOJO WORLD OSAKA」が開きます。ここには、悪役診断型のアトラクション「SPW財団 潜在凶悪性研究所」が登場します(2026年9月30日の発表)。

約100体の悪役から、自分の潜在的な凶悪性に近いキャラクターを診断する内容です。2026年10月30日時点では開業前です。店の営業時間などは、ジョジョワールドの料金の記事にまとめています。

第33巻の「レオ・スピードワゴン」は別人?

別人ではなく、第33巻183ページで財団の設立者として書かれている名前です。同じ設立者が、第12巻では「ロバート・E・O・スピードワゴン」と書かれています。

2か所の書き方を表にまとめました。

書かれている場所名前死去
第12巻182ページ(第2部の結末のナレーション)ロバート・E・O・スピードワゴン1952年(89歳)
第33巻183ページ(第4部の財団の説明)レオ・スピードワゴン1939年

巻によって、名前も死去の年も違います。どちらの年でも、第3部(1987年)の時点で本人はもういません。

第3部以降の財団の場面に本人が出てこないのは、このためです。

根拠となる描写と資料

この記事で使った主な根拠を、出典の位置つきでまとめました。

描写・記載出典それが示すこと
スピードワゴンの誘いで、ジョセフとエリナがニューヨークへアニメ第10話の紹介文第2部でも設立者とジョースター家の付き合いが続く
1952年に89歳で死去第12巻182ページのナレーション第3部の時点で本人はいない
設立者「レオ・スピードワゴン」・1939年死去第33巻183ページの財団の説明巻によって記載が違う
「一行の旅をサポートしていたスピードワゴン財団」のヘリ第20巻・アニメ第25話の紹介文第3部で財団が一行を支えている
徐倫が財団にDISCを渡せるかを問う紹介文第6部第6巻・アニメ第12話の紹介文第6部でも財団が承太郎を支えている
スピードワゴン石油株式会社と、職員のルーシー第7部第1巻・第8部第27巻別の世界にも同じ名前がある

巻とページが分かっているものは、単行本の同じ場所を開けばすぐに確かめられます。

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参考

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